57決断
57話更新しました
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あの60階層の激闘から月日は流れて
俺は中等部3年の卒業が間近に迫っていた。
ギルドにも正式に登録し現在のジョブは魔術師だ。
ダンジョンも現在は75階層まで到達している
敵もかなり手強くなったが俺達もかなりの力をつけている
パラミアもほぼ完全復活し凄まじい事になっている
仲間達もあの激闘を経験してからビックリするくらいの成長をみせている
そして春休み中は毎日ダンジョンに潜る予定
この春休み中には90階層に到達する事を目標に掲げている
休みが終われば高等部に進学が決まっているのだが俺はある事を決断しようと思っている
ただ少しだけ迷っている
この思いを実現する為にはその理由を話さなければならない
そして両親に学校他にも沢山の人の了承を取る必要がある
「まずは両親の了承を取らないとだな」
俺は家に帰りまずは親父に話を通そうと
「親父大事な話がある」
いつもと違う俺の表情に何かを感じて
「分かった、外で話そうか」
俺と親父は無言のまま外に出る
「親父実は高等部に進学しないつもりでいるんだ」
「理由を聞いて良いか」
「俺はパラミアと共に旅をしたい、魔界の扉を開く鍵を探しに」
俺は目的だけを簡潔に話した
「そうか、お前の人生だやりたいようにやれ但し後悔だけはするな」
こうゆう時の親父は話が早い
「母さんや学校は俺から話す、ミリーナや学校の仲間はお前から話せ」
「あぁ、分かっているよありがとう親父」
さてと次はミリーナか
「どう話そうか」
ミリーナの部屋の前でしばし考え込んでいると
「あらお兄ちゃんどうしたの」
「うわっ」
「うわって失礼ね」
「ミリーナスマンな、それと話があるんだが少し話せるか」
「うん、大丈夫よ中に入って」
「ミリーナ実はな俺は春休みが終わったら高等部に進学しないで旅に出る事にしたんだ」
「えっどうゆう事なの」
俺は正直に旅に出る目的を話す。
「どれくらいになるの」
「正直分からないがたまには帰って来るよ」
ミリーナは暫く考え込んでいたが
「分かったわ、お兄ちゃん言い出したら止められないもんね」
「俺の事を良くご存知で」
「当たり前じゃない、但し一つだけ約束して1年に2回は帰って来る事」
「あぁ、約束する」
俺はミリーナの部屋を出て思う
「ミリーナも成長したな、もう少しゴネるかと思った、さてと次は」
俺は王宮へと向かっている
ハイン先輩とローズ王女に会いに行く為だ
「しかしジンよ本当に妾に着いてきて良いのか、まぁ妾はとても嬉しいのだかな」
「あぁ俺が決めた事だ、パラミアの物語の結末をこの目で見届けたい」
「ワッハハではとくと妾の生き様を見届けるのじゃ」
パラミアはとても嬉しそうに笑っている。
パラミアと今後の話をしているうちに
王宮に到着した
門兵に皇太子への面会を求めると
「ジン殿暫くお待ち下さい」
と言われ
そして待つ事数分門が開き
「どうぞお通り下さい」
俺は兵士にお礼を言って王宮に入る
ハイン先輩の部屋はもう何回も来ている
「勝手知ったる何とやらだな」
その角を曲がれば先輩の部屋だ
すると
「ジン今日はどうした稽古日でも無いのに」
ハイン先輩の声だ
「先輩突然すんません今日は話がありまして」
「何か訳ありか、まあ中に入れ」
「お邪魔します」
「それで話って何だ」
俺はハイン先輩に同じ様に旅に出る事とその理由を説明した
「おいおい何かエライ壮大な話だな」
「まぁ正直どれぐらいかかるか分かりませんが」
「ジンが決めた事なんだろ俺には頑張れとしか言えんが寂しくなるな」
「家族にも約束してますから時々は戻って来ます」
「ローズには話すのか」
「そうですね」
「おい兵士」
「はっ失礼します」
「悪いがローズを呼んでくれ」
「かしこまりました」
それから暫くすると
「殿下ローズ様をお連れしました」
「入れ」
「あらジン様本日はどうされたのです」
「ローズ様今日は報告がありましたので伺いました」
「あら何かしら」
「先ほどハイン先輩にも話しましたが春休み後俺はある物を探しに旅に出ます」
「えっそれは本当ですの」
「はい良く考えて決めた事です」
「・・・分かりましたわ、わたくしはいつまでもお待ちしています」
「ありがとうございます、出発前に又会いにきます」
しばしの間話をし俺は王宮を後にする
「パラミアよ後はあのダンジョンを突破するだけだな」
「ウム最深部に鍵があれば良いのだがな」
「次に進む為に早く終わらせようぜ」
「そうじゃの」
そして俺は中等部を卒業し春休みに入る
ロンギウス達にはまだ話をしていない
今日は全員が揃ってダンジョン探索をする予定だ
「今日こそは皆に話さないとだな」
「ジンよまだ話していなかっのかえ」
「あぁ、言い出せなかった」
「皆寂しがるぞ」
それから待つ事数分ぞくぞくと仲間が集まって来た
「皆揃った様だな、ダンジョンに潜る前に話しておきたい事があるんだ」
「急に改まって何だ」
「実はな春休み後俺は高等部に進学しないで旅に出る」
「はぁ~」
「ジンどうゆう事だ」
俺は事情を説明した
「ジン俺も行くぞ」
「ダメだ、この旅はいつ終わるか分からんお前達は貴族この国を守る責務があるんだ」
「ジンお前もそうだろう」
「ウチはまだなんちゃって貴族だからセーフだよ」
「しかしよ」
「頼むハイン先輩をそしてこの国を守ってくれ」
「・・・ジン分かったよ」
「ロンギウス良いのか?」
「仕方ないだろう、ジンは一度吐いた言葉は曲げねえ」
「ロンギウスありがとう」
これで心置き無く旅立てる
「さて気合い入れて潜りますか」
俺達は目標階層を目指しダンジョンに入る。
58話「ダンジョン踏破」をお楽しみに
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