Ep20 福井家おかわり
「お邪魔します。」
今日は南の家でお泊りだ。
「別にただいまでいいのよ。」
こんなこと言うのはもちろん南の母だ。
「ただいま、お母様。」
「おかえり、海斗ちゃん。」
「お母さんってば・・・。」
南は呆れているようだ。
「あの、特に着替えとか持ってこなくていいって言われたので持ってきてないのですが、大丈夫なのですか?」
「そのことなら大丈夫よ、ちょっと待っていてね。」
そう言って奥の部屋へと入っていった。
「ごめんね、海斗君、ごめんね・・・。」
隣で南がそんなことを呟いている。これはまさか・・・
部屋から出てきたのは、沢山の服が掛けられた、あの、服をかけられる奴だった(名前忘れたというか知らない)。
「さあ、どれでも好きなもの選んでね。全部着てもいいのよ。」
そこにはナース服やメイド服、スク水まである。
「何でこんなに服が沢山あるんですか?」
「秘密よ、秘密。」
「あれ、そういえば南ともお母様ともサイズ違うのに何でこんなに・・・?」
「大人にはいろいろな事情があるのよ。」
どんな事情なんだ?
「で、どれを着るのかしら?」
「えっ、今ですか?」
「何言ってんの、この家に来たら着る、それが南との交際を許す条件よ!」
「そんなの初耳です。」
「別に減るものじゃないんだしいいじゃない。」
俺は南の方を見る。頑張ってねって感じの顔でこっちを見ている。
仕方がないので選ぶことにする。
このセーラー服ってあのアニメの奴だよな・・・。
これはバニースーツか。
「それは似合わないと思うわよ。」
「別に着る気はありませんから!」
といっても他に着たい服も無い・・・。
なぜか着ぐるみがマシに見えてきた。
「・・・南はどれが似合うと思う?」
こうなりゃ他力本願だ。
「えっ、私!?うーん、これなんかどう?」
そう言って出してきたのはメイド服だった。
そうだよな、この中じゃこれが一番マシだよな、うん・・・。
「じゃあもうこれでいいです・・・。で、着替えを」
「今は男はいないからここで大丈夫よ。」
問題は無いんだけどやっぱり恥ずかしいんだけどそう言われてしまうとここで着替える以外の選択肢が取れない・・・。
ということでここで着替える。
「やっぱり小さいわね・・・。」
「余計なお世話です!」
「どう、似合う?」
「うん、似合う似合う!」
「なかなかなものね・・・。それじゃあ南も着ましょうか。」
「ふぇ!?」
「海斗君が着たんだから南も着るのが普通でしょ。」
「えっ、あっ、うん。」
あれ、普通って何だったっけ?
でも南のメイド服姿は見たい。
南が着替え始める。だいぶ慣れたとはいえ、女子の、それも好きな子の着替え姿は良いなぁ・・・。
という風に考えていたらそれを悟ったのか南が恥ずかしそうにうつむいた。あれ、顔に出ていた?
南が着替え終わった。
「どう・・・かな・・・?」
「うん、凄くいい!」
南のメイド服姿を見られて幸せだなぁ・・・。
「はーい、二人並んでー。」
そこにはカメラを持っていた南母がいた。いつのまに用意したんだ?
「ハイ、チーズ。」
その後もそのノリのままいろんなポーズで写真を撮られた。
あれ?よくよく考えたらなんでメイド姿で撮影してんだろ?
まあいい・・・のか?
その後は、南父も帰ってきて一緒に食事をしたり、南と一緒にお風呂に入ったり、南と一緒にベッドで寝たり、まあいろいろあったけど話すと長くなってしまうので割愛!




