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84脱出開始

84話更新しました

ブクマ、レビュー評価よろしくお願いします

パラミア達は獣人の国に到着していた。

「着きましたわね、まずは王様に謁見申請をいたしましょうか」

「ウムそうじゃの」

「では王宮に向かいましょう」

街を歩いていると露天のおばちゃんが

「アレ何時こっちに来たんだい」

「はい今来ました、おばちゃんお元気でしたか」

「勿論だよほーれこの通りさ、ちょっと待ちなほれコレを食べていきな」

「うわ~ありがとうございます頂きます」

「ところでジンちゃんは?」

どうしよう真実を話すべきか

「ジンはちょっと別用でな、今回は妾達だけじゃ」

「ふーんそうかい残念だね」

「おばちゃんご馳走様でした、わたくし達は王様に用事がありますのでこれで失礼しますわ」


城門の門兵に話を通す

暫くすると

「ご案内致します、どうぞこちらに」

いつもの部屋に通されると既に王様と王子、姫が来ていた

「久しぶりだな、元気で何よりだ」

「王様もお元気そうで何よりですわ」

「ところでジン殿は今日はいないのか」

「王様その事で少しお話があるのです、実は・・・」


「何とその様な事が」

「そうじゃそれで王はこの現象について何か知らんかえ」

「獣人族に伝わる古い童話にそれに良く似た物があった」

「それは本当ですの」

「まぁ子供の頃は良い子にしていないと死者の国から迎えが来るぞと脅かされていたな、ただの作り話かと思っておったがまさか実在していたとはな」

「その本はまだありますか」

「まだ書庫にあったはずだ、案内させよう」

「お願いします、では王様失礼しますわ」

「パラミアさんジン殿は戻って来れるかのう」

「信じるしかあるまい」

「無事であれば良いがな」

「アヤツなら大丈夫じゃろう」

「ところでこの後はどうするつもりなんだね」

「ジンの故郷に戻るつもりじゃ、もしかしたらそっちに飛ばされた可能性もあるのでな」

「済まないが俺も一緒に行って良いかな」

「構わぬが、王自ら単独で出向いて良いのか」

「あぁ大丈夫だ」

「では2日後に出発するがそれで良いか」

「あぁ分かった、ありがとう」



俺達は魔法の連携とマリアンヌに護身の為の格闘術を教えている。

「連携はこんな感じでイケるな」

「えぇそうですね、ジン護身術ありがとう」

「自分の身は自分で守らないとな、まぁ何処まで役に立つかは分からんけど」

「後は日々精進して行きますわ」

「そうだなそれが良い」


「さていよいよ本番だけど覚悟は出来てる?」

「大丈夫よ、ジンについていくと決めてから覚悟は出来ています」

「了解じゃあそろそろ行こうか」

準備は整った

「脱出開始だ」

「えぇ参りましょう」

海岸近くにたどり着くと

「ちょっと待って誰かいる」

少し近づき物陰から見ると

「クソ何でだ鬼がウロついている」

複数の鬼が海岸を巡回している

「ココから一旦離れよう」

俺達は来た道を引き返し

「何で俺達の行動がバレた」

心当たり無い分不気味だ

森の奥に戻り身を潜めて鬼が立ち去るのを待つ

すると今度は背後の森から足音が近づいて来る

「クソが挟み撃ちかよ」

「もう無理ですわ」

どうするか悩む暇も無い

「こうなったら強行突破しかねぇ、マリアンヌ魔法の準備をしてくれ」

「分かったわ」

俺は強化魔法と耐熱魔法かけ

「行くぞ」

「はい」

二人は森を駆け抜け海岸に出る

運良く鬼は少し離れた場所にいた

「今だマリアンヌ魔法を」

マリアンヌは震えて上手く魔法が出来ない

こんな状況だから仕方ないが

「マリアンヌ落ち着け、鬼は俺が足止めするから」

俺の言葉にハッと我に帰り頷くと魔法を唱える

俺は魔法を鬼に向けて放つ

多少の足止めぐらいにはなるだろうと思っていたがあまり効果は無かった

「ヤバい間に合わないか」

その時

マリアンヌの魔法が発動した

「ギリ間に合ったか、マリアンヌ走れ」

マリアンヌは必死走り出したその後に続き俺も魔法を打ちながら走る

鬼は目の前まで迫って来ていた

俺はマリアンヌに

「次の道を作ってくれ」

と叫ぶ

「分かりましたわ」

俺は鬼の足元の氷を火の魔法で溶かした

みるみる氷が溶けていき鬼は溶岩の海に落ちていく

「危な、間一髪だったなマリアンヌは大丈夫か」

「えぇ何とか、でももうダメかと思いました」

「最後まであがき続けたら何とかなるもんだろう」

「本当ね、今日はしみじみそう感じました」

「まだ喜ぶの早いけどな、向こう岸に着くまでは警戒はしとかなアカンで」

「そうね」

その後交代で魔法掛け順調に進み

やっと向こう岸が見えて来た


「ようやく見えて来たぞ」

「えぇ後少しね、頑張りましょう」


段々陸に近づいて来て唖然となる

上陸出来る所が無い

断崖絶壁の孤島

「マジかぁ~何てこった」

「コレどうやって上陸するの」

取り敢えず島の周辺を回ってみたが何処にも上陸出来る場所は無かった。

唯一救いなのはいくら魔法を使っても魔力が減らない事ぐらいだが

「一難去ってまた一難か厄介な所だな」

流石は冥府一筋縄では行かないか

まだまだ苦難は続きそうだ。










85話「故郷」をお楽しみに

ブクマよろしくお願いします

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