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冴えないド田舎おっさんヤクザ~異世界転生仁義~  作者: KEIOH


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81奈落の底

81話更新しました

今回から冥府編が始まります

ブクマ、レビューなどして頂けると嬉しいです

街を出て早2日ひたすら高野を進んでいる

「しっかしホンマに何も無い場所だな」

「本当に退屈過ぎますわ」

「私は座りっぱなしでお尻が痛いわ」

「皆、愚痴ばっかり言わないで頂戴、気が滅入ってしまうわ」

「アーニャの言う通りじゃ」

愚痴を言いたくなるのも分かる本当に何も無いし次の大陸も見えない

ただのだだっ広い高野正直ゲンナリする


「せめてモンスターでも出現してくれたらストレス解消にもなるんだけどなぁ~」

「こんな事ならレイナさんに頼んであのゲームとやらを作ってもらえば良かったわ」

「たよな、まぁ今さらだけど」

1日中何もする事が無い、時間が過ぎるのがとてつもなく遅い

まるで時間が止まった感覚に陥る

「こりゃ~休日の刑務所みたいだな」

俺は前世で1年ほど刑務所に入った事がある

周りからは

「1年なぞションベン刑だ」

などと言われたがこれは入った者にしか分からない

娑婆の生活が当たり前と思っている者はこの環境に馴染めるハズが無いしたがって長いものは長いが結論だった

時間を潰す方法が無いのだ

話はそれてしまったが今回は日数こそ違うが気持ちは同じ感じだ

「あの街での生活がいかに天国だったか身に染みて分かるな」

たった2日でこれだ

目的地がまだ見えない状況

「後何日かかるんだ」

そう思いたくもなる。


何も変わらない景色

旅の醍醐味は景色を楽しむなんだがこう同じ風景ばかりなら飽きもくる


その時

「ねぇアレは一体何なのかしら」

ラベンダーが急に前方を見て指を指す

俺達は一斉にその方向を見る

前方に黒い何かがある

「モンスターかいや違うな、あんなにデカイはずが無い」

今の距離から考えたらかなりデカイ

「とにかく近くに行ってみよう」


その黒い物体に近くにつれ

「おいおいこりゃ~まるでブラックホールみたいじゃないか」

まぁブラックホールなぞ実際見た事なんか無いから想像なんだけどな

その歪んだ空間はとても不気味な雰囲気を出している

「ねぇもう少し近づいてみる?」

マーガレットがそう言って少し近づくと

「何だ急に吸い込む力が強くなったじゃねえかヤバい吸い込まれるぞ」

「「キャー」」


中は前後左右も分からない闇

「今どうなっているんだ、ハッ皆は、お~い聞こえるか大丈夫か」

そんな声も闇に消される

今の状況が全く分からない

上に上がっているのか奥に引き寄せられてるのかはたまた下に落ちているのか

「俺は何処に行っているんだ」

そして意識を失う。


「あっ痛、俺は・・・そうか気を失ってたのか、それでここは」

回りを見渡すと空は暗いそして目の前には溶岩の海

「なんじゃ~こりゃ~まるで地獄みたいじゃねえか、それより皆は」

辺りを見回し周辺を探すが見当たらない

「くそ、どうやらはぐれたみたいだ、無事だと良いが」

ここは一体何処なのか

「体が重い、力が思う様に入らない何故だ」

この場所の影響なのか

「おいライアン聞こえてるか」

「あぁ聞こえておるぞ」

「なぁここが何処だか分かるか」

「いや知らん」

「知らんのかよ、大事な時に役に立たんヤツだな」

「うるせー、だがこの場所は危険な匂いがするぞ」

「あぁ、それは間違いない、体が思う様に動かん」

「それはこの場所が特殊な空間だからだろうよ、まず重力の付加がとんでもないな、後仕組みは分からんが力を押さえ込まれておるようじゃ」

「面倒臭せーな脱出するのも容易では無いという事か」

「そうゆう事になるな、しかも何やらヤバい奴もウヨウヨいるみたいだ」

「俺が全力を出せない以上遭遇は避けたいな、とりあえずいつまでもじっとしててもしゃーね少し動くか」

俺は敵に見つからない様に動き始める。


その頃パラミア達は

「キャー、痛~いってアレ戻って来ましたわ」

「ウムどうやら帰ってこれた様じゃな、コレは一体何なのじゃ」

「でも良かったわ戻って来れて皆無事?」

「ちょっと待ってジンが居ないわ」

「何じゃと」

「まさかあの中に飲み込まれたままなの」

「戻りますわよ」

「不味いわよ空間が閉じるわ」

「皆急ぐのじゃ」

しかし一歩遅く謎のゲートは閉じてしまった


「閉まってしまったわ、どうするのよ」

「わたくしに言われましても分かりませんわ」

「あなた達落ち着いてここで争っても仕方ないじゃない」

「ラベンダーの言う通りじゃ、ここは一旦街に引き返して情報を集めるのじゃもしかしたらカレンが何か知ってるやもしれん」

「お姉さまスミマセン、取り乱しましたわ」

「私も、マーガレットごめんなさい」

「街に急ぎ戻ろう」


私達は街に到着しカレンさんに会いに行った

「パラミアさんどうなされたのですか」

「ウム実はな・・・」

お姉さまはカレンさんにこれまでの経緯を説明すると

「なるほど、その様な事が」

「カレンよ何か分かるか」

「申し訳ありません、私の知識の中には無い話です」

「カレン?」

妾はカレンの表情を見逃すはずもなく

「お前達、図書館に行き調べてみてくれぬか」

「分かりましたわ」

マーガレット達は急いで部屋を出て図書館に向かう


「カレンよ何か知っておるのではないか」

「流石はパラミアさん、皆さんの前では話せない事もありましたので」

「で話してもらえるのじゃろうな」

「私も少し耳にした程度なので何処までお役に立てるか分かりませんが」

カレンはゆっくり話始めた。











82話「奈落の最底」をお楽しみに

冥府編では主人公とパラミア率いる女性陣の話が交互します

是非高評価よろしくお願いします

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