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88分岐

88話更新しました

ブクマ、レビュー評価よろしくお願いします

やる気が上がります

戦いの後俺とライアンは周辺を探索し結局あの天まで向かう階段以外に進めそうな所は見つけられなかった。

「相棒よ、やっぱあの階段を登って行くぐらいしか方法は無いみたいだな」

「いかにもっぽくて怪しい匂いがプンプンするんだけど」

「しかし行くしかあるまい、な~にいざという時は我を呼び出せば良かろう」

「余計にややこしくなるわ、それと俺は良いがマリアンヌがお前を見たら失神するわ」

「何かスゲー傷つくな」

「おっ、獣でも傷つくんか」

「つくわ、それと獣言うな」

「まぁそれはそれとして、今からマリアンヌを起こすからお前は中に戻ってくれ、起こして又気絶されても困るからな」

「サラッと流すな、それと何気にヒドイ事を言ってるぞ」

「気にするな、又困った事が起きたら必ず呼ぶから」

「相棒約束だぞ」

「あぁ分かったよ」

グズグズ言いながらもライアンは俺の中に帰って行った。


「さてとマリアンヌを起こすか」

俺はマリアンヌを揺さぶり声を掛ける

「う、う~んアレここは天国なの?」

「やっと起きたか、残念ながら天国では無いよ」

「じゃあ私達は助かったの」

「あぁ何とかな」

「良かった、良かったわ」

嬉しさのあまり俺に抱きついてきた

「ではここはあの山の頂なのね」

「あぁそうなるな」

「ジンのお陰よありがとう」

「喜ぶのはまだ早いよ」

「でももうダメだと思っていたから」

「分かるけどここからまだ先は長いかもしれないから気を引き締めて行こう」

「えぇ分かったわ」

声のトーンは落ちたが顔は笑顔のままだ

明らかに顔に出るタイプだな、この娘は隠し事が出来ないタイプみたいだな。


「マリアンヌ、色々調べたがあの階段を上がるしか今の所手段は無いが行けるか」

「えぇ大丈夫よ一度救われた命ジンに預けるわ」

「分かった、では行こうか」

俺とマリアンヌは扉の前まで歩いていき

「準備は良いか、開けるぞ」

「えぇ行きましょう」

そして扉を開けたら目の前に階段が天に向かって続いている。

その光景は壮大であり何処と無くファンタジーっぽさもある。

「まぁ素敵だわ」

「確かになでもこのままスムーズに行く気がしないんだよな」

「もう縁起悪い事を言わないの、信じる者は救われるって言うじゃない」

「イヤ信じる者は足すくわれるやろ」

「ジンって疑り深い人なのね」

「まぁな、取り敢えず行ってみようか、ここであーだこーだ言ってもしゃ~ね~からな」

そして俺とマリアンヌは階段を上がり始める。


上り始めてどれくらい経ったのか

「しかし一体何処まで続くんだコレは」

「さぁ私には分かりかねます」

「まぁあの崖登りに比べたらまだマシなんだろがな」

そう言えばココに落ちてから愚痴しか言ってない様な気がする

文句を言いながらも黙々と上がっていると

俺達は唖然となる

「ここに来てこの仕打ちとかマジか」

「もうイヤですわ」


何と階段が左右に別れている、分岐だ

「クソッタレが、マリアンヌどうする」

「これは本当にクソッタレですわね、でも慎重に決めませんと選択によっては大変な事になりますわね」

「しかしさぁ~こんなもん運任せになるんじゃねえの」

「まぁそうですわね、ではジンはどちらを選ばれるおつもりですか」

「そうだなぁ~左かな」

「ちなみに理由を聞いても良いかしら」

「俺が左利きだからかな」

「まぁ何て適当なんでしょう」

「こんな物はフラットな感じで良いんだ」

「それにしても」

「じゃあマリアンヌはどちらを選ぶ?」

「私は・・・え~と」

「だろ~結局迷うだけでなかなか決まらないんだよ、時間を無駄にするから適当で良いんだ、まぁ両方ハズレの可能性もあるしね」

「分かったわ、確かにそうね」

「じゃあ左に行こう」

「私達何処へ行くのかしら」

「さあな出口があると信じて進むしか無いんじゃね」

「あれば良いけど」

「無ければ最終手段を使うだけだ」

「最終手段?」

「それは最後のお楽しみにしてくれ」

まぁお楽しみも何もライアンを呼び出して暴れさせるというヤケクソな手段なんだがな


それから暫く左の階段を上がっているとまたもや

「おいおい又分岐かよ、今度は上と下か完全におちょくられてるな」

「もうイヤ全てジンが決めて」

丸投げである

「はてさてどうするか」

今さらどちらに向かっても同じ気がする

「ヨシ決めた下に行こう」

「でもこれって下に降りて行くんじゃないの」

「俺に任せると言ったのに結局口出しするんだ」

「分かってるわよ、いつものクセでつい」

「どっちに行っても同じ感じがするんだよね、まぁただの勘だけど」

「その勘を信じましょう」

マリアンヌは諦めた様に苦笑いをした。


その階段を下って暫くすると

「おっどうやらゴールみたいだあれは扉か」

その階段の行き着いた先にはデカイ扉がそびえ立っていた。

「ようやく着いたけどいかにもって感じじゃない、扉の作りが不気味だわ」

確かにマリアンヌの言う通りだ

大きな扉には一面モンスターの姿が彫られている

「どうする?戻るか」

「分からないわ、ジンはどうするの」

「ここまで来たら行くしか無いだろうと思ってるけど」

「罠の可能性は?」

「あるだろうな、しかし進まんと話にならんし俺には引き返すという選択肢は今のところ無い」

「・・・・分かったわ行きましょう」

「じゃあ行こう」

俺は扉に手をかけゆっくり開けた。






89話「扉の先」をお楽しみに


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