66ダンジョン最深部で待つ者
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翌日俺達は少し遅くに目を覚ました
昨日はかなり深い時間まで皆で話し合い当初の予定通り明日までにダンジョン制覇をしようとの結論に達した
焦って進めるとロクな事が無い
なので今日は昼からの攻略になった
「うわっマジで眠い、目がショボショボだ」
顔を洗いスッキリさせる。
取り敢えず何か腹に入れて行こうとちょっと遅い朝食を取る
朝食を取り終え部屋に戻り出発の準備を整え外に出る
「ジン遅いよ」
「スマン」
「皆揃ったわね」
「ウム出発しようかの」
いつもの様に馬車に揺られてダンジョンに向かう。
ダンジョンに到着すると
早速70階層まで飛ぶ
「さて始めようか」
探索を開始して間もなく
「アレ敵の姿が見当たりませんわ」
この階層に敵の気配を感じない
「こりゃ、一体どうゆう事だ」
油断をせず先に進むが敵の姿がない
71階層
ここも居ない
「変だな」
「えぇーかえって不気味ですわ」
こんな感じが続き気が付けば75階層
「労せずここまで来たがある意味気味が悪いよな」
そんな事を言いながら先に進む
間もなく76階層に続く階段に近づく時
「どうやら敵のお出ましのようじゃな」
「そうですわね」
「複数体いるみたいだわ」
「戦闘準備は出来てるな行くぞ」
俺達は一斉に敵に向かって走り出す
向こうが気づく前に決着をつけたい
「まぁそんなに上手くは行かないか」
「マーガレット、ラベンダー行くぞ、アーニャはいつもの様に後方支援で頼む」
「了解ですわ」
「支援は任せて」
「行きますわ」
まず俺達は一番近い敵から攻める
残りはアーニャの魔法と弓で足止めをする
素早く一体目を撃破
続けてマーガレットとラベンダーは二体目に向かう
俺は三体目に照準を合わせる
アーニャも短剣に変え俺と合流する
この連携は長い年月で培った俺達のあ・うんの呼吸だ
短時間にて敵を殲滅した
いつもの様に俺達はハイタッチをしパラミアの元に戻る
「ウム相変わらず見事な連携じゃ」
「まぁ長い付き合いだからな」
「それより最下層から妙なオーラを感じるのじゃしかも懐かしい気配じゃが微かじゃから誰か分からん」
「最下層に誰か居ると言うことか」
「ウム、この気配は弱い間もなく消えるじゃろう、急ぎ確かめねばなるまい」
「もしかしたら敵の数が少ないのはそのオーラのお陰か」
「確定では無いがその可能性は充分考えられる」
「じゃあ予定を変更して今日中に最下層に行くか」
「えぇこれだけ敵が少なければ何とかなりそうね」
「善は急げだ」
俺達は探索ペースを上げ一気に下層を目指す
そして98階層
「いよいよこの下が最下層だな」
「ウムでもまずはあやつを先に倒さねばなるまい」
階段を塞いでいるのは
「こりゃ~日本神話に出てくるヤマタノオロチか?」
いや
「良く見りゃ~かなり違うなヤマタノオロチのパチもんか」
ヤマタノオロチと言えば八つの頭に八つのしっぽそしてその大きさ
コイツは五本の頭にしっぽは一本これだけでもヤマタノオロチとは似ても似つかない
「ラベンダー、アーニャ奴の首を狙え」
「分かったわ」
「マーガレット俺達も首を狙うぞ」
「了解よ」
先制攻撃はラベンダーとアーニャの魔法攻撃
全弾命中
それと同時俺達も敵に突っ込んで行く
マーガレットが右側に回り攻撃を開始し
俺は左側から攻撃を仕掛ける
少しずつダメージを与え敵の動きを鈍らせてから大技を繰り出す
一つ二つと頭を落としていき最後の一つを落とす前に崩れ落ちトドメを刺す
「終わったな」
「ご苦労じゃったな、では参ろうか」
99階層に続く階段を降りるとそこにはクリスタルがあった
しかしそれを守る様に黒い霧がクリスタルを包んでいる。
「パラミアが感じた気配はこれか」
「多分そうじゃ」
するとパラミアの声を聞いた霧が一箇所に集まる
その霧は人の形に変わっていく
「パ、パラミアもしかしてお嬢ですか」
「そうじゃ妾はパラミアじゃ」
「おぉ~無事でごさいましたか、我はワークスです」
「何とソナタワークスか、生きていたのかえ」
「残念ながらもう生きてはおりませぬ、これは我が残留思念」
「そうか残念じゃ、して他の者達は?」
「魔王様を始め我等4魔将もすべて奴らに殺されました申し訳御座いません我等が不甲斐ないばっかりに」
「やはりそうであったか、ワークスよ気にするでないぞ」
「我等はお嬢を救う事で精一杯でした」
「妾の記憶もハッキリはしておらぬ、教えてはくれぬか」
「ハッ奴らが強襲してきた際魔王様よりお嬢を地下に連れて行き結界を張れとそして魔界と人間族の挾間に封印せよと言いつけられました」
パラミアから聞いた話とほほ同じだな
「あの封印は結界が切れると同時に人間界に浮上するはずでしたが何故この様に早く封印が解かれたのですか?」
「ここにおるジンが封印を解いてくれた」
「ま、まさか人間にその様な芸当が出来る訳が無い」
「信じられんのも無理ないわ、妾も内心驚いておった」
「そうなんか知らんかった」
「人間の子よ礼を言う、そしてこれからもお嬢を頼む」
「心配しないでも俺達はパラミアについていく決めている」
「それではお嬢のこれからやらねばならぬ事をお伝えいたします」
ワークスは静かに話始めた
67話「未開の大地」をお楽しみに
下の⭐を押してもらえたらわたしの気力が満タンになります
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