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555字の掌編

愛にも毒にもなる

作者:
掲載日:2025/12/18

試行錯誤して調合したものを喜んでもらえると、とても嬉しいの。

 シャララン、とドアの上部についたベル音が鳴る。

「いらっしゃいませ」

「お嬢ちゃん、邪魔するぜ」

「あら、ミギタさん」

 常連さんの顔を確認し、私は後ろを向く。棚にびっしりと並んでる大量の瓶からいくつか選び机に並べる。

「いつものやつ、頼むね」

「かしこまりました」

 オーダーはわかっていたから、瓶を順に開けて茶葉やハーブ等を取り出す。

 うちはなんでも屋に近いお茶屋さんだ。あくまでも自宅用に包むだけで、このお店で飲むことはできない。本当はここで飲んでもらって、ついでにお菓子も添えて、気に入ったものを買ってほしかったのだけれど、そこに到達するまでには乗り越えるべき壁が多すぎた。そんな勉強する時間があるならば、

「今日も何か試してるのか?」

「はい、そろそろ本格的に寒くなるので、ジンジャーとあわせて子どもも美味しく飲めるものを研究しています」

 カウンターの机にはすり鉢に茶葉、薬草やスパイスなどが散乱している。この時間が大好きなのだ。

「はい、いつものやつ入れておきました」

「どうも、あんまり無茶するなよ」

 お代を置いて出て行くミギタさんに笑顔で手を振る。

 こうやって調合しているのは、少しずつ少しずつあなたが私を好きになるように、混ぜているものもあるのよ。まだ、効果が出るには時間が必要ね。

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