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Ep22 ネコ化

帽子をかぶって家を出る。

なんで俺だけがこんな目に遭うんだろうか・・・。

俺は電車に乗った。やっぱ帽子かぶってる人なんていないよなぁ。

それでもやっぱり生えてきたものを見られる方が恥ずかしいか。隠すために隠せる帽子を買ったんだから・・・。

電車を降りて学校へと向かう。

同じ学校の制服姿の人を見かけるが、帽子をかぶった人なんかいない。

やっぱり恥ずかしいなぁ・・・。

まあ他人の視線が凄く気になりはしたが、無事に学校に着いた。まあ帽子程度かぶってても特別なことは起こらないだろうしな。

「おい内田、どうしたその帽子は?」

「へ?」

声を掛けてきたのは担任の先生だ。俺が女子になっていろいろ世話になった先生だから何かとよく話したりしている。

「校内での帽子の着用は校則で禁止だろ。」

「これにはとある事情がありまして・・・。」

「何だ、性別が変わってしまう位の事情でもあるのか?」

「それに近いかもしれませんね。」

「・・・何があったんだ?」

察してくれたのか、真剣な様子で聞いてくる。

そういう風に心配してくれているんだから、言わなくちゃいけないよな・・・。

俺は帽子を取った。

先生は笑った。

「ってえぇ!?別に笑うことないんじゃにゃいですか!」

「いや、悪い悪い。そんな顔するもんだからてっきり禿たりでもしたものかと思ったが、何だ、可愛いものじゃないか。」

「可愛いで済む話じゃ無いですよ・・・。」

「これ、本物だよな?触っていいか?」

「人の話はちゃんと・・・ひゃん!?」

ミミを触られた。くすぐったい・・・。

「その喋り方はわざとなのか?」

「いや、わざとではにゃいのですが、にゃ、にゃ・・・にゃを言おうとすると時々にゃとなってしまうんです・・・。」

「あー、ナと言おうとするとにゃとなってしまうと・・・。」

オレは頷く。

「まあそれ位なら気にすることもないんじゃないか?」

「気にしますってば・・・。」

「気にしたところで何になる?」

「それは・・・。」

「それに何かあった時は先生に言え、何とかしてやるから。それで、何か問題はあるか?」

「特には・・・。」

「だろ?なら堂々とその可愛らしいミミを見せつければいいんだ、以上!」

「はい!ありがとうございました!」


ほんと、先生には世話になりっぱなしだな・・・。



教室に入ると、女子に囲まれることとなった。

ミミを触られて撫でられてモフモフされて・・・。

只今机に突っ伏しているのであった。

「大丈夫?」

そう聞いてきたのは南だ。

「もう・・・ダメ・・・。」

南が撫でてきたが、もう反応するほどの気力すらない・・・。

「でも何でネコミミなんて生えてきたんだ?」

「オレが知りたい位だよ・・・。」

「あれ、この背中のこれは何?」

南がそう聞いてきた。

「シッポ。」

「えっ、シッポまで!?」

オレは頷いて服からシッポを出す。

途端に撫でられ、ふにゃ・・・はにゃ・・・。

「うわぁー、もふもふしてるー♪」

へにゃ・・・。

「海斗君?」

やっと止めてくれた。疲れた・・・。

オレは完全に机に突っ伏す。

「おーい。」

無理です。反応できません。

「ごめんね、やりすぎたかな?」

オレは首を横に振る。

「ミミをこんなに引っ張っても反応しないとは重症だな・・・。」

オレのミミ引っ張られているのか・・・。

「授業始まるまではこのままにしといて上げましょ。」

「そうだな。」

その後、授業の途中までの記憶はない。始まる時に起きたらしいのだが・・・。



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