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Ep16 付き合いの長い異性の幼馴染って本当にいるのだろうか

「おう、遅かったな。寝坊か?」

オレが教室に入ったのは遅刻ぎりぎりとなってしまった。

「いや、いろいろあってね・・・。」

「まさか、俺と一緒に登校しようと家の前で待っていたとか・・・?悪いな、今日は早く出ちまったんだよ。」

「お前の妄想も大概にしてよね。」

「そんなツンツンする姿もいいよなぁ。」

わかっている、俊にいくら暴言吐いたところで俊を喜ばせることにしかならないことは・・・。

「そういえばさ、・・・」

昨日の告白のことを聞こうとしたら先生が来てしまって聞くことが出来なかった。

オレ、この授業が終わったら俊に昨日のことを聞くんだ・・・。



授業の終わりのチャイムが鳴る。

改めて俊に昨日何があったか聞こう。

「なぁ俊、・・・」

「何か用か?」

その時だ。

「ウッチーに可愛いお客さんが来てるぞー。」

「だとさ、行ってやれよ。」

確かにフラグ建てたけどさぁ・・・こんな時に誰・・・

「って結衣ちゃん!?」

「早速来ちゃいました。」

いや、早速過ぎない・・・?

「で、どうしたの?」

「先輩・・・じゃなくて俊兄に会いに来たんですけど、振られた手前会いづらくって・・・。」

「そうだよねぇ・・・。」

でもそれを何とかする為には俊に事情を聞かないといけないんだけど・・・。

「わかった、何か方法思いついたら連絡するから。」

「はい!」

戻った時に俊はそこにいなかった。



授業終了のチャイムが鳴る。

さっきの時間は結衣ちゃんが来たから俊に聞けなかったんだよな。ということで・・・

「俊!」

「な、なんだ・・・?」

「あのさ・・・」

「ねぇ海斗君、さっきの女の子は誰だったの?」

今度は南が来てしまった・・・。

結衣のことを話してしまっていいのか悩んだが、次の休み時間も絶対邪魔が入るので今話してしまうことにする。

「俊の幼馴染、かな。」

そう言ったら俊が反応した。

「結衣が来ていたのか?」

「うん。・・・俊、昨日彼女と何があったの?」

まあ彼女の反応の反応から察するに・・・

「ウッチーのことを聞いてきたんだよ。」

「・・・は?どういうこと?」

「いや、そのまんまの意味だよ。結衣がウッチーってどんな人って聞いてきたから俺はそれに答えただけだぞ。」

「それだけ?」

「あぁ。ウッチーについて話していたら途中で走って帰っちゃったけど。でもやっぱりウッチーはモテるんだなぁ。これだけ可愛けりゃ当然か。」

「・・・本気で言ってる?」

「何か俺変なこと言ったか?」

「変なことしか言ってないから!」

結衣ちゃんが不憫に思えてきた・・・。

「オレに嫉妬してるに決まってるでしょ。」

「そうなのか?なら何でさっきお前に会いに来たんだ?」

「俊が気にするような必要はないよ。」

「そうか、嫉妬か・・・あいつも可愛いところがあるじゃねぇか。」

あれ、意外に好感触?

「俊は結衣ちゃんのことどう思ってるんだ?」

「妹みたいなものかな?まあ妹いないからわからんが。」

ですよねー。でもまあどちらかというと好意寄りなのがわかっただけでもよしとするか。




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