87激突
87話更新しました
ブクマ、レビュー評価よろしくお願いします
俺は安堵しふとライアンの方に顔を向ける
「お前がライアンか、まるで少し見栄えの良いモンスターみたいな姿じゃねえか」
まさにちょっとカッコいいモンスターみたいななりをしていた
「お前は相変わらず失敬な奴だな、せめて神獣と呼んでくれよ」
「ワリーなとても神獣には見えんわ」
「まったくお前は口が悪いのう」
「スマン生まれつきだ、だがとても頼もしく感じるよ」
「そ、そうかありがとよ、まぁ冗談はこのくらいにして相棒よ、もう一仕事残ってるぜ」
「あぁ扉を守ってる奴らだな」
「そうだ、イケるか」
「あぁ~誰に言ってんだよ・・・んっそういえば力が戻ってるいや以前より力が増してる気がする」
「当たり前だ、覚醒したのだから力が戻って来たなら以前とは比べ物にならぬほどに強くなっているはずだ」
「マジかこれならやれるぞ」
俺とライアンは扉を守る奴らに近づいていく
「ガチンコのバトルか~たまらんなワクワクするぜ」
「ライアン、掛かり気味だぞ」
「仕方ないだろうずっとお前の中でウズウズしていたんだ、それで相棒はどっちとやるんだ」
「楽しそうだな、ライアンお前が先に決めていいぞ」
「おっ良いのか、じゃあ我は白い鬼をいかせてもらうぞ」
「分かったよ、じゃあ俺は黒い鬼だ」
そしてライアンは白鬼と俺は黒鬼と対峙し
「さて鬼退治といきますか」
「お前達何処から来た」
「へぇ~鬼のクセに普通に喋れるんだ」
「黙れ怪しい奴めこの先には行かせんぞ」
「やってみろよ、こっちも下でかなりの鬱憤がタマってるんだ」
「こざかしい、その無駄口を叩けん様にしてやる」
「能書きはもういい、実力で俺達を止めてみろ」
「相棒よ悪いが先に行くぞ、もう辛抱堪らん」
「せっかちな奴だな、油断してせいぜいヤられん様にな」
「ぬかせ、では参る」
「お前の相手は俺だ、かかって来いよ」
「生意気なガキめ、ひねりつぶしてやる」
「ガキだからと侮っていると痛い目に合うぞ」
黒鬼は一気に間合いを詰めて攻撃してきた
俺はヒラリとかわして
「へぇ~ガタイの割には素早いじゃん」
「俺様の攻撃をかわすとはガキの割にはやるのう、舐めておったわ」
「だから言ったろう、もっと本気で来いよ」
「一撃を凌いだからと言って調子に乗るな」
続けて連続で攻撃をしてくるが当たらない
「もう終わりか」
「まだまだ」
体がデカイ割には早いがただそれだけ
見えないほどでは無いし攻撃も単調だ
「そろそろ俺の番で良いか」
「こしゃくな、グフッ」
喋る間も与えず腹に一発
「バ、バカなこの俺様がダメージを受けるだと」
「どうだ、今のはジャブ程度だからな」
「ふざけやがって」
覚醒してるだけあって力を押さえてもダメージは入るみたいだ
「全力でやったらどうなるか楽しみだ、でももう少し遊んでもらおうかな」
黒鬼も負けじと攻撃を繰り出すが当たらない
ダメージが入った事でスピードが落ちている様だ。
「おいどうしたもう終わりか」
「まだまだ」
「おっ良いね~もっと楽しませてくれよ」
黒鬼はパンチの連打を放つが最初ほどのキレは無い
「クソッタレ、何故当たらぬ」
「仕方ないさ、動き続けて疲労がタマってるんだよ」
「そんな筈はねえんだ」
「そろそろ終わりにしようか」
その時
「お~い相棒まだ遊んでやがるのか」
ライアンの声だ
ソチラを見ると既に決着がついたらしく倒れた白鬼の上に座っていた。
「お前さぁ早くないか」
「いや~コイツが思いのほか頑張ってくれなかったんだよ」
「お前が手加減したら良いじゃねえか」
「初のバトルでハリキリ過ぎたわ、ソイツも我が相手しても良いぞ」
「欲張るんじゃねえよ、俺だって鬱憤がタマってるんだ」
「ケチじゃなぁ~我は退屈だ」
「すぐに終わらせるから辛抱しろ、まったく誰に似たんだか」
「間違いなくお前に決まってんだろ」
将来俺が大人になって子供が出来た時こんな性格の息子や娘が生まれて来たらと思うとゾッとする。
「俺も気を付けないとだな、まぁ今はこっちだな、よう黒鬼さんよそろそろ決着つけようか」
「クソガキが調子に乗りやがって、仕方ない俺様の本来の力を見せてやる」
そう言うと
気合いを入れだし全身から黒いオーラを放ち出した
「どうだこれが俺様の真の力、黒邪鬼だ」
「おお~スゲーな良いね良いよ、やっと俺も覚醒した力を使えるな」
俺はチラリとライアンを見ると
既に倒した白鬼をビンタしながら起こしていた
その光景に思わず笑ってしまった
「さてライアンのビンタで白鬼の顔の形が変わる前にカタをつけましょうか」
そして俺と黒邪鬼との激突
正直覚醒してなければヤバい戦いだったかも
だが
「覚醒した今の俺なら余裕で受けられるな」
黒邪鬼の渾身の一撃を受け止め
その腕を掴んだまま足から腹部にかけて連続の足蹴り
膝をついた黒邪鬼にトドメの回し蹴り
黒邪鬼はその瞬間意識を失い倒れた
「相棒さぁ相変わらずエゲツない技を使うなぁ~」
「ふんどうせマネするんだろう」
「当然お前の技は我の物だからな、早速試したくなって来たワイ」
「何かスゲー損した気分だ、間違ってもライアンとだけは戦いたくないな、あの技を受けると考えただけでゾッとするわ」
「たまには相手してくれよ」
ライアンの話をシカトする
こうして楽しい、いや激しい激闘は幕を下ろした。
88話「分岐」をお楽しみに




