ニンゲン?
2015.8.24イラスト挿入しました(’’)
2021.4.10 上野伊織様から頂いたイラストを挿入しました。
幾度、太陽と月が沈むのを見ただろう。
テンプレーターと名付けられたその街は、旅人や商人が続々と集まる話題の街へと発展した。幾多の村や町に立ち寄った際、新たな街を建設すると吹聴してきたことが芽吹いた。興味本位で立ち寄る者もいれば、志を持って移り住む者もいた。
国同士の小さな小競り合いは世界に溢れていたが、そんな状況だからこそ戦争から逃れるように“支配者のいない”自由な街へ自然と足が向いたのかもしれない。
まだ問題は多く残っているが、満ち足りた暮らしをしていた。一から自分たちで作った街なのだから、苦難よりも充実さに心が弾む。
やがて移住者は約二倍に膨れ上がり、住居を確保する為に街は拡大されていく。
店も随分と増えた。質の良い品物を扱う店が多く存在し、売り上げを伸ばしていた。
指導者念願の学び舎が建てられると、子供たちが詰め寄った。学費は安価で、誰でも通えるように設定した。未来を担う大事な子供たちにまずは字を、そして商業の成り立ちを教える。薬草の見分け方は課外授業を行い、他にも専門職の街人が己の知識を伝授した。学問だけでなく友人と遊ぶことにも力を入れ、授業の一環で街の掃除をしたり、店を手伝ったりと生きていく為に必要なことも学ばせた。
杞憂であればよいが、何処かの国が領土拡大のため攻めてくるかもしれない。よって、戦闘訓練も始めた。
野蛮な人間たちがいつやって来るか、森の奥に住まう動物たちは常に怯え過ごしていた。
そして、ついに現実のものとなる。
やって来たのは、恐れを知らぬ人間の子供たちだった。授業が終わると、嬉々として森林へとやって来た。子供は好奇心旺盛で、親の忠告をきかない。大人たちは凶悪な動物が潜んでいるかもしれないと警告をしていたが、無意味だった。木登り、花摘み、昆虫採集、かくれんぼに鬼ごっこ、川遊び。
街中で遊ぶ事に飽きてしまったが、ここでは様々な遊びを見つけられる。また、親に頼まれる家事手伝いから逃げ隠れるのにもってこいの場所でもあった。
数日は森の奥に身を潜めていたアニスだが、子供の楽しそうな笑い声がずっと気になっていた。その為、好奇心旺盛な幼い栗鼠の兄弟と興味本位で見に行く事にした。
木の上から、アニスと栗鼠は下で駆け回る人間を物珍し気に見つめる。
「あれが、ニンゲン……」
アニスは、初めて見る人間に溜息を吐いた。言われていた通り、確かに容姿は自分に似ている。もしかしたら、自分は人間の仲間なのではないかと思う程に。
ただ、彼らには羽根がない。アニスの背には、虹色に輝く薄い羽根が存在する。
だからやはり、同種族ではないのだろうと悟った。今まで見てきたどの動物よりも似ているのに。
「アニス。見るだけだよ、近寄ってはいけないよ」
「そうだよ、きちんと気配を消して。見つかったらダメなんだからね」
身を乗り出して様子を伺うアニスに、周囲を見渡しながら恐る恐る栗鼠は忠告をした。確かに何をやっているのか気になったが、親に怒られるのが怖い。口煩いほど『ニンゲンに近寄ってはなりませんよ!』と言われている。言いつけを守らないと、おやつの木の実が貰えない。
周囲の木々は困惑気味に葉をざわつかせ、森の奥へ帰るように促した。
「でも、見て。ニンゲンが怖いものに見える? 凄く楽しそう。何をやってるのかな、一緒に遊んでみたいのだけど」
「えぇ!? 無理だよアニス、もう帰ろうよっ」
人間観察に夢中のアニスに、栗鼠の兄弟は狼狽し木の枝を走り回った。来るのではなかった、失敗したと後悔の念に押し潰されそうになる。
そんな栗鼠たちの心を知らず、うっとりと瞳を細めながらアニスは人間を眼で追う。一緒になって笑い、木の上で楽しそうに身体を揺らした。
青空が橙色に染まる。山の向こうに神々しい太陽がその身を隠すと、交代で神秘的な月が顔を覗かせる。
「陽が落ちる、帰ろう」
「はーい! 明日もここでかくれんぼしたいな。いいでしょ、トカミエル」
トカミエルが多くの少女たちに手を引かれ、森から出て行く。少女たちは頬を赤く染め、彼の腕にしがみ付いていた。
その動きを、アニスはじっと見つめていた。
「ニンゲンの、トカミエル……」
無意識で、トカミエルの姿だけを追う。アニスの瞳に、常に中心人物だった彼の姿は眩しい存在となって映った。
