49隠しダンジョン
49話更新しました
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かなり奥まで歩いて来たが何も変わった所は無い。
「おいおいここまで来て無駄足か」
予想が外れそうな感じがして嫌な気分になる
それでも最奥までは行くつもりだ
置いてきた仲間の事も気になる
そんな事を考えながら更に奥へ進むと
「ん、風が吹いてる」
微かに頬に当たるのは間違いなく風
「やっぱ奥には何かある」
自然と足取りが軽くなる。
段々と風の勢いが強くなってきた
「近いな」
周りを警戒しつつ風が吹いてる方向へ進む
「行き止まりか」
見た目は何も無くただの行き止まりにしか見えない
「クソ、何も無いのかじゃああの悪魔が先に行かせなかった理由は何だ」
周りの岩に触ってみても特に何も起きない
「皆の所に戻るか」
そう思った瞬間にふと目に止まった物があった
「これは何だ」
それは米粒ほどの大きさで普通なら見落としてしまうほどの小さな物
「これはクリスタルかしかし小さいな」
もしかしたらトラップの可能性も考えられる
「ええーい考えてもしゃーね、なる様になれだ」
俺は思いきってその米粒ほどのクリスタルに触れてみる。
「うわっ吸い込まれる」
一瞬にして俺はその中に吸い込まれていった
気がつくと俺は違う場所に転移していた
「ここは何処だ、ダンジョンか」
しかしダンジョンと呼ぶにはあまりにも異質な所だ
もう長らく使っていないであろう廃墟に近い宮殿の様だ
「うひょ~こりゃお宝ザクザクの予感、ワクワクすんな」
気分が高揚する
多分ここに来た冒険者はいないだろう
あの悪魔が生きて守っていた事が何よりの証拠
まずは周りの様子を確認する
「人、魔物の気配や殺気な無いな」
警戒しつつ探索する
「こりゃ戦争か何かで捨てられた城みたいだ」
所々にその痕跡が残っている
「誰が住んでいた城なんだろう」
念入りに一つ一つの部屋をくまなく見て回る
かなり広く部屋数も多い
しかも更に2階もある
1階を全て探索して更に厄介な事に地下へ続く隠し階段を見つける。
「面倒臭せ~こっちは後回しにして2階に行くか」
階段を上がり2階を探索する
1階ではさしたるお宝も無く
「頼むぞ何も無いとか勘弁してや」
2階も1階同様の部屋数があった
ウンザリしながらもお宝に期待を膨らませ探索する。
空振りが続いたが一つの部屋に入るとそこは書庫
「何か分かるかもしれんな」
一冊の本を手に取り表紙を見ても何が書いてあるか理解出来ない
「こりゃ何語なんだ、分かんねーな」
すると理解出来なかった言語が俺が理解出来る文字に変わっていく
「アレ読めるそ、もしやあの悪魔の魔香を吸収した事で理解出来る様になったんか、だとするとこれは魔族語でここは魔族が住んでいた宮殿という事か」
それからどれくらいの時間が経っただろう
役に立ちそうな本を片っ端から読みあさり
おおよその検討がついた。
この城は魔王かそれに近い者が住んでいた城で
対抗派閥との戦争にて敗北し城を追われた
「どの種族にも権力争いは付き物か、まったくもってくだらね~」
この場所の把握も出来この部屋からもう得る物も無くなった
「この部屋にえれぇー時間が掛かったな」
ここに飛ばされてかなりの時間が経過している
「やベ~なこりゃ皆心配してるよな」
一旦戻るかとも思ったが又ここに来れる保証は無い
隅々まで見て行かないと後悔する様な気がした
仲間には悪いがこのまま探索を続行する事にした。
2階では金銀財宝とまではいかなかったがソコソコのお宝をゲットした
更に3階があり上に上がる
「まだ地下も残っているのに一体何時間掛かんだよ」
3階は多分この城の主と親族達の部屋だろう
1部屋ずつ入念に調べ満足出来る財宝と武器を入手出来た。
「しっかしこの剣の見た目はヤバいな、呪いとか付与されて無いだろうな」
威力とかは申し分無さそうだ
「強そうだな、まぁ知らんけど」
これで3階は全部調べ終えた
残りは地下のみ
地下へ続く階段を下りる
地下1階
部屋は4つほどあるし更に下に続く階段もあった
「つまり地下2階以上は確実にあるのか、どんだけ広いんだこの城は」
まだ見ぬお宝求めて1部屋ずつ丹念に調べまくる。
4部屋を周り幾つかのお宝をゲットした
中でも禁忌魔法書と魔道書はかなりの収穫
「ラッキーこれで色々な魔法を覚えられるな」
テンションも上がり意気揚々と地下2階へ
地下2階
ここは牢獄みたいだ
もちろん既に息絶えた囚人の死体があるだけでお宝と呼べる物は無い
更に下に続く階段
地下3階
この部屋は臭い
腐った臭いと壁一面に血が付着している。
「間違いない、ここは囚人の処刑場だな、それにしても臭いな鼻が曲がりそうだ」
もう階段は見当たらない
「ここが最下層かようやく探索終了だな、さてと戻るか」
その時
ナニかに躓きコケそうなった
慌てて壁に手をついて転倒は免れた
すると
手をついた壁が押され隠し通路が現れた
「また何ともテンプレな展開、しかしまだ先があるのかホンマにいい加減にせえよ」
通路の先には頑丈な扉があった
かなり重量だが開ける事は容易かったが
扉を開けた瞬間
「ヤバいなコイツはトンデモない」
凄まじい魔力とパワーと強大なオーラを感じる
「今まで感じた事も無い、神か魔王かって感じだ」
暫く考えたが
「面倒臭い行けば分かるさ」
俺は覚悟を決めて階段を下りる。
50話「封印の姫」をお楽しみに
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