56フュージョン体との激闘
56話更新しました
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やる気が上がります
60階層
フュージョン体との戦闘に入る
「お前達これから二手に別れてコイツら出来る限り殲滅する」
「妾はソナタ達のフォローに回るので安心して戦うのじゃ」
「はい」
さて改めて見ると
コイツらは様々な個体に変化している
まぁ要は共食いをしたモンスターによって姿が変わっている勿論能力もだろう。
「取り敢えず能力も弱点も何も分からんから色々試してみようか」
「無理する必要はないぞよ、まずは敵を知る事から始めるのじゃ、フュージョン体の解析は妾に任せておけ」
俺達は一斉にフュージョン体に向かって行く
攻撃方法はすべて試してみる
打撃、魔法、弓矢など有りとあらゆる物を敵にぶつけどれが有効なのかを探る
それをパラミアが解析し突破口を開く
これが一連の流れ
それから暫く戦っていると敵の弱点が見えてきた
するとパラミアが階層中に響き渡る声で
「皆の者良く聞くのじゃ、赤色の敵は魔法攻撃が有効じゃ逆に打撃はあまり効果が無い、青色の敵は打撃が有効じゃ逆に魔法攻撃が通りずらい、緑の敵は毒が有効じゃ、最後に白の敵は魔法、打撃どちらも有効じゃ、緑色は妾が対応しよう」
「了解でーす」
「これで戦いやすくなったな」
「俺は青色をぶちのめす」
「赤色は私に任せて」
「それじゃさっさと終わらせるぞ」
「お~」
そこからは先ほどまでの苦労が嘘の様に攻略がスムーズになった
パラミアは気が付けば緑色の敵だけで無くすべての色を殲滅している。
「ワハハハ、このゴミ共め妾が駆逐してやるわ死ね」
「パラミア戦いたくて仕方なかったんだな、こうなるともう手がつけられんな」
まさに狂気じみた戦い方だ
「お姉さま流石ですわ、わたくしも負けてられませんわね」
マーガレットも素早い剣撃で青色のフュージョン体を殲滅していく
すると
「マーガレットには負けられません」
ラベンダーも魔法を放ち続け赤色のフュージョン体を駆逐する。
「お二人共わたしの事を忘れないで下さいな」
アーニャが魔法と剣撃の同時攻撃で敵を倒して行く。
「この3人何処まで強くなるんだ、俺達も負けてられるかよ」
「あぁ、ロンギウス行くぞ」
「お~お張り切ちゃってるね」
あっという間に敵の数が減っていく
「おい、パラミア少しは遠慮しろよ」
「済まぬな、我慢出来んかったわ」
「この戦闘狂め」
「よせテレるではないか」
「褒めてねーよ」
あれだけ溢れていたフュージョン体は今や半分以下に減っていた
だか俺もパラミアもこの奥には一段と強い気配を放つ敵がいるのを感じている。
恐らく何体ものフュージョン体を喰らいより強力なフュージョン体に進化したのだろう。
「しかし何でも有りな感じだな」
「そのようじゃな」
「さっさとコイツらを片付けないとあのヤバい奴がどんどん強力になるかもしれんぞ」
「ウム、ジンの言う通りじゃな、あやつに餌を与えてはならん」
「皆悪いがペースを上げてくれ、この先にヤバい奴がおる」
「おいおいまだヤバい奴がおるんかよ」
「泣き言は言わないの、ジン分かりましたわ」
「皆の者妾が強化魔法を掛けてやる集まるのじゃ」
パラミアは多分魔族の言葉で呪文を唱える
「ソナタ達に魔の加護をオールベネフィット」
魔法を唱えた後俺達の体にオーラが纏う
「パラミア何を掛けたんだ」
「なーに強化魔法を複数掛けただけじゃ」
「複数ってそんな魔法もあるのか」
「妾も力が大分戻ってきておるしな、使える魔法が増えてきたのじゃ」
「さいでっか」
「何じゃ素っ気ない態度じゃな」
「いちいち驚いていたら俺がしんどいわ」
「まぁ良いわ、お前達行くのじゃこんなバケモノなぞ蹴散らせ」
「よっしゃ行くぞ」
パラミアの強化魔法のお陰でフュージョン体がみるみる減っていく
「体が軽いわ、力も溢れてくるしいつまでも戦える」
「ジン見るのじゃ、あやつがそうじゃろう」
俺は一体のフュージョン体に目をやる
他のフュージョン体を喰らっているバケモノ
「こやつは間違いなく超フュージョン体じゃな」
「超フュージョン体かよ、まったく次から次へと魔王様はドSかよ」
「ジンよ妾達も参るぞ」
「パラミア待ってくれ、ここはアイツらにやらせよう」
「しかし今の実力では無理じゃよ」
「あぁ、分かっているよでも今この高い壁を越えないとこれから先アイツらの足で歩けなくなる」
「ジンの言いたい事は分かるだがのう」
「パラミアに依存させない為だ、もしもの時は参戦する」
「・・・あい分かった」
「おいお前達そのバケモノは任せた」
「マジかよ、ジンは無茶ばかり言うな」
「あらロンギウス、ジンが無茶を言わなかった事があったかしら、諦めなさい」
「無駄口は良いから行くわよ」
それから暫くの戦闘の末
「ダメだ俺達では倒せない」
「もう限界」
「ジンよもうこれ以上は無理じゃ妾達も参るぞ」
「待ってくれ、おいお前達本当に良いのか、こんな心も無いバケモノにやられて良いのか、これまで幾度も苦しい思いを乗り越えて来たお前達がこんな奴に負けっぱなしのままで良いわけないだろう」
「相変わらずの無茶振り・・・ハッハッだよなこれで良いわけねえ」
「えぇ、良いわけないわ、まだやれる」
「人間の底力を見せてやるぜ」
最後の力を振り絞り敵に一斉に襲いかかる
もう後は根性と気力だけ
1人倒れ又1人倒れそして遂に超フュージョン体を撃破した。
「や、やったぞ」
「ソナタ達良く倒した、妾は感動したぞ回復してやるから待っておれ」
「皆良くやったな、お前達の意地確かに見せてもらったよ」
こうして皆は又一つ壁を乗り越え強くなった
仲間達の歓喜の声が階層に響き渡る。
57「決断」をお楽しみに
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