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Ep30 ネコの習性

只今渡辺邸、メンバーは前回と同じ6人だ。

「ウッチーちゃん、おいしかった?」

そう聞いてきたのはカオリンだ。

「うん、凄くおいしかったよ。」

料理も豪華っぽそうだったし、美味しくないわけがない。『豪華っぽそう』なのは豪華な料理をほとんど食べたことないからだ。

「よかった~。魚料理にして正解だったわね。」

ん?

「ネコミミついたから魚料理が好きってわけではにゃいよ。」

「えっ、そうなの!?」

「まあ個人的に魚料理はずっと好きだけど。あとネコが魚好きっていうのは日本とか一部の国の考え方で、海外ではネコが魚好きってイメージはにゃいらしいよ。」

「そ、そうだったんだ・・・。」

あれ、落ち込んでる・・・?

「まあでも凄く美味しかったから!ご馳走してくれて凄く感謝してるよ!」

「そういってくれてありがとう・・・。」

うぅ、オレ何も悪くないよね?

「って咲は何をしているのかな?」

「何ってねこじゃらしだけど?」

「だからオレはネコじゃ・・・。」

いや待てよ、ここはあえてネコのように振る舞うってのも・・・

いやいや、そんなことしたらずっとネコのように振る舞わないといけなくなるから駄目だな、うん。

「ウッチーは可愛いなぁ・・・。」

何を言って・・・はっ!?

「これはその、何というか・・・そう、体が勝手に動いただけで・・・」

「体が勝手に、ね。」

「いや、違うの!わざと!」

「はいはいわかったわかった。」

駄目だ、完全に墓穴を掘った・・・。

「でもこうなってくると色々と試したくない・・・?」

「そんにゃ新しいおもちゃを見つけた子供みたいに目を輝かされても・・・。」

「でもネコの習性が身に着いちゃってるか知りたくない?」

まあ気にはなるが・・・。

「そういえばネコになってからよく寝てない?授業中とか。」

カオリンにそう言われた。

「それは窓際に席が移動したから・・・?」

「いや、ウッチーは前からそんなもんだったぞ。」

俊にそう言われた。

しかし人に寝てることいわれるのは嫌だな・・・これから頑張って寝ないようにしようと心に決めた。

「他にネコと言えば・・・」

「やっぱりあれでしょ。」

そう言ってカオリンが爺に持ってこさせたものは『マタタビ』だった。

「ほらほら~。」

「・・・特に何とも感じにゃいけど。」

「これにメロメロにならないとは・・・やはりネコじゃないのか!?」

「ずっとそう言っているよね。」

「それじゃあ他には・・・。」

「ネコは狭い所が好きって言わない?」

さっきまで遠慮と好奇心に挟まれて何も言わずにいたと思われる南までもが好奇心に負けてしまったようだ・・・。

「そうね、ならあれがいいかしらね。」

そう言って爺に持ってこさせたものは大きめの段ボールだった。

「じゃあ入ってみて。」

「あっ、入るのね・・・。」

言われた通り入ってみる。オレは捨て猫か・・・?

「どう?」

「いや、特には・・・。」

「うーん、駄目か。」

「じゃあ高い所はどうだ?バカと煙とネコは高い所が好きだっていうし。」

「別に高い所は好きじゃにゃいし。」

「なら他にある・・・?」

「ちょっと待って、もうネコっぽくにゃいとわかったでしょ。」

誰も何も言いださない・・・。

おーい。

少したってやっと咲が口を開いた。

「まあ意識している時には表れないのかもしれないし、気にしていない時に試すべきかもね。」

確かに一理ある。一理はあるが・・・。

「ということで今からボーリングやろ!」



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