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09森での獣狩り

09話更新しました

最後まで読んでもらえたら幸いです

応援もしてもらえるとモチベが上がります

よろしくお願いします。


林間学校初日

まずはロッジに荷物を置き作戦会議をする。

「獣狩りは誰がやる、当然だが俺は行くよ」

他に名乗りを上げたのは5人だ。

これで全員の役割分担が決まる

狩り担当は

俺とロンギウス、ライオネル、マーガレット、レイズン、ラベンダーの6人

山菜取りはソルトを含めて5人

ロッジ周辺の警備が残りの4人だ。

「先生からは一言だけくれぐれも無理はしないでね」

「了解だす」

まずは近場から狩りをして慣らそう

最初はロンギウスとライオネルの二人から開始する。

野ウサギと子豚を発見今日の夕食にピッタリの食材。

「逃がすなよ」

「分かっている」

後ろ姿を見ているとまるで農作業をしてる様に見える、かなりのへっぴり腰

「まぁ、最初はこんなもんか」二人共に何とかトドメを刺した狩りは一応成功かな。

「やベー中々上手く行かねーな」

「最初にしては上出来じゃねぇ、ゲーもしなかったしな」

さて次はマーガレットとラベンダーの女性二人だ。

「大丈夫か?」

「だ、大丈夫よ」

「大丈夫じゃなさそうだな」

こればかりは場数を踏まないと難しい。

案の定トドメは刺せたが内臓が飛び出た瞬間二人して吐いた、まるで噴水の様に。

最後は俺とレイズン

レイズンは意外に冷静で獣狩りをやった経験があると思えるほど手際の良さだった。

「へぇー経験者かい」

「あぁ、多少だけどな」

「頼もしいな、期待してるよ」

俺とレイズンで獣をロッジに運ぶ、残り4人で更に獣狩りをさせる。

場数を踏ませる為だ

「今日の夕食は豪華なディナーになりそうだな」

「キャー」

悲鳴が聞こえた、ラベンダーの声だ。

「レイズン君行くぞ」

「あぁ、急ごう」

二人は悲鳴が上がった方向へ急ぐ

「ラベンダーどうした、あっ、あかん」

木の枝に引っ掛けたのか、獣の爪で引っ掻かれたのかは分からないが下半身が露になっている

「キャー見ないで」

俺は直ぐに目を逸らしたがレイズンがガン見

ラベンダーはレイズンに近寄り「パチン」

と一発ビンタを食らわす。

「レイズン君サイテー」

「レイズン君あれは見たらあかん、見たくても我慢せな、それか手で目を隠したフリしてこそっと見るか、何にせよガン見はあかんよ」

「ジンギード君勉強になるよ」と苦笑いをする

まぁ気持ちは分かる、俺はガキに興味は無いがレイズンはモロ同級生の異性だ、そりゃ~見たくもなるわな。

「で、どうだった、興奮したか?」

「そりゃ~当然」

「ハッハハ夜布団の中でモゾモゾすなよ」

「うーん努力する」

二人で笑い出す、男同士こうゆう下ネタも悪くない、俺アオハルしてんなぁ。

林間学校サイコー

それから夕方まで狩りを続けロッジに帰る。

「さて、夕食の準備をしよう、この中で料理が出来る人は?」

誰も手を上げない、女性陣もだ

「もしかして誰も出来ないのかな」

「先生も出来ません~」

先生の評価点が、2下がった。

「しゃーない面倒臭せ~けどやるか」

ヤクザ時代、事務所当番の時は良く料理を作っていたのでそこそこは出来る。

「じゃあ君たちは獣の皮を剥いで」

「えぇー」

「えぇーじゃあねぇ、さっさとやれ」

「女性陣は山菜を切って、あとお湯をわかして」

「分かったわ」

皮を剥いだ獣を腹から割いて臓器を取り出す。

一度水で洗い、塩をふる

食べやすいようにぶつ切りにし、お湯の中にぶちこむ。

男の料理は基本大雑把だ

文句は言わせない

悪戦苦闘をしながら2時間後ようやく完成した。

テーブルに並べ一言

「とにかく食べてくれ」

「いただきます」

「あら、美味しいわ」

「旨い」

「一応上手く出来た様だな」

皆で1時間ほど食事を楽しみ明日の事を打ち合わせする。

探索範囲を広げる事で合意した

初日という事もあり皆疲れて早めに休息を取る

林間学校2日目

3組に分かれ森の探索を開始する

俺とラベンダー、レイズンとライオネル、ロンギウスとマーガレットの組み合わせになった。

「ラベンダー、行けるか?」

「大丈夫よ」

「じゃあ大物狙いで行くか」

ラベンダーは嫌そうな顔をしたが

「賛成よ」と強がってた。

だが大物と言っても中々出会えるものでもない

小物をチラホラ狩って本日の狩りは終了する

「ラベンダー、ほっとしたやろ」

「全然物足りなかったわ」

「嘘こけ」

「失礼ね」

ロッジに帰り他の2組に話を聞いたが何処も同じ様な感じだった。

明日は更に奥に入る事にした

「今日はつまんなかったな」

そして3日目、4日目は何事も無く終了する

「イヤー何も無さすぎやろ」

林間学校も残り3日

このまま終わるのだけは我慢できん

そして次の日に事件が起こった。

ライオネルが大ケガをした、命は助かったがかなりの重症だ。

「やったのは誰や、どんな獣か」

「熊らしいわ」

「俺が行く、皆は待機してくれ」

「ジンギード君顔が怖いわ」

仲間がヤられて黙ってられるほど俺は甘くない

俺は森の中を駆け回る。

時間にして1時間か2時間か、もはや分からないくらい怒りに任せて走り回った

そしてようやくターゲットを発見する。

「やっと見つけたで、ダチのカタキ取らしてもらうで」

言葉も通じない獣相手に啖呵を切る。

それからは自分でも何をしたか覚えない

烈火のごとく獣を切り刻んだ、己を取り戻した時は首、手足、胴体が離ればなれの熊の死体が転がっていた。

「ライオネルのカタキはとらせてもろたで、しかし久々にガチギレしたな、しかも獣相手に」

俺の中にはまだヤクザの魂が残っていたんだ

改めてそれを実感した1日だった。















最後まで読んでいただきありがとうございます

後3話ほどで初等部編は終了します

この後は中等部編に突入する予定です

いいねを押してもらえたらやる気が出ます

なるべく早く話数を進めていきます

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