31最後の砦「皆の想い」②
31話更新しました
よろしくお願いします
俺とロンギウス、ライオネルは次のフィールドに足を踏み入れた。
「どんだけ続くんだ」
少し先に砦が見える
砦を守る守護者はまたもや2人だ。
すかさずロンギウスとライオネルが前に出て
「ようやく俺の番だな」
「俺もようやく主役の座が回ってきたよ」
「ライオネル行くか」
「あぁ、当たり前だ」
「ジン、そうゆうわけだここは俺達が行かせてもらうぞ、お前は先に行け」
「あぁ、分かった任せたぞ」
俺はロンギウス達に任せ先に進む。
「さてようやく巡ってきたチャンスだ、回りを気にせずノビノビとやれる」
「俺も自由にやらせてもらおう」
「勇気ある者よ、ここまで来た事に敬意を払おう、俺はバイズ」
「俺はロイスだ、お前達と戦える事を嬉しく思うぞ」
「こちらこそ貴方達と戦える事を光栄に思う、俺はロンギウスだ」
「俺はライオネル、正々堂々戦おう」
ロンギウスVSバイズ
ライオネルVSロイスの対戦となった。
「ロンギウスだったな、本気でこい」
「お前もな、バイズ」
少しずつ距離を詰め互いの間合いに入った途端一気に攻撃を仕掛ける。
華麗なる技の応酬、まさに互角の戦い。
一方ライオネルは
互いに探りあいながらの静かな立ち上がり
「どうしたライオネルよ、仕掛けて来ないのか」
「そちらこそ、受け身ばかりではないか」
こちらは相手の出方を見ている冷静な戦い。
ロンギウスとライオネルはまさに動と静である
「あんたは強いよバイズ、嬉しいねぇ」
「お前こそ、俺とこんだけやり合える奴は少ない、誇っていいぜ」
「まだまだこれからだぜ」
「俺をもっと楽しませてくれよ、ロンギウス」
2人の攻撃は更に激しさを増していく
逆にライオネルは今だに激しい攻撃はしていない。
それは相手も同じでこの2人は戦い方が似ているのかもしれない
「おい、どうした来ないのか」
「お前こそ」
お互い挑発はするが一方的に仕掛ける事はしていない。
ロンギウスとバイズはノーガードで殴り合っているためダメージの蓄積が大きい
2人共気力で戦っている状態
「バイズなかなかしぶといな」
「ロンギウスよ、お前も早く倒れちまえ」
「まだまだ、こんなんで倒れたらウチの大将にどやされてしまうわ」
「熱い友情だな」
「友情と言うより希望だな」
「泣かせる話しだねぇ~、だが手加減はせんよ」
「そこは本気で頼む」
そこからは又乱打戰になる。
「ライオネルとやら、いい加減に疲れた、そろそろ決着をつけようや」
「あぁ、賛成だ俺も流石にもう限界だ」
「お前もさっき先に行った奴を敬愛してるのか」
「当たり前だ、アイツがいたから俺達はここまで成長出来た、そして俺達の為に道を切り開いてくれた仲間達の期待にも応えないとな」
ライオネルとロイスも乱打戰に突入する
「負けられねえ、負けられねえ、皆の為に負けられねえ」
「さっさと倒れちまえ」
そしてロンギウスとバイズの決着が着こうとしていた。
「ロ、ロンギウスよ、どうやら引き分けのようだな、見事だよ」
「バイズお前も最高に強かったよ、これで俺の役目は果たせた」
2人は共に倒れた。
残るはライオネルとロイス
「意識が遠退いていく、しかし倒れるわけにはいかない」
ロンギウスはキッチリ役目を果たした
「俺もせめて相討ちにしないと」
実力は相手が数段上だろう。
だがコイツをジンの所に行かせる訳にはいかない
「何か良い方法ないか」
頭の中で色々考えを巡らせる
そういえば
ふとジンにかけられた技を思い出した
「やり方の説明は受けた、果たしてぶっつけ本番で出来るものなのか」
アレコレ考えても仕方がない
「やるのみだ」
「ライオネルよこれで終わりだ」
ロイスの渾身の一撃を受ける
倒れる時に腕を掴み体重をかけると
ロイスが覆い被さる様に倒れこむ
それと同時に足を首にかけ力を入れる
「三角絞めだ」
ロイスは暫くもがいていたが静かになり気を失った。
ぶっつけ本番ではあったが上手くいった
「これが肉を切らせて骨を断つだ、ジンに教わった言葉だがな、意味は知らんが」
とにかくこれでコイツを先に行かせる事が無くなった。
「格好悪い結末だが結果オーライだな」
結局ジンに助けられた形になったな。
「ジン、ありがとよ、お~いロンギウス生きてるか」
「あぁ、何とかな、でも一歩も動けん」
「それは俺もだ」
「しかしさっきの技は何だよ」
「ジンに教わった三角絞めと言う技だ」
「スゲーな今度俺にも教えてくれ」
「一度技を食らった方が覚えやすいぞ、俺もジンにやられた時は死ぬかと思ったよ」
「あ~遠慮しとくよ」
「ハハハ、しかし役目を果たせてホッとしてるよ」
「あぁ、俺もだ、後はジンに全てを任せよう」
「そうだな、しかし体中のあちこちが痛い、骨も折れてるみたいだ」
「まぁ、お互い様だ、生きてるのが不思議なぐらいだよ」
暫く沈黙が続き
「ロンギウス、俺は少し疲れたよ」
「気が合うな、俺もだ」
「悪いが先に休ませてもらう」
「あぁ、おやすみ」
ライオネルはゆっくり目を閉じた
ロンギウスは空見ながら
「ジン、俺達はお前の役に立てただろうか」
そして
「俺もそろそろ限界だ、ジン先に休ませてもらうぞ」
ロンギウスもゆっくりと目を閉じた。
32話をお楽しみに
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