Ep25 戦いの前に
只今、加奈ちゃんについていっている最中。
加奈ちゃんが言う犬派と猫派の争いを何とかするいい場所ってどこだろう?
でもそんなことよりさらに気になることが・・・。
「にゃんで俊がついて来ているの・・・?」
メンバーはオレ、南、咲、加奈ちゃん、カオリンの5人に俊が加わった6人だ。
「別にみんながオッケーしてくれたんだから問題ないだろ?」
「そうじゃにゃくて、こんなハーレム空間によく入ってこれたねって話。」
「大丈夫、オレはお前以外に眼中に無いから!」
大丈夫じゃない、問題だよ。
「一途なのは悪くないけど、俊のはただしつこいだけだって。まあオレの親友枠なら別にいいんだけど。」
「私も恋人の親友枠ならいつでも歓迎ですよ。稲葉君は根はいい人だし。」
そう言うのはオレと手を繋いでいる南だ。
最近、俊がいると積極的になったりする気がするんだが、それもまた可愛いから俊には少しは感謝している。
「俺は諦めろと言われて諦める人間じゃねぇよ。」
こっちでも火花が散り始めた。まあこっちはいつものことだけど。
「みんな~、着いたよ~。」
そこは大きな家・・・、いや、屋敷と言うべき建物があった。
「あー、これはもしかして加奈ちゃんの家はお金持ちで、このお屋敷は加奈ちゃんの家ってこと?」
「違うわよ。」
そう言ったのはカオリンだった。
「ならどういうことにゃの?」
「ここはね~、カオリンのお家なんだよ~。」
・・・えっ?
「ならにゃんで加奈ちゃんが連れてきたの?」
「加奈はそういう子なの。」
そうカオリンが答えた。そうなのか・・・。
「急に私たちがお邪魔していいの?」
そう南が聞いた。
「もちろんいいわよ。いつお客さんが来ても対応できるようにはしてあるから。」
「でもカオリンがこんな家に住んでいたとわねー。」
さっきまでカオリンと犬猫論争を繰り広げていた咲がそう言った。
「何?私には似合わないとでも?」
「うん。」
咲が即答。
「・・・直球すぎない?」
「でも身近にこんな家に住んでる人がいるとは思わなかったよ。」
「まあ入って入って。」
そう言われたので屋敷の中に入る。メイドさんからの歓迎を受けた。
メイド服着た時のことを思い出した。
思い出したから何だと聞かれても、何もないのだが。
「うっひゃー、メイドさんだぜメイドさん。」
俊が小声でそんなことを言ってくる。
「俊ってそんなにメイドが好きだったんだ。」
「だって考えてもみろよ、お前があの服着たところを想像すると・・・。」
「この変態。」
「その言葉をメイド服着て言ってくれない?」
駄目だこいつ、早く何とかしないと。
「私は海斗君のメイド姿を見たもんねー。」
南が張り合い始めた。
「なっ、いつ着たんだよ?」
「家に泊まりに来た時よ。」
「泊まり・・・だと・・・!?」
「そうよ。」
うん、南が凄く強気だ。
「しかし今はどうやってウッチーにメイド服を着せるかが重要だ。ただメイド服を渡しても絶対に着ないだろうからなぁ。ならいつなら着るか?そうだ、文化祭に・・・。」
何か俊が恐ろしいことを呟いている気がするのだが・・・。
案内された部屋は凄く広かった。あと、猫のカーペットとか壁紙とかヌイグルミとか、沢山の猫グッズが置いてある。本当に猫が好きなんだな・・・。
「で、加奈は何をやるつもりでここにつれてきたのかしら?」
「んーと~、それはこれだ~。」
そう言って加奈ちゃんが指差したのは・・・




