06つまんね~クラス対抗戰
クラス対抗戰の日
抽選の結果第1試合はDクラスに決まった。
「コイツら緊張してんのか」
先生が来て
「皆さん勝敗にこだわらずノビノビやってね」
「良く言うわ、マジで俺に言ったセリフ忘れね~ぞ」
「一応2ヶ月修行したんだ、自信を持て負けたら地獄の日々が待ってるだけだ」
「余計緊張するわ」
「本当にジンギード君は冷たいわね」
「えー俺は優しいよ修行だってかなり緩くしたじゃん」
「あれで」
「まぁ普通にやれば勝てるよ、知らんけど」
「知らんのかーい」
皆に突っ込まれ一件落着皆の緊張も溶けた様だ
前の2試合は順調にSとAが余裕の勝利そして本日最後の試合がBクラスVSDクラスとなる。
クラス対抗戰は全7日総あたり戰で1番勝利数多いクラスが優勝となる。
「さあ、頑張ってきなさい」
「はい」
お互い並んで一礼皆がそれぞれのポジションに着く。
試合開始の笛が鳴る
ライオネルとロンギウスの二人がまずは先陣をきる。
第2陣をレイズンとマーガレット
その後をソルト
残り5人が後方支援となる。
「見てだけじゃ、やっぱつまんねなぁ~」
Bクラス終始相手を圧倒し完全勝利を収めた
「当然の結果だな、正直あまり興味がないが」
下位クラス相手なら当たり前上位クラスに勝ってこそ本当の勝利
皆が勝利して戻ってくる。
「俺達行けんじゃね」「あぁ、楽勝だったな」
など有頂天になり調子をこきはじめる。
「お疲れ、君たち少し調子をこきすぎじゃないか、下位に勝って当たり前ってか上位に当たるまで負けは許さないぐらいの覚悟でやってもらわないと、俺が教えた意味がねえ」
その場の空気が悪くなる、だがそんな事は知ったこっちゃない。
「これで喜んでる様じゃ所詮そのくらいのレベルしか無いと言う事だ、もう君たちに教える事は無い」
俺はその場を去る、
「何か昔TVで見た熱血教師のドラマみたいたな、燃える」
まあどうせ残った奴らは俺の悪口を言ってるに違いない
「どうでもいいけどな、観戦も飽きたし医務室に行って寝よう」
案の定俺の事を批判していた
「あんな言い方する事無いのになあ」
「喜んでも良いじゃんかよ」
「自分が出れないからって俺達に当たらないでほしいな」
ロンギウスが否定する
「いや、俺達が浮かれ過ぎていたのかもしれん、上位に勝って喜ぶ、ジンギード君の言う事は正しい」
「そうよ、私達は少し反省するべきね」
「これで満足して喜んでる様じゃ上は目指せねぇ、癪だがな」
皆が黙り納得する。
それからの3日間俺は試合を観ずに医務室で寝ていたが、うちのクラスは圧倒的に勝利したが喜びもせず次に備えていた。
現在無敗がS.Bの2クラスとなる。
Bクラスの次の相手はSクラスになる
「多分Sには勝てないな、まだまだ実力が違い過ぎる」
Sには特に注意すべき人物が3人ほどいる
正直良い勝負すら出来ないだろう
「まぁ俺なら余裕のよっちゃんやけどな」
この3人が暴れて何がなんだか解らぬうちに負ける
俺は何も見ていない様でちゃんと見ているのだ。
「まぁ挫折も一つの経験それを乗り越えてこそ成長がある、少年よ大きく羽ばたけ」
心でエール送る。
翌日Sクラスとの試合。
結果から言うと一方的な展開、予想通りの試合何も出来ぬまま終了となった。
「まぁアイツらには良い目標で高い壁が出来た、ここで心が折れなければの話だかな」
後はアイツらのやる気次第
「ナンダカンダ言いながらも俺ってやっぱ優しいな」
アイツらが何か言って来るまで待つ予定・・・は未定にならぬ様にご利用はお早目にな。
この時点でSクラスの完全優勝間違い無し、明日は最終戦現在1敗同士のA対Bの対決だ。
「俺の見立てでは接戦になると読んでいる、ただ今日の敗北を引きずらなけばの話だが」
負けるとすればメンタルの差
「さて、どうなることやら」
翌日晴天蒸し暑いぐらいの天候、絶好の試合日和。
「はてさてどんな試合になるか」
勝敗はくっきり2つに別れる、昨日の敗北を乗り切り接戦になるか、引きずってボロ負けするかだ。
教室に着き選手の顔を見て確信する。
「だめだ、こりゃ~」
もはや見る価値が無い試合
「たかが2ヶ月程度ならくれくらいが精一杯か」
ここに居ると俺までへこみそうなのでいつもの医務室にレッツゴー。
昼過ぎてようやく目が覚めた。
これからBの試合が始まる頃だ
「見る価値も無いがとりあえず行ってみるか~」
俺が到着した時は既に試合は始まっていた。
「さて、どれくらい持つかな」
先鋒の3人が既に戦闘中だが他奴らのやる気が感じられない。
「クソみたいな試合をしやがって、やっぱ見るんじゃ無かった」
俺は試合を観ずに家に帰る。
次の日に聞いた話だが結局試合はボロ負けだったらしい
「当たり前じゃあ」
こうしてクラス対抗戰は終わり
Bクラスは第3位だが俺がら言わせたら最下位じゃあ
「腑抜けどもめ」
俺にとっても屈辱な対抗戰だった。