48GRAVITY
48話更新しました
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階段を降りて魔方陣にカードを置き取り敢えず
40階層の転移が出来る様になった。
「はてさて今度はどんなデバフかな」
「えっ、デバフって何?」
「まぁ、俺達にとって不利な状況になる事かな」
「確かにそうね、イジワルな事ばかりだわ」
40階に入りすぐにこのエリアの制限が分かった
「ここは重力のエリアか」
「そのようですわね」
「こんなのあのスーツの重さに比べたら屁みたいなもんだ」
やってきた修行が更に報われたんだ瞬間だ
「ジン、このまま先に進むの」
「うーん今日はこのぐらいにしておこうか」
「あら残念、まだ行けたのに」
「慢心はダメダメダ~メよ」
俺達は地上に戻る為階段を上り始めた時
「皆先に行ってくださる」
「マーガレットどうしたんだ」
「ちょっと・・・ね」
「何だ便所か」
「ロンギウス、貴方ってデリカシーが皆無なのね」
「ス、スマン」
「マーガレット上で待ってるよ」
「すぐに行くわ」
暫く上の階層で待っているとマーガレットが恥ずかしながら上がって来た
「用は済んだか」
ロンギウスは本当にデリカシーが無い
マーガレットの平手打ちが顔面にキレイに入った。
「アンタ最低」
「俺、悪い事言ったか」
「お前そこはあえて触れるなよ」
「そうか、マーガレット済まない」
そんなやり取りをしながら今回のダンジョン探索は終了した。
翌日
俺達は魔方陣にて再び40階層へ転移し探索を開始する。
今回は50階層を目指すのではなくこの階層で戦闘を繰り返し技を磨く事に重点を置こうという事になった
「私達は3人での連携を強化するわ」
「俺は剣術の向上だ」
「俺は魔法かな」
それぞれ目標を掲げて戦闘をこなしていた
俺は勿論体術と魔法の同時攻撃
だがやはり難しい
前世では魔法という概念が無い為使い慣れない
「マジでイライラするな」
先々必ず必要になるだろう魔法攻撃
単体でなら何とかなるが同時となると頭がパンクする。
「自分不器用ですから」
昔のヤクザ映画に出てた俳優が言っていた台詞
今の俺にピッタリの言葉だ
下層を目指しながら戦闘を繰り返し現在43階層
この階層から初めて道が複雑に別れ出した
「こりゃヘタすると迷子になりそうだ」
「俺は単独は無理だ、何せ方向音痴だからな」
「3人組で別れて探索しよう、俺は1人でいい」
「ジン、それは少し危険じゃなくて」
「大丈夫だ、俺は方向音痴じゃ無いし」
「そうゆう事じゃ無いんだけど」
「じゃあ俺は左側の道を行くから」
「わたくしの話を聞いてるの、勝手に話を進めないで」
「ん、マーガレット何が言いたいんだ」
「ゴホン、こ、ここはわたくしがお供しますわ」
「ちょっとアンタ、澄ました顔して何をしれーっと言ってんのよ」
「違いますわ、わたくしは純粋にジンの事を心配して」
「嘘をつきなさい、顔が赤いわよ」
「貴女達見苦しいわ、ここは間を取って私が行きますわ」
「ラベンダー何を横取りしようとしているの」
ダンジョンに女性陣の口撃が響き渡る。
「お前達いい加減にしろみっともないぞ」
「ロンギウス、あんたは黙ってなさい」
「これは逃げるが勝ちだな、ライオネル後を頼む」
「あぁ、分かった無茶はするなよ」
こうして俺はモンスターより恐い女の戦いから逃げ出した
「女ってコワッあんなもんばかり見せられたらトラウマになりそうだ」
あの娘達の気持ちはとても嬉しいのだが
「俺はロリコンではない」
精神がオッサンな俺には大切な仲間であり可愛い子供にしか見えない
「後10年経ったら考えよう、まぁそれまで俺に好意を持ってくれてたらの話だかな」
「それより今は探索に集中しよう」
少し奥へ入ると
「いつもと変わらんダンジョンなのに何か違和感を感じるな」
周囲に気をつけながら更に奥へ
「何か邪悪な気配がするな」
突如目の前にモンスターが現れた
「ん、コイツ普通のモンスターとは違うな」
全身真っ黒で羽を生やしている。
「これどう見ても魔族じゃねーか」
「おい、お前魔族か」
「・・・・」
「シカトかよ」
「・・・・」
「コイツ舐めてんな」
先に進もうにも立ちはだかっていて奥に行けない。
「俺の相手をする気が無いならそこをどけよ」
「この先は立ち入り禁止だ、帰れ」
「おっ、やっとしゃべったな、だが残念ながら行くなと言われると行きたくなるのが人の性だ」
「今なら黙って帰してやる、これ以上進むと言うならコロス」
「へぇ~上等じゃん、やってみろよ」
「バカな子供だ、後悔するなよ」
そう言うといきなり攻撃を仕掛けてきた
攻撃自体はただのパンチで大したことはない
軽くいなして相手の様子を見る
「ほう~なかなかやるようだな」
「お前さ、ガキだと思って俺を軽く見てるのか」
「ふん、今のは挨拶代わりだ」
「じゃあ本気で来いよ」
悪魔は動かない
「来ないのか、じゃあこちらから行くぜ」
一瞬で懐に入りまずは肘打ちそこから連撃を入れる。
悪魔のパンチをしゃがんでかわし足払い
体勢を崩しヨロケた所に回し蹴りが顔面にヒットする
倒れかけた時にトドメの踵落としでフィニッシュ
「見事だ、ガキだと思って甘く見ていたよ、お前の勝ちだ」
「見た目はガキだがこれでもかなりのオッサンなんだ」
「フッ、楽しかったぜ」
悪魔は魔香に変わり俺の中に吸い込まれていった。
すると急に胸が痛み出した
「イ、イテー痛い、痛い死ぬ」
激痛が体を駆け巡る
床を転げ回る
時間にしておよそ5分もうダメだと思った瞬間
先程までの激痛が嘘の様に痛みは無くなった
「し、死ぬかと思った」
痛みが消えて改めて考えるあんな悪魔がガードしていたんだ
この先には何かがある
そう確信をして俺は奥へと足を進める。
49話「隠しダンジョン」をお楽しみに
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