そうして、森に人間が遊びにくると、アニスは皆が止めるのも聞かず足を運んだ。来る日も来る日も、飽きもせずに人間を眺める。人間たちの遊びには知らないものが多かったので、心を躍らせて見ていた。
「きっと、とても賢い種族なのね! いつも楽しそう」
いつしか、そう思うようになっていた。
雨の日はニンゲンが来なかったので、拗ねたアニスは木の根に隠れ一日中眠りについた。退屈に思えてしまい、膝を抱えて丸くなる。瞳を閉じると、自然とトカミエルの姿が思い浮かぶ。彼が笑顔で駆け回る姿を見ていると、どうしようもなく心が震え大好きだと思った。
何処にいても、彼の姿ならば必ず見つけられる。光りに反射する美しい紫銀の髪、豪快な笑い声と、仲間を思い手を差し伸べる優しい心、河や森を突き進む勇敢さ。
飽きることなく、目で追い続ける。
アニスの目的は、いつしか人間観察からトカミエルの観察へと変わっていた。綺麗な髪が風に揺れると、手を伸ばし触れたくなる。濃紺の瞳が眩しく光り笑みを零すのを見ると、目の前に飛び出したくなる。
動物も、植物も、森の命全てがこの事態に息を呑んだ。
『ニンゲンは危険なイキモノだ』と幾度説明しても、「違う、違う」と哀しそうに首を振るアニスは瞳を潤ませ人間を庇う。
しまいには、人間が衣服を身に纏っていることを知り「着てみたい」と言い出す始末。
容姿は人間寄りのアニスが、彼らに惹かれるのも無理はないのかもしれない。動物たちは困窮し顔を見合わせ、それでも何かしてあげたいと必死に知恵を絞った。
森に布はない。大きな葉で代用しようとも思ったが、動物たちでは衣服のようなものをこさえる事が出来なかった。
人間の街へ行けば衣服がありふれたものであることは知っていたが、どう運ぶかが問題だ。
一羽の鷹が何度か偵察のため街へ飛び立ち、人間は晴れた日に服を水で洗ってから、干して乾かし身に纏う習慣に気づいた。
「流石知恵者の鷹! アニスの為に、どうにか手に入れられないかな」
「機会を窺うよ」
鷹は皆の期待に応えるように、なるべく人が行き来しない場所に目星をつけた。幾度も失敗を繰り返しだが、ついにロープに引っ掛けてあった衣服を巧みに嘴で咥え森へと戻ることに成功した。
見事持ち帰った鷹に、森中が歓声を上げた。正直、人間の衣服をアニスに着せたくない。しかし、大喜びすることは解りきっていたので、その笑顔が見たくて渡してしまう。
アニスにその衣服を差し出すと、鷹は手ごろな木の枝に止まった。
「わぁ、これがお洋服! 柔らかくて、お日様の匂いがする」
近寄ってきた動物たちの目の前で、怖々とアニスは見よう見真似で衣服を着用した。
「あ、あれ?」
頭を腕の部分から出そうとし、つっかえてもがく。四苦八苦しながら被ったが、どうにも違和感があった。
顔を顰め居心地悪そうにしていたので、アライグマが羽根の部分をその鋭い爪で引き裂く。
「わぁ! ニンゲンと一緒!」
背は破れ、しわだらけなうえに土で汚れた衣服だが、喜色満面でクルリとまわる。その衣服はアニスには大きかったが、着こなしなど解らないので問題はない。
ただ、着られればよかった。
「面白い! こんなの初めて!」
はしゃいだアニスは、息を切らせ河岸まで走り姿を覗きこむ。
水面には衣服を着た自分が映っていた。昨日までの自分とは違う気がして、不思議な感覚に胸がざわめく。人間と同じだと感動し、飛び跳ねながら鷹に何度もお礼を言った。そして森を駆け回り、幸せに満ち足りた様子で着飾った自分を皆に見せる。
アニスの笑顔を見ていると、これでよかったのだと動物たちは思った。
衣服を着たアニスは、木の上から人間たちを見続けた。
見比べ、より彼らに近くなった自分に自然と笑みが零れる。
「今日はね、また“かくれんぼ”をしていたの。凄いんだよ、人間って。色んなトコに隠れるの、私には思いつかない。最後まで残ったのはやっぱりトカミエルだった。彼はみんなから信頼されているし、いつも輝いているし、とても素敵だと思う。空から地上を照らす、お日様みたい」
人間を見に行った日は、夜になると興奮冷めやらぬ面持ちで森の皆に感想を話し出す。
眉を顰め、動物たちは不安げに毎回話を聞いていた。楽しそうに話すアニスに『人間は危険だから』と忠告する者も少なくなってきた。
「そ、そうなんだ……」
