69進化
69話更新しました
体調不良の為週2話で更新してます
回復次第徐々にペースを上げていきますので
ご了承下さい
ブクマ、評価、感想よろしくお願いします
翌日
皆で東側を重点的に探索をする事にした
何があるかわからない
なので余り離れずかたまって行動する
俺が見つけた拓けた場所まで来た
「ウム確かにここは自然に出来た物では無いな」
「えぇ何と言うか生活感がありますわ」
やはり皆も同意見のようだ。
その場所から更に奥に範囲を広げて行く
すると
「ジン気付いたか、この先に複数の気配がする」
「あぁこれは間違いなく魔獣だな」
こちらの気配を殺し近付いていく
そして
「アレは本当に魔獣か」
今俺達が目にしている者は色々な人達から聞いていた魔獣とは全然違う
まず驚いたのが魔獣同士で会話をしている事だ
俺の中では魔獣は知能がなく本能の赴くままに行動するイメージだ
「まぁ俺の偏見かもしれんが」
さてどうしたもんか
「まずは話し合えるか試してみるか」
「ジン正気なの」
「絶対に無理よ」
「お前達さぁ何もしていないうちから絶対無理とか言ってんじゃねえよ」
そうだ世の中に絶対なんて無いんだ
「ジンよ何か策はあるのかえ」
「そうだな特に無い」
「えぇ~無いの」
「まぁこんなの出たとこ勝負だ」
「何て大雑把なのよ」
「大丈夫だ余り考えない方が上手く行く時もあるしな」
それだけ言って俺は立ち上がり魔獣に向かって歩き出す。
魔獣は俺に気付いた途端敵意剥き出しでコチラを睨み付けているが
襲ってくる気配は無かった
逃げもせずコチラにゆっくり近付いてくる
「お前人間かこの土地に何用か」
魔獣がしゃべった、その事に驚きながらも
「俺はお前達に危害を加えるつもりは無い、言葉が通じるなら話がしたい」
暫く魔獣同士で話をして
「お前この土地で何をする」
「いや俺はこの大陸を渡り違う大陸に行きたいだけだ」
「何の為に」
「各大陸のダンジョンに入りある物を見つける為だ」
又魔獣同士で話をして
「分かった、ただ我々の長に話をしないと何とも言えない、少し時間をくれ」
「分かった、俺は海岸に拠点を作ったからそこで待っている」
「分かった、結果が出たら又会いに行く」
それだけ言って魔獣達は去って行った
「ジン魔獣と話が出来たの」
「あぁ会話が通じた事には驚いたがな」
「それでどうなったの」
「アイツらの長にお伺いをたてに行ったみたいだ、取り敢えず拠点に戻って返事を待とう」
「そうじゃな、じゃが魔獣に言語を教えたのは誰じゃろうな」
確かにそうだ
一体誰が
拠点に戻り一時間ほど経過した
「遅いわね」
「難航してるんだろうな」
「まぁ焦っても仕方あるまいよ」
「もし話が決裂したら攻めて来るのかしら」
「どうだろうな、だが仮にそうなら殺るしかない」
「ウムじゃが魔獣のここまでの進化は気になるのう」
これも確かに気になる
魔獣の力で進化したのかそれとも誰かが進化をもたらしたのか
全面対決も視野に入れ作戦を立てる
まぁ作戦と言ってもいつも通りにやるだけだが
返事を待つ事かれこれ3時間
いまだに何の音沙汰も無い
「コリャ~ダメだな」
「仕方ないわ」
「準備だけは整えときましょう」
まぁ元々戦闘ありきで上陸したのだから向かって来るなら相手をするだけなんだが
更に1時間経過した所で
「どうやらお迎えがきたようじゃな、話し合いに応じるみたいじゃ」
「あぁその様だな」
コチラに向かってくる気配が2つ
敵意も殺気も無い
「人間族よ長が話し合いに応じると申しておる」
「ほうそれは有難いのう」
パラミアが姿を見せた瞬間魔獣が殺気立つ
「お前は魔族だな」
「そうじゃだがソナタ達に危害を加える事は無いので安心するがよい」
「それは本当だから警戒を解いてくれ」
魔獣達は少し安心したのか警戒を解く
「それでは今から我等の街に案内するがその前に一つ武器は持ち込まれぬ様お願いする」
「街に?あぁ了解した」
魔獣達の街があるのか更に驚きだ
「まさか街まであるとはなあ」
「ウム興味深いのう」
俺達は武器を置く
「では我々について来て下さい」
「しかしこれだけ流暢に会話が出来てるのはやっぱり違和感があるな」
「わたくしなんかビックリしてずっとアングリですわ」
「この進化は確かめねばなるまいよ」
そんな話をしながら30分ほど歩いた所に
何と高い壁が姿を現した
「これは城壁かそれにしても見事な作りだな」
「ここに来てから驚きの連続だわ」
魔獣が俺達を静止して
「少しお待ち下され」
と言うと城壁の内側にいる者と何やら暗号を言うと城門が開き出した
「お待たせしました、どうぞ中へ」
中に入ると
「まぁ素敵な街並みね」
アーニャが言う通り綺麗な街並みが建ち並ぶ
「ますます奇妙じゃ、ここまでの技術は無い筈」
「かなりの人物が知恵を貸しているのだろうよ」
街には誰も居ない
まぁ人間が来ているのだから建物の中に身を潜めているのだろう。
街の中心にひときわ大きな建物がある
「これが長の居城っぼいな」
前を歩く魔獣達もその建物に向かっている
「どうやら当たりの様じゃな」
間近で見ると建物の作りは現代風
「もしかしたら俺と同じ奴がいるのか」
俺達は建物の前で静止され
「申し訳ないがここでしばしお待ちを」
と言った後門の中に入って行った
それから数分後
「お待たせしました、皆様にお願いがありますこれから見る物全て他言無用で」
「了解した」
そう言うと門が開き始める。
70話「神族と転生者」をお楽しみに
下の⭐を押してもらえたら
やる気が上がります
よろしくお願いします




