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07怒り

第7話更新しました

最後まで読んでもらえたら幸いです 

応援もよろしくお願いします

クラス対抗戰が終わったばかりなのに来月は林間学校があるそうだ。

「この学校はどんだけ行事が多いんだ」

対抗戰が終わった後選手達が俺の所に来て

「もう一度稽古をつけてくれないか」

と申し入れがあったが

「君達には教えるつもりは無い、やる気の無い奴に教える技は一つも無いんだよ」

「しかし」

「お前達は下位クラスに勝って自信過剰になった、だからSクラスに完敗してメンタルがやられた、そんな奴が上を目指すとか俺から言わせれば甘いしちゃんちゃら可笑しい」

皆は核心をつかれ何も返す言葉がない。

「クソが、何も言い返せないのか、負けても良かった、Aクラスとの試合は気持ちを切り替えて戦っていたら良い勝負が出来ていたはずだ」

ヤバい、次から次へと不満が出てくる。

「お前達はそれを放棄したんだ、そんな奴らに何を教えろというんだ、ふざけるな」

俺は机を蹴り飛ばし教室を出る。

俺の後を先生が追いかけて来た

「ジンギード君待ちなさい」

「何だよ、もうアイツらには何も教えない」

「とにかく落ち着いて」

先生は空き教室に俺を連れていく

「あの子達は君と違って強く無いのよ、心も体もね」

「それでも大義はあるはず、上を目指す大義が」

さらにまくし立てる

「メンタルがどうのこうので揺らぐ様な大義ならそんなハンパな物はいらない、これでもアイツらに何かをしてくれと言うのなら俺は学校を辞めても構わない」

「分かったわ、あの子達と話をするから今日はもう帰りなさい」

俺は教室から出た。

そこに運悪くAクラスの生徒が通りかかる

「Bクラスは弱えーなあ」

「あぁ、Cより弱かったんじゃねー」

「ワッハハハ」

カチーンときた

「お前らこそ、大した事無いくせにデカイ口叩くねぇ~」

「何だと」

「今日の俺はイラついてるんや、大人しくしてるうちに俺の前から消えろ」

「言わせておけば、調子に乗りやがって」

「ここでヤるかい」

「やっちまおーぜ」

「おい、先生殺って良いかい」

「待ちなさい、やるなら先生の立ち会いのもとやりなさい」

「良かったなあ~立ち会い有りなら死ななくて済むな」

「舐めやがって」

こうしてAとBの先生、生徒、そして話が広がりS~F生徒全員に見られる事になった

1対10の対決

「君たち良く見ておきなさい、ジンギード君はBクラスが舐められた事に怒ってこうなったのよ」

「それではA対B変則模擬戰始め」

コイツらの戦法は把握している。

「ソッコーで終わらしたるわ」

先鋒3人が突進してくる。

「全くワンパターンな事で」

まずは真ん中の奴に一発続けて左側の、奴に一発入れ、第2陣の3人を一気に倒して行く。

残り5人

後方支援の4人は後回しにして先鋒の1人を肘打ちで倒し残りは4人

この間僅か数分の出来事だ。

最後に後方支援の4人を倒そうとした時相手側から白旗が上がる。

「勝負アリ」

見てる者がどよめく

「お前らの実力なぞこの程度上には上がいる事を知れ、そして人を笑う暇があるならもっと力をつけろ、ダセー事をすんな」

そして見ている者にも

「お前らも文句があるなら何時でも相手をしてやる、覚えておけ」

それだけ言って学校を出る。

帰り道冷静になり思う

「やっちまったな」

久々にキレてしまった、しかもかなりダセー

ガキが駄々こねた様な感じか、まぁガキだから仕方ない。

「学校行きずれ~な」

家に着くとカーチャンがビックリして話しかける。

「ジンどうしたの?」

「実は、学校でやっちまった」

俺は経緯を全て話した。

「そうだったの、ジン貴方は仲間が悪く言われたのが我慢出来なかったのね」

「単なる八つ当たりだ」

「そうだとしてもジンも気付かぬ心の奥に仲間を侮辱された怒りがあったと私は思うわよ、だから胸を張りなさい」

「カーチャンありがとう」

「はい、はい」

この母親は結構おっとりしているが見るべき所はしっかり見てる。

今さっきまでモヤモヤしていたものが一気に晴れた。

「腹減ったよ」

「少し待ちなさい、今作るから」

「お兄ちゃん、もう学校終わったの」

妹のミリーナだ。

「あぁ、喧嘩して帰って来た」

「ダメだよ、仲良くしないと、メッだよ」

何だこの可愛い生き物は萌え萌えだ。

妹も来年は俺と同じ学校に入学する、少しではあるが俺も指導している。

「お兄ちゃん、ご飯出来るまで稽古しよう」

「そうだな、今日は魔法をやろうか」

「やったぁ~」

二人で庭に出て魔法の練習をする。

ミリーナは母親ゆずりのおっとり系だが覚えは早い、クラスの同級生よりも遥かに強くなっている。

しかも可愛い、来年から妹に群がる虫の駆除に忙しくなりそうだ、勿論兄としてであり決してやましい事はない。

入学Sクラスを目指して頑張っている。

「ジン、ミリーナご飯出来たわよ」

「わーいお腹すいた」

「ミリーナ練習はここまで、ご飯にしよう」

「は~い」

もう学校での怒りは何処へやら、心安らいでいる。

明日の事は明日考えよう

「お兄ちゃん、早く全部食べちゃうよ」

まったくますます萌える











最後まで読んでいただきありがとうございます

なるべく早く更新しますので応援よろしくお願いします


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