Ep23 席替え
今、オレは空を飛んでいる。
あぁ・・・これは夢だ・・・。
何となくわかる。
しかし何となくとでも夢とわかってしまったら・・・
体が急に重くなる。どんどんどんどん落ちていく。
「はっ!?」
ここは教室で、只今ホームルームっぽい。
そうか、オレは寝てたのか・・・、って夢を見てたんだから当たり前だよな・・・。
前の席の俊に今何しているのか聞いてみるか。
「俊、今何の話してるの?」
「席替えだよ、席替え。ウッチーの前も悪くなかったがやっぱ後ろから一日中見ていたいよな・・・。」
「いやいや、オレから離れる可能性の方が高いけど。」
「大丈夫、俺とウッチーは赤い糸で繋がっているから。」
ちょきん。
「そんな程度じゃ切れないぜ。」
「どの程度なら切れるの?」
「うーん、何物でも切れないな。」
あぁ、そうかい。
そうこう話している内に後ろからくじがまわってきた。
オレは自分の分をとって俊にまわす。
「ウッチーはどこだった?俺は窓際の一番後ろだったぞ。」
「・・・まじか。」
まあ確率的にゼロではないし、物語的に仕方がないとはいえ、俊の赤い糸理論が通ってしまうのが何だか嫌だ・・・。
しかし何と前に南という最高のポジションも同時に得ている。席替えラッキー!
ちなみに、斜め前に咲がいる。なんというご都合しゅ・・・ふにゃ!?
「こら俊、シッポ触るにゃ!」
「そこにシッポがあったからつい・・・。」
「服の下に隠してあるでしょ!」
ほんとに俊はもう・・・。
でも好きな人が前にいたら触りたくなる気持ちもわからなくはない。
ツーっ。
「ひゃっ!?」
南は可愛いなぁ。
「ちょっと海斗君、背中触られるのは・・・。」
「前ミミとかシッポとか触ったお返しってことで。」
「そういうなら私もその仕返し!」
「ふにゃ!?にゃ、にゃらこれで・・・」
「こら、二人でイチャイチャしない。」
咲に怒られた。