動物たちは、やるせない溜息を吐き出す。人間のことなど聞きたくはないが、アニスを無視するわけにはいかない。言いたいことをグッと堪え、我慢する。人間を誹れば、愁色を濃くすることなど分かり切っていた。
どうにも歯痒い。
「アニスや。その“トカミエル”という人間は、よく話に出てくるね」
コナラの木が、沈黙する皆の代表で優しく問いかけた。
森の住人たちは、固唾を飲んでアニスの言葉を待つ。
「うん! とても目立つから」
「目立つ、か。目立つから、つい目で追ってしまうのかい?」
「えーっと……。華やかで、明るくて、楽しそうで。見ていると、私が楽しくなるの」
困惑した目つきでアニスは首を傾げた。自分でも、胸に宿る不可思議な感情を把握出来ていない。誰にでも平等に接し、好きという感情も分け隔てなく与えてきた。
そのはずだった。
「彼を見ていると、私が幸せになれる……気がする」
明らかにトカミエルのことばかり話してしまう自覚はある。しかし、それが何故なのか分からない。
皆は、口にしないものの確信を得ていた。
アニスの中で、トカミエルの存在が日に日に大きくなっていることを。彼への“好き”という心惹かれる気持ちが、皆と同じ“好き”ではないことを。
いつのまにか、彼に恋心を抱いていたことを。
しかし、特定の誰か一人にのみ発生する愛情が存在することを、アニスは知らなかった。無論、“恋”という単語すらも。
それでも、初めての甘苦い動悸には気づいていた。
トカミエルのことしか考えていない。人間たちが帰った後も、彼を思い出してしまう。彼を見ると、頬が熱くなり身体の奥が痺れる。
「この気持ちは、一体?」
アニスは胸を軽く抑えた。トクン、トクンと波打つ音が速まる。
「トカミエル」
その名を呼ぶだけで、心が暖かくなる。
「トカミエル」
もう一度呼ぶとくすぐったくて、笑みを零した。元気が出る魔法だと、アニスは愛しい男の名を連呼する。
それだけで、このうえない喜びを感じていた。
深夜、老樹の下でアニスは眠りにつく。
夜空に満点の星が輝き、月は見事なまでに神々しい光りを森林へと降り注いでいた。
一筋の光りが、アニスを照らす。
吸い寄せられるようにやって来た動物たちは、哀しそうに鼻を鳴らした。
「ねぇ、老樹様。アニスはこのまま人間たちのトコロへ行ってしまうの?」
項垂れた純白の子兎が、アニスに身体を摺り寄せ呟く。愛しくて何度も身体に鼻を押し付ける儚げな表情に、大人たちは居た堪れなくて瞳を逸らした。
「嫌だな。とられたくないな! アニスが居なくなるのは嫌だ」
子兎の発言に、今まで言葉として吐き出すのを躊躇していた動物たちが連鎖反応で一斉にざわめいた。
「あぁそうとも、人間に奪われるのは嫌だ!」
「この子は森の守護妖精だぞ!」
アニスは、すっかりトカミエルという人間に心を奪われている。頬を朱に染め語る姿は、尊いほどに純美。だが、見る度に不安と焦燥感で胸が痛む。
喧騒の中で、アニスは月の光りを浴びたまま穏やかな笑みを浮かべ深い眠りに入っている。起きる気配はない。
「夢の中で、あの人間と遊んでいるのかな」
誰かが物悲しく呟いた。
この表情を動物たちは護りたいと願う。しかし、人間と妖精は決して相容れぬ存在だろう。上手くいくとは到底思えない。
人間は、自然の摂理から外れた存在。他種族を敬うことなどせず、自分たちが生物の頂点であると奢っている。見た目が似ていても、アニスは人間ではない。その背の羽を隠す事など出来ない。
似て非なる存在を人間たちがどう扱うかなど、考えただけで恐ろしい。
「この笑顔を近くで見ていたいんだ。それだけなんだ」
思うことは、全員同じだった。
「我らが団結し、人間の街を襲えばよい。偉ぶるだけで臆病かつ脆弱な奴らは街を捨て逃げ去るだろう」
暗闇の中から気高き狼たちが総出でやってきた。鋭い眼光を煌かせ、街の方角に咆哮する。
動物たちの生態系で、頂点に立つであろう狼。しかし、この老樹のもとに集えば皆平等。決して争うことはなく、平素なら逃げ惑う兎は彼らを頼もしく見上げる。
「わしらも協力しよう」
熊たちがのっそりと、しかし、地面を雄雄しく踏みつけながらやってくる。
猪たちが低く唸り、土煙を上げ遠方から突進してくる。
小動物たちも習って体勢を低くし、威嚇するように街の方角を見やった。足元に噛み付くことくらい出来るだろうと、鼻息を荒くする。
「……黙りなさい」
