72未開のダンジョン
72話更新しました
少しずつペースを上げていきますのでこれからもよろしくお願いします
俺達はカレンさんとレイナさんに会いに来ていた。
「おはようございます、昨日は良く眠れましたか」
「お陰様で快適でした」
「それは良かった」
「それで俺達は今からダンジョンに行こうと思います」
「そうでしたね、ダンジョンはここより北へ4時間ほど行った所にあります馬車を用意します後私も同行します」
「えっカレンさんもですか」
「ダンジョンは今現在私が封印してますから私が行って解除しないと入れません」
「そうでしたか、ではダンジョンは今までに誰も入った事が無いと言う事ですか」
「はい、昔嫌な気配を感じて私が誰も入れない様封印しました」
「カレンよソナタの行動は正解じゃったな」
「あぁそうだな、もしそのままにしていたらこの大陸は大変な事になっていたかも知れないな」
「お褒め頂き光栄ですわ、では参りましょう」
それから俺達は馬車に乗り4時間かけて山の麓にあるダンジョンに到着する
「この山は以前は活火山でしたがダンジョンが出来たと同時に休火山となりました」
「なるほど、確かに危険な感じがしますね、カレンさんの判断は正しかったみたいですね」
「えぇ私はこの大陸を守る使命があります」
「ダンジョンの事は妾達に任せておけば心配いらぬ」
「はい、お願いしますでは封印を解除します」
カレンは呪文を唱え封印を解除した
「カレンさん早くこの場を離れて街に戻って下さい」
「しかしあなた達は」
「心配無用じゃ、帰りは妾の転移魔法があるから気にする必要は無いぞ」
「安心しました、では私は失礼しますご武運を」
馬車が見えなくなるまで見送り
「さてと行きますか」
「えぇ行きましょう」
俺達は未開のダンジョンに足を踏み入れる
「くさっ匂いがヒドイわね」
確かに悪臭がダンジョン内に立ち込めている
「これって血の匂いかしら」
「あぁ色んな匂いが混じっているな」
「もう我慢が出来んわ、妾の風魔法で霧散させてくれるわ」
パラミアは風魔法を唱えると匂いが少し穏やかになった。
「匂いが和らいだら早速敵のお出ましよ」
前を見ると複数の敵が現れた
「魔獣っぽいな」
「どうでも良い蹴散らすだけじゃ」
パラミアは気合いが入っている。
ここでもマーガレットが先陣を切る
相変わらずのスピードだ
一気に敵を殲滅する
「ふう~少し鈍ってますわ」
「マーガレットはこの歳で既に人間の領域を越えてるんじゃないか」
「ジン失礼じゃなくてわたくしはれっきとした人間のレディーよ」
「あっ聞こえてたゴメンゴメン」
俺はマーガレットをなだめつつ更に奥に進む
するとかなり大きな広間に出た
「またうじゃうじゃと」
隙間が無いほどに魔獣がひしめき合っていた
「私の出番のようね」
アーニャが前に出た
広間全体に広範囲魔法を唱え一気に殲滅した
「俺の出番が無いな」
「楽勝だわ」
「私も早くこの槍を使ってみたいわ」
俺は朝街を出る前皆にレイナから出してもらった色々な武器を渡していた。
前世で有名な世界の名刀や妖刀など様々な武器を既に入手している
あの後個体名だけでその物が出せる事を発見して仕事がはかどった
「わたくしのこの剣は素晴らしい切れ味でしたわ」
マーガレットに渡したのは日本で有名な名刀
様はポン刀だ
アーニャにはチャカ
ラベンダーにはこれも有名な槍だ
パラミアには妖刀
俺は無名な小太刀名前は無かったので「葉隠」と命名した。
他にも色々な武器はあったが今日はそれぞれに渡した武器を試している。
ダンジョン1階ではマーガレットのポン刀しか試せなかった
2階
「まずはワタシから行くわ」
アーニャがチャカを試す
見事全弾命中したが
「これ反動が強くて腕を持っていかれるわ」
「ひたすら練習して慣れるしか無いぞ」
「そうね、使いこなせる様になったらかなり役に立つわ」
続いてラベンダーが槍を試す
「使いやすいわね、切れ味も最高よ」
と好評のようだ
3階
最後にパラミアの妖刀だ
「手に馴染むのう、使いやすいわ」
コチラも上々の反応だ
あっという間に敵を薙ぎ倒していく
今のところ良い感じではある
「しかしこのダンジョンは狭いから楽だな、周りを気にする必要が無いのが助かる」
一本道で広間にかたまっているので戦いやすいし面倒臭くない
「次の階層は俺が行かせてもらうよ」
「ご自由にどうぞ」
4階
通路では敵の出現は無い
「どうせ広間にかたまっているんだろう」
広間に到着したが敵が居ない、いや一匹いる
「浅い階層でフュージョン体のお出ましか、全く何でもかんでも合体すれば良いってもんじゃないで、もはや原型すら分からんアホちゃうか」
まさに気持ち悪い生物としか言いようが無い
「さて葉隠の出番やな、チャッチャッと終わらせますか」
俺は敵に向かって行く
敵の動きは速くない、パワーはかなりありそうだが当たらなければどうと言う事はない。
動きで撹乱して葉隠でダメージを稼ぐつもりだったが体が硬くダメージが入らない
「やっぱ葉隠じゃ無理か」
このまま使い続ければ葉隠がもたない
「しゃーね体術に変更するか」
葉隠を鞘に直し構えを取る
「俺はやっぱコレがしっくりくるな」
左右に体を振り一気に間合いを詰める
体制を低くして下からえぐる様に腹に肘打ちを入れ前かがみになった所を顎に掌手ふらついた瞬間至近距離からの気功波を打ち込み
フィニッシュ
「ジンよ相変わらず見事じゃ」
「どうもと言いたい所だけど身長がまだ低い俺が顎に一発入れるにはこうしないと届かないんだ、情ない話だよ早く大人になりて」
「それだけ出来れば充分じゃろう」
「いや威力がまだまだ弱すぎるんだ」
本来なら2発で倒せる技だ
「ここで愚痴ってもしゃあ~ね、次行ってみよ~」
俺達は階段を降り次の階層に進む。
73話「悩み」をお楽しみに




