Ep28 オレの親友の幼馴染がよくわからない
「ねぇ俊、結衣ちゃんってどんな子なの?」
「結衣?可愛い妹キャラって感じだと思うが。」
そうなんだけどそうじゃないんだ・・・。
「結衣ちゃんって誰?」
そう聞いてきたのは咲だ。
「ゆい、って私のことですか?」
「結衣!?どうしてここにいるんだ?」
「何となく呼ばれた気がしたので。」
「そうか、丁度よかった。こいつが俺の幼馴染で妹キャラの結衣だ。」
あれ、納得しちゃった?
「私は山田咲、よろしくね。」
「よろしくです。南先輩は久しぶりですね。」
「そうだね、私はこの前の金曜以来だね。」
「で、オレとは朝以来と。」
「あれ、先輩ってオレっ娘でしたっけ?」
「あぁ、そういえば結衣ちゃんと一緒の時は私って言ってたっけにゃ。」
「オレっ娘でネコっ娘って珍しいですね。」
「まあ確かに・・・?」
二つとも男の名残りとネコ化の影響という不思議現象の賜物だけど。
別に一人称は私にしてもいいんだけど、何となく男だったということを何かに残したくてね。
「で、何で頭を撫でてきているのかにゃ、結衣ちゃん?」
「だって先輩が座っていると丁度撫でやすい位置に頭があるものですから。」
全く遠慮というものが感じられないのは気のせいなのか・・・?
「もう先輩可愛すぎですよ、ずっと撫でていたい位ですよ。ペットにしちゃいたいですよ!」
「俺は後ろの席だからいつでも撫で放題だがな。どうだ結衣よ、羨ましいだろ。」
「振られたくせに何言ってんの、俊兄。寝言は寝て言うから許されるのよ。」
「あれ?結衣が反抗期?」
あれ?結衣ちゃんって俊のこと好きじゃなかったっけ?
きっとツンデレなんだな、うん。
まあなかなか仲が良いのは確かだろう。
「でもそろそろ授業始まるから戻っといた方がいいんじゃないか?」
「もうそんな時間ですか。先輩、また撫でに来ますからね!」
「いや、わざわざ来にゃくていいからね!」
あれ、もういない。
「ウッチー、完全に懐かれていたね。」
あれ、ペットって懐くものじゃなくて懐かれるものだっけ?
そもそもオレはペットじゃないけど。




