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78覚醒

78話更新しました

ブクマ、レビューなどして頂けると幸いです。

ヨロシクお願いいたします

衝撃的な出来事から数日経過したが俺達はダンジョン探索を休んでいる。

表面的にはリフレッシュ休暇になっているが実際はマーガレットに心の整理をつける時間を作ったものだ。

マーガレットは表面的には明るく振る舞ってはいるが内心はまだまだ吹っ切れてないと思う。

これには皆も賛同している。


その間俺とパラミアは街の強化に取り組んでいた

レイナの能力にてこの街全体をドーム式にし外敵からの侵入や攻撃を防ぐ案を出しそれをレイナが造り以前より格段に安全になった。


それから数日後

マーガレットが俺の所に来た

「ねぇジン何時になったら探索を開始するのかしら」

どうやら心の整理はついた様だ

「そうだな、街の件も片付いたし明日まで休んでその次の日から開始しようか」

「了解よ、腕が鳴りますわお師匠様の技を早く試したいですわ」

マーガレットはやる気満々である

「それは楽しみだな」

「えぇわたくしも楽しみですわ」

その瞳は大きな山を乗り越え目に力が宿り光り輝いて見える

「もう何も心配はいらないみたいだ」


翌日

皆はそれぞれの時間を過ごした

パラミアはカレンと二人で何やら話し合っていた

マーガレット、ラベンダー、アーニャは三人で今後の戦い方を話し合って模擬戦をしていた

「女性陣が圧倒的に戦闘狂だよな」

俺は一通り皆の様子を観察して明日の為に何もせず部屋に閉じ籠ってダラダラと1日過ごしていた。

「ただ退屈なんだよなぁ」

こんな時前世ならゲームをしたりパチンコ行ったりと選択肢は沢山あるのだが

「まぁこの世界じゃ贅沢だよな、だけどこっちはリアルRPGだしな」

この世界は幻想的ではあるがリアルでもある。

ただ時々思う事がある、何故だか分からないがこの出来事が他人事の様に見える

例えるなら俺というキャラを俺というプレイヤーが操作している様な感覚だ


「けっバカバカしい、そんな事あるはずがねぇ」

いつもこうやって否定する

「くだなねえ事を考えてる暇があったら明日の為に寝るか」


翌日

昨日の事などすっかり忘れ久しぶりの探索に闘志を燃やしている

前回はあの様な出来事があり全く見せ場が無かった

「今回はやってやるぜ」

「あらジン、今回もわたくしが頂きますわよ」

マーガレットも気合いが入っている。

お互いに授かった力を1日でも早く己の物にしたい想いが強い。

「いやいや今回は俺に譲ってもらうぞ」

「勝負ですわね」

「望むところだ」


ダンジョン50階に到着し

51階へ続く階段を降りる

降りてすぐに俺とマーガレットは先陣を切る為走り出した。

「マーガレット俺がやる」

「いえわたくしがやりますわ」


「仕方ねえ、マーガレットは右側の敵を俺は左側をやるそれで良いか」

「それで手を打ちますわ」

俺とマーガレットは凄まじい勢いで敵を排除していく。


「やれやれ、どうやら妾達の出番は無さそうじゃな」

「そうですわね、でも何か置いていかれた気分がしますわ」

「そうよね、ジンはともかくマーガレットには負けたくないですわ」

俺とマーガレットは勢いが衰える事無く次々に階層を踏破する。

「いつも思うけど若いって良いな、体力と気力がどんどん溢れてくる」

まぁ前世では不健康極まりない生活を送っていたのだから仕方ないのだが

イライラするとタバコを吸いそのイライラの原因を忘れる為に酒を浴びるほど飲む

「まぁそんな奴が健康体なはずは無いわな」

そんなどうでも良い事を考えながらも階層は進み

気がつけば80階に到達していた。


ふと右側にいるマーガレットを見ると

技にぎこちなさが無くなり完全に自分の物にしている

「くそ、しまった先を越されたか」

マーガレットは完全に覚醒した様だ

マーガレットはコチラをチラッと見て

「お先に」

微笑んだ

「何がお先にだよ」

文句を言いながら軽く舌打ちをする

「それにしても早くないか」

そう思いライアンに

「ライアンこれはどうゆう事だよ」

「うん、そんなの当たり前ではないか」

「はぁ~何が当たり前なんだよ」

「あの娘は既に前任者から因子を受け取っておろう」

「因子って何だよ」

「説明するのは面倒臭いんだよ、早い話が土台が既に完成しているって事だ」

「はぁ意味が分からん」

「あのなお前はあの娘の中に光の玉が入っていくのを見ただろう、あれが全ての技の土台になるんだよ」

「なるほどな、それで俺はどうなんだ」

「お前の技に土台なんてあるわけ無いだろう、それはお前が作るんだよ」

「俺が作るってどうゆう風にだよ」

「いいかお前のコレはお前が作り出して生まれた力なんだ、だからお前が使う技が土台になる当たり前だが時間もかかるんだ」

「なるほどな分りやすい説明ありがとよ、良く理解出来たよ」

「まぁ焦らず急げよ」

「どっちやねん」

取り敢えず俺の覚醒はまだまだ先になりそうだ


ところでマーガレットが覚醒したのだからその技をじっくり拝見するとしよう

「マーガレット悪いが暫く任せて良いか」

「任せてちょうだい」

俺は下がりマーガレットに任せる


マーガレットの剣技は素晴らしいの一言だ

無駄の無い動きに素早さどれを取っても洗礼されている

「こりゃ~一人の少女が持つ力じゃねえな」

「そうじゃの~いち人間が持てる力じゃないのう」

俺とパラミアは半ば呆れながらマーガレットの戦いを見守る。

79話「三つ目の鍵」をお楽しみに

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