熱り立ち雄叫びを上げる中、老樹が怒気を含んだ口調で一喝した。
その声は初めて聞く声色で、皆の威勢を消失させるには十分な威力を持っていた。一瞬にして辺りは静寂に包まれ、動物たちは尻尾を丸め項垂れたまま次の声を待つ。
「そんな事をしてごらん、アニスはどう思うだろう? 闇雲に破壊するだけでは、何も変わらんよ」
「では、一体どうしろと。貴方の叡智で助けてください老樹様!」
耐えきれず、鹿が噛みつくように老樹に叫んだ。
仲間たちは軽く制したが、返答に興味があるため静まり返る。緊張が走るその場に、生温かい風が流れた。
「方法か……」
小さく呟いた老樹は、葉をざわつかせながら月を仰いだ。光り輝く星々を何度も目で追いながら、自嘲気味に笑う。
宇宙の海に思いを馳せて、懐かしむ。
気が遠くなるほどの昔、老樹の兄弟たちは、とある宇宙の片隅で起こった未曽有の爆発によって惑星ごと消失した。
「わしは、あの時の生き残り。辺境の惑星で根付き育った、真実を知る希少なもの」
諦めたように呟いた老樹に、動物たちは当惑し首を傾げる。
意味が分からない。
だが、酷く哀しそうで、今にも崩れ落ちそうな老樹を見ていると何も言えなかった。
老樹は健やかな寝息を立てて眠り込んでいるアニスを見下ろし、暫し懐かしそうに見入っていたが、不意に人間の街に視線を移す。
「歴史は繰り返すか。……それとも、ここで断ち切るか」
謎めいた発言に動物たちは眉を寄せたが、開口せず大人しく聞き入る。皆に語っているのか、自身に言い聞かせているのか。
「まぁ、共存しかないじゃろう。ただ、わしらが歩み寄ろうとしたところで人間が拒否すれば無理じゃの。一方通行の思いではどうにもならん、可能性は低いのぉ」
「共存なんて出来るもんか! 人間は排他的だ」
動物たちが一斉に言葉を吐き出し、喧騒が広がる。深夜の森林に、雄々しい咆哮が響き渡った。
「非常に難しいが、出来ないと決め付けるにはまだ早い」
老樹は諦めにも似た溜息を吐き、夜空を仰いだ。無謀な事を言っているのは百も承知、けれど、口にしたら全てが終わる気がする。
よって、一縷の望みに賭けた。
太古の昔。
人間よりも遥かに高度な神や精霊に、対話を挑んだ仲間がいた。一人の少女を守る為に、強いては宇宙を守る為和解を求めたが、高慢な彼らは聞く耳持たずして滅んでいった。
英名であるとされた者たちですら一歩も譲歩しなかったのだ、人間では到底無理な話だろう。
「懐かしい話じゃの。しかし、まるで昨日のようでもあり。……巡り廻って歴史は繰り返される、そういう摂理なのかもしれぬな」
項垂れる老樹に動物たちは息を詰め、耳が痛いほどの静寂が辺りを包み込んだ。
「人間に歩み寄りたいアニスの為に、彼らを襲うのは止しなさい。あのトカミエルという人間に何かあれば、お前たちはどうするつもりだね? 想像してごらん。アニスは泣き崩れ、悲しみに沈むじゃろう」
老樹の言葉に、動物たちは打ちひしがれて空を仰ぐ。
夜空に、無数の流れ星。
アニスはいつものように、栗鼠の兄弟と木の上から人間を観察していた。
今日は色とりどりの花を摘み、結上げて指輪に腕輪、冠を作って遊んでいる。指先を器用に動かす姿を感心しながら見つめ、溜息を吐いた。
「すごい、どうやったらあんなことが出来るんだろう」
アニスには到底考え付かない遊びで、物珍しい。自分の手を広げ眺めると、人間と同じように指が五本ある。真似ができるのではないかと思い、指を動かした。
それだけで嬉しそうに微笑んでいるアニスの傍らで、栗鼠は諦めたような深い溜息を吐く。
「トカミエル! 私に冠を作って、お姫様の冠ね」
「よし、分かった。オルヴィスは綺麗だものな、とびっきりの冠を作るよ」
「わぁ。嬉しいっ! じゃあ、それを使ってみんなで劇をやりましょうよ! 私は囚われのお姫様。トカミエルがお姫様を助けに来る王子様。後は……適当で」
「ハハ……。わかったよ」
オルヴィスと呼ばれた少女は、富豪の一人娘。煌びやかな衣装や装飾品を見に纏い、常に少女たちの憧れの的だった。容姿も整っており、勝気な瞳が際立つ。燃えるような赤毛は、どこにいても精彩を放っていた。
少年たちの主格がトカミエルならば、少女たちの主格がオルヴィスになるのだろう。
あからさまな劇の設定に呆れつつも、子供たちは集まってきた。冠の完成を待ちながら、劇の“適当”な役柄を決める。




