04模擬戰
第4話更新しました
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俺は今開始の合図を待っている。
このお豆みたいな名前の戦士との戦い
「しかしこの世界の親のネーミングセンスのヒドさは何なんだろうな、子供がグレるぞ」
このお豆が一番手棒術、リーチがある為懐に入り難い。
間合いも相手が有利になる。不利な条件が2つもあるのだ。
「だがそれが良い、不利な状況だからこそ燃える」
すると先生の声がして
「第1戰始め」
まずは様子見でいこう。
お豆は自分の間合いを生かし突きを繰り出す
「へぇ~中々やるじゃんか、棒の扱い方も上手いし間合いの取り方もまぁまぁ、だがスピードが足りないな」
まずは筋力を重点的に鍛える事をオススメしたいスピードも上がるしもっと強くなれると思う
知らんけど。
「面白かったけどそろそろ終わりにしようか後もつかえている事だし、なあお豆君」
棒をかわし一気に懐に入り腹部に一発で終了
「それまで、勝者ジンギード君」
お豆に近寄り耳元で
「お豆・・・いやレイズン君良い試合だった、君はもっと強くなるよ、多分」
ちょっとカッコつけて背を向け
「やベー上から目線気持ち良い~」
さて次は誰やろ
「おっ体術の子かな」
ガタイも良い一発の威力もありそうだな。
「君の名前は」
「ソルトだ」
「おいおい今度は塩かよ」
「お互い構えて、第2戰始め」
先制攻撃は相手に譲る。
「おっ、接近戰が良いね~上等だよ」
と思ったがパンチ2発ほどで離れ間合いを取った
「なんじゃそれ、俺のやる気を返せや」
暫く打たせていたがワンパターンな戦法、バリエーションが全く無い。
「残念だよ、折角のパワーファイターなのに勿体無い」
やっぱガキの模擬戰に期待したらダメか
「まぁ実力テストに比べりゃ100倍マシかー」
だがもうシンドイ、再度ソルトが突っ込んで来た時に、こっちも仕掛ける。
4連コンビネーション、ワンツーからの裏拳からの回し蹴りでKO
そういえば昔ゲーセンで聞いて1回言ってみたかったセリフ
「10年早いんだよ、決まった」けど少しハズイ
「それまで、勝者ジンギード君」
「お次はどなたかな」
前に出てきたのは剣を持った女の子だ。
「こ、これは何と可愛らしい、やベー手が出せんやんか」
念のために言うが別にロリコンではない、女性に手を上げるのは俺の意に反する。
向かい合って
「私はマーガレット」
「おっ普通に良い名前だね」
「第3試合始め」
まずは基本の構えからジリジリ間合いを詰めてくる。
「なるほど、良い先生に教わったみたいだな」
体がブレない、相手の目をしっかり見据えている。
自分が攻撃する場所は決して見ない、基本はしっかり出来ている。
ただ攻撃が真面目過ぎる。基本に忠実が故に単調で分かりやすい。
「まぁ可愛いから良しとするか、可愛いは正義だ」
もう少し長く見つめ合っていたいがあと3人も残っているのでそろそろ決着をつける事としよう。
次の攻撃は大体予想はつく、恐らく突きを打ってくるはずだ。
案の定突きだ、それをかわして手刀を首筋に寸止めし耳元で
「可愛いお嬢様勝負アリで良いかな」
マーガレットは顔を赤くして剣を落とす。
「勝負アリ」
「いや~キザなセリフは俺には似合わんな、くっそハズイ」
残り3人
次は魔術対決か
「わたくしはラベンダー」
「第4戰始め」
いきなり詠唱を始めた
「地獄の火炎よ荒れ狂え、そしてその豪火で焼き払えファイアス」
「いや~キツイっす聞いてるこっちがハズイわ~」
これは早期決着をしないと俺がダウンする。
飛んでくる魔法を手で弾き、ラベンダーの肩を叩き
「悪いがそこまでにしてくれるか、このままじゃ俺が死ぬ」
詠唱が拷問以上俺の精神が持たない。
「勝負アリ」
さてさて次は誰かな
剣術か何か顔色が悪そうな男だ、病気か
「俺はライオネルよろしくお願いいたします」
おっ、礼儀正しい男のようだな
「感心感心、俺とは大違いやな」
さてどんな戦法を使ってくるか楽しみだな。
「第5戰始め」
コイツ殺気がまるで無い、それどころかやる気も感じないが眼光は鋭い。
修羅場をくぐった目をしている
「ガキのクセに中々の曲者やな」
少し仕掛けてみるか、最近覚えた身体強化を使い一気に間合いを詰めてみる。
ライオネルはすぐに反応を示し動く
「やるねぇ、面白いよライオネス君」
「ライオネルだ」
「細かい事は気にすんなや」
「それもそうだな、バンガード君」
「お~お~言うね~嫌いじゃないで、そうゆうのは」
俺は前世でクソ嫌味な兄貴分の口撃にも顔色一つ変えなかった自負がある、これくらいはまだまだそよ風程度で屁でもない。
その後も口撃の応酬、少しずつライオネルの顔色が変化する。
「勝負あったな」
相手が後手に回った時点で勝負アリなのだ
ここは、一気にカタをつける。
後はズルズル後退し終わる
「ライオネル君一度後手に回ると一生先手は取れないよ」
「勝負アリ」
さて最後の1人
「俺はロンギウスだ」
そろそろしんどくなってきた
「第6戰始め」
ロンギウスは素早く動き怒涛の攻撃を仕掛けてくる。
「良いね~良いね~良いよ~」
息つく暇もないとはこの事だな。
しっかりとした呼吸法を習得しているようだ
コイツもとても5歳のガキとは思えない
まさに攻撃は最大の防御なりを体現した戦い方
「戦闘狂の血が騒ぐ、脳汁ドバドバ、気持ち良くてイキそうだ、おっと少し下品だったか」
ロンギウスはもうどれくらい動き続けているのだろうか、よくまぁ体力が続くな
だがスピードは落ちている、息も荒く鋭さも無くなっている、旬は過ぎたか
「さて、フィナーレと行こうかな」
振り下ろした剣をかわし前に出て腹に一発パンチを打ち込む、ロンギウスは息が出来なくなりしゃがみ込む、これでジ・エンド
「お前強かったよ、俺をイカせる手前まで行ったんだ誇って良いよ」
「勝負アリ」
「いや~楽しかったなぁ~これがアオハルだ」
「ジンギード君、話があるのだけど先生と一緒に来てくれる」
あっ、これは何か嫌な予感がする、ここは撤退するべきと俺の体が訴えている。
「先生すいません、早く帰って母の肩を揉まないといけないので失礼します」
ダッシュでその場を去る
最後まで読んでいただきありがとうございます
少しずつではありますがペースを上げて更新していきます
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