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85故郷

85話更新しました

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獣人の国では重要な情報は得られなかった

「仕方あるまい、妾ですら聞いた事も無い世界じゃからな」

「お姉さま、もしわたくし達の国で何も得られなかった場合はどういたしますか」

「ウムそうじゃの、カレンの街に戻り待つつもりじゃ」

「分かりましたわ」

「ではソナタ達の国へ参ろう」

妾は転移魔法でジン達の国へ移動した。


街に着くと早速

「まずは王様に会いに行きましょう」

「俺もお忍びだが挨拶はして行こうか」

城門までたどり着き門兵に名を名乗り中へ

兵士が謁見の間まで案内し扉を開けるとそこには懐かしい顔ぶれが

「おお~良く戻られた、しかも獣人族の王まで知らせてくれたらお迎えに上がりましたのに」

「お心遣い感謝しますですがお忍びですので気になさらないで下さい」

「皆さんお元気そうで何よりです」

「はい、お陰様で元気です」

「ところでジンの姿が無いがどうしたんだ」

「ハインヒル殿下実はその事で今日はコチラに伺いました」

マーガレットが事情を説明すると

「何だって」

「そんなあのジン様が」

殿下と姫は膝から崩れ落ちていく

「殿下、姫落ち着いて下さい、ジンは必ず生きていますわ、わたくし達はそう信じています、ですからお二人も信じて待っていて下さい」

「そうかそうだな、みっともない姿を晒して済まない」

「わたくしも信じて待っています」

「俺達も各地に兵を送り探すとしよう」

「殿下ありがとうございます、ではまだ回る所がありますのでこれで失礼します」


王宮を出て

「やはりこの国にも飛ばされておらぬ様じゃな」

「そうですわね、次は学校に行きますわ」


それから暫く歩くと学校に到着

「何だか懐かしいですわ」

「そりゃ~そうよこの国を出てもうすぐ1年だもの」

「出来ればジンと一緒に戻って来たかったわ」

「アーニャそれは言わない約束でしょ」

「そうだったわねラベンダーごめんなさい」


校門の前に立ち中へと進んで行くと

「お~いマーガレットじゃないか」

「ライオネル」

「お前達久しぶりだな、ちっとも顔を見せんで俺達の事を忘れて楽しんでたんじゃないか」

「そんな事は無いわ、ところで皆は来てるの」

「あぁいるぞ」

「じゃあ悪いけど、集めてくれるかしら」

「おう分かった」


教室に行くと

「久しぶりだな」

「ロンギウスも元気みたいね」

「あぁ元気過ぎて破裂しそうだ、ラベンダーもアーニャも元気そうだな」

「えぇ」

「ところでジンはどうした?」

「その事で話があるの・・・実は」

「・・・何の冗談だよ」

「ロンギウス本当の事よ」

「ふざけんなよ、悪い冗談は笑えねえ」

「わたくしだってこんな話なんてしたくありませわ」

「ロンギウス、マーガレット少し落ち着いて」

「ラベンダーの言う通りよ、ここで争っても仕方ないじゃない」

「スマン」

「ロンギウス、マーガレットの話は本当よだけどね私達はジンは必ず帰って来ると信じているのよ」

「そうよ、だから手掛かりを探しに戻って来たのよ」

「悪かった、突然の事で動揺していたよ」

「わたくしも少しムキになって言い過ぎましたわ、ごめんなさい」

「まぁアイツがそう簡単には殺られはしないだろうよ」

「私達もそう思っているわ」

「よっしゃ~俺達も色々訳分からんゲートの事を調べてみるよ」

「えぇお願いね」

「ここでも余り良い情報は得られなかったわね」

「ところでこの後は何処に行く予定にしているんだ」

「私達これからジンのお父さんに会いに行くわ」

「そうか、ジンのお父さんは今新しい町にいるぞ」

「そうありがとう」

「では行きましょう、でもお父さんにジンの事を話すのは気が重いわ」


そしてジンのお父さんの町フィリップに到着


「凄いもうしっかりとした町になってるわ」

冒険者風の人達も多く見掛ける

「たった1年でここまで」

その時背後から

「おっお嬢ちゃん達じゃねえか」

その声がする方を向く

「おじさん」

「元気だったかい」

「はい元気でいましたわ」

「そりゃ何よりだ」

「立派な町になりましたね」

「ありがとよ、ところで今日はどうしたんだい、まぁだいたいの見当はついてるが、アイツの事だろう」

「流石はおじさん、何でもお見通しなのですね」

「まぁアイツが居ない時点で想像はつく、ジンの奴くたばったのか」

「いえ、そうでは無いのですが・・・実は」


「そうか、そりゃ~厄介な所に飲み込まれたな」

「えっおじさんはあのゲートの事をご存知なのですか」

「まぁ噂話程度だがな、そのゲートは死者の国へと続く、名は確か冥府だったか」

「死者の国冥府ですか」

「あぁ確かそんな名だったな、一度入ったら二度と出られないとに言われている」

「そんな」

「そう悲しい顔をするんじゃない、あくまで噂だそれにジンがそう簡単にくたばるタマじゃねえ」

「えぇそうですね、おじさんありがとうございます」

「あぁ、だが妻と娘には秘密にしてくれ、特に妻は大事な時期だからな」

「何かあったのですか」

「お腹に子供がいるんだ」

「えっそうなんですか、おめでとうございます」

「あぁありがとよ、もしジンが戻って来たら弟か妹の顔を見に来いって言っておいてくれ」

「はい、必ず伝えます」

私達は町を後にした

大きな情報は得られなかったが沢山の人から一杯の元気をもらった

「又明日から頑張るわ、絶対に挫けないから」

心で思い故郷を後にする。




86話「孤島の頂」をお楽しみに

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