60再び獣人の国へ
60話更新しました
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わたしのやる気が極限乱舞します
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港町バラクーダまでの道中
キャッキャウフフの女子トークが炸裂しまくりでとてもじゃないがついていけない
俺は寝た振りを決め込んで
「いや~マジでキツイっス」
と心の中で叫んでいた。
前世でも大して女にモテた事がないそれどころか接点すらほとんどない俺がこの女性陣の中に一人で耐えられるのか
まぁ童貞では無いから何とかなるか
「イヤイヤ俺はバカか何が何とかなるんだ」
「あぁ~ロンギウス達がいかに大きな存在だったか身に染みて分かるよ」
しかしそれよりコイツら本当に家の許可をもらって来たのか不安になる
もし勝手に出てきたのならおおごとだ
失踪、誘拐様々な事件に巻き込まれたと大騒ぎなる
「捜索願とか問題事はマジ勘弁してほしいわ」
そんな事を考えているうちに狸寝入りしていたはずが本当の睡魔に襲われ知らないうちに寝てしまっていた。
どれくらい寝てただろう
ふと気配を感じ目を覚ます
すると目の前に3つの顔がドアップに
「うわっ、なっ何だ」
「あら、目を覚まされたのですねとても残念ですわ」
「そうよね、ジンの寝顔なんて滅多に見られないのに」
「可愛い寝顔をもっと堪能したかったわ」
「お前ら好き勝手言いやがって、タダ見とは良い度胸じゃねえか金取るぞ」
「あらお金を払えばじっくり堪能出来るの」
「まぁいくら払えば良いのかしら」
「あの可愛い寝顔を見られるのなら安いもんだわ」
完全におちょくられてるな
「ジンよ多勢に無勢ソナタの負けじゃよ、そんな事より妾はお腹が空いたぞ」
「そんな事って」
完全に女に主導権を握られた感が
「確かもう少し行ったら町があったわよね」
「お姉さま、そこでお食事にしましょう」
「ウムそうじゃな」
もう話題が飯の話になってやがる
「女心と秋の空か昔の人は上手い事を言うな」
馬車に揺られながら1時間小さな町に着いた
「お姉さまここにしましょう」
「この際何処でも良いわ、腹が減って死にそうじゃ」
「それはいけません早速入りましょう」
「嘘つけ悪魔が死ぬわけ無いだろ」
俺達は昼食を済ませ再び馬車で港町バラクーダを目指す
相変わらずの女子トーク
「コイツらネタが尽きないな、いつまでダベったら気が済むんだ」
見かねたパラミアが俺に話を振る
「ところでジンよ獣人の国には行った事があったんじゃったな」
「あぁ良い所だぜ、街の人は皆フレンドリーだし王様も話が分かる人だよ」
「そうか、それは楽しみじゃな」
それから数時間後辺りが暗くなり始めた時ようやく港町バラクーダに到着する
「やっと着いたな」
「何か懐かしいですわね」
「あの時はあまり余裕がありませんでしたわ」
「今日はここでお泊まりですわね」
「お泊まりってまぁそうだけど」
金はダンジョンに入り浸って換金したお陰で困る事はない
本当に子供が手にする金額ではない
「前世の金欠病が嘘のようだ、異世界最高」
と叫びたくなる
さて港町バラクーダは以前来た時に比べるとかなりの賑わいを見せている
街並みも綺麗になり建物が増えている
獣人族との交流が再開された事で獣人の国の特産物なども多く見られる
その時不安が頭をよぎる
「しまったこれは早く宿屋を探さないと泊まれない可能性があるぞ」
「本当ですの、絶対に野宿は嫌ですわ」
俺達は急いで宿屋を探すが何処も満室
「ここが最後の宿屋だ」
「神様お願いします」
俺は店主に部屋が空いてるか尋ねる
「先ほど満室になりました、申し訳ございません」
「マジか終わった」
俺達は外に出てタメ息をつく
「ところでジンよ、どうして慌てておるのじゃ」
「泊まる宿屋が無い」
「なんじゃそんな事で慌てていたのか、ならば妾の城で休めば良いじゃろ、この場所から転移も出来るしここにも戻ってこれるぞ」
「あっそうか忘れてた」
「流石はお姉さま頼りになりますわ」
「これで安心して食事が出来ますわ」
「やらかしたなポンコツ臭が漂い始めてる、こりゃ一段と片身が狭くなるな」
俺達は食事を楽しみ城に転移する
「明日は早いもう休もう」
俺は返事も聞かず部屋に入る
「お主達ちとやり過ぎじゃ」
「はい反省してます、かなりハシャギ過ぎました」
「分かっておれば良い、明日は普通に接したら良いぞ、では妾達も休もう」
こうして慌ただしい1日が終わった
翌日
船着き場に行くと大きな船が停泊していた
「デケエ船だな」
「見て獣人の国まで半日もかからないみたいよ」
「だがそれでも俺には最大の難関を乗り越えなきゃならん・・・船酔いだ」
「ジン覚悟を決めて乗りましょう」
「考えるだけで吐きそうだ」
そんな話をグダグダしていると
「間もなく出港します」
「仕方ない行こうか」
俺達は船に乗り込んだ
暫くすると汽笛がなり港を離れていく
「みるみるバラクーダの街並みが遠退いていくな」
あっという間に街が小さくなる
快適な船の旅
「あまり揺れないから気持ち悪く無いな、これなら大丈夫そうだ」
後は到着までゆっくりしよう
「ジン何か嬉しいわ」
「あぁそうだな、多少とはいえ俺達もこの交流の手助けが出来たんだ」
「そうよね」
「露天のおばちゃんに会えるのとても楽しみ」
「悪いが俺は少し休むけどどうする」
「わたくし達も部屋に戻り休みますわ」
俺達はそれぞれ仮眠を取る
そしてドアが叩かれる音で目を覚ます
「ジン起きてる、もうすぐ着くわよ」
仮眠のつもりが熟睡してた様だ
外に出ると獣人の国の街並みが見える
「懐かしいな」
船がゆっくり船着き場に到着する
数年振りの獣人の国に又戻ってきたのだ
61話「再会とダンジョン異変」お楽しみに
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