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27その悲しみを力に

27話更新しました

評価、ブクマ、レビューよろしくお願いします


「クソ、クソ、クソ、」

自分の不甲斐なさに吐き気する

「フェルト、ダリルばかやろうが」

「ジン、気持ちは分かるがこれからの事を考えよう」

「スマンが少し1人にしてくれないか」

「あぁ、分かった俺達で作戦を組み立てるけど良いか?」

俺は頷く

今の俺は二つの思いの間を振り子の様に揺れている。

アイツらの思い願い全てを胸に抱いて先に進む事

もう1つはアイツらを守れなかった罪悪感、そして犠牲にしてまで先に進む事の無意味さ

「俺はどうすりゃあ良いんだ、教えてくれよフェルト、ダリル」


「ジンの奴相当ヘコんでるな、自分1人で抱え過ぎだ」

「少しは俺達を頼ってほしいよな」

「貴方達、ジン君は誰よりも仲間想いなのよ」

「ラベンダー、そんな事は俺だって分かってるんだよ」

「落ち着け仲間同士で揉めてどうするんだよ」

「スマン、ライオネルお前の言う通りだ」


「結局俺は中途半端なのか、どちらも選べずグズグズしてる」

転生して前世からのダメ人間のレッテルをようやく卒業出来たと思っていたが何も変わってない。

「ただ勘違いしてただけだ」


その時

俺の脳内に声が聞こえてきた

「ジン、何を悩んでいるんだ、お前らしくない」

「フェルト」

「俺達はお前に恩を返しただけだ」

「ダリル」

「俺達の事は気にするな、お前の役に立てた事が嬉しいんだ」

「そうだぜ、俺達の望みは1つだけだ、この戦争勝ってくれ」

「フェルト、ダリル」

「ジン、突き進め」

「分かったよ、お前達の気持ち確かに受け取った」


「ロンギウス、スマン俺はもう大丈夫だ」

「そうか、じゃあここまでの状況報告から説明するわ」

「了解」

「まずは敵戦力からだ、今回は10人と少ない」

「そうか、だが安心するのは早いよ、個々の力が高くなってる可能性があるぞ」

「俺もその可能性はかなり高いと思っている」

「皆聞いてくれ、今までは無力化を優先していたがここからは自分の事を第一に考えてくれ」

「どうゆう事だ、説明してくれ」


「これ以上仲間を失うのはたくさんだ、もし無力化するのが困難な時はきっちりトドメを刺してくれ」

「あぁ、了解した」

「マジで頼む」

「じゃあ、これより作戦会議を始める」

「その前にもう1つだけ良いか?」

「それは構わないが、どうしたジン」

「まず先陣は俺に切らせてくれないか、フェルトとダリルの思いを背負って行きたい」

「アイツらも喜んでくれる、じゃあジン頼む」

「あぁ、任せろ」

間もなく日も落ちる

その前に敵戦力を少しでも減らしておきたい。


「じゃあ行ってくるから戻るまで休息を取ってくれ」

「そうさせてもらう」


俺は敵陣に向かって疾走する

左にフェルト、右にダリルが一緒に走っている様な感覚

2人は微笑み俺も笑いながら

「一緒に暴れようぜ」

次の瞬間2人の姿は消え俺の体から力か溢れてくる。

「フェルト、ダリルありがとな」

2人から力を貰い俺は敵陣に突っ込んで行く。


敵は急な奇襲に驚き陣形が崩れる

「何処からでもかかって来い、今の俺は無敵やで」

敵は怯んで後退りしている。


その時1人の獣人が前に出てきた

「ほう、お前が相手をしてくれるのか、俺を楽しませてくれよ」

「調子に乗るなよ」

「良いね良いよ、今の俺は2人分のパワーが宿ってんだ、気合い入れて来いよ」


動きは早い、パワーもありそうだしかし

「そんなもんかよ、もっと楽しませてくれよ」

「この野郎、ふざけやがって」

「ふざけてる様に見えるか、じゃあお前が黙らせてみろよ」


俺は恐ろしいほど冷静に周囲の状況を観察する

敵はさほと強くなさそうだ

その代わりリーダーは別格に強い。

「雑魚はさっさと片付けてリーダー戦に集中するか」


「もういいや、お前の実力は分かった、この戦いは終わらせるよ」

相手は怒り狂い怒涛の攻撃を仕掛けてくるが

完全に見切ってカウンターぎみに肘打ちを一発

相手の威力を利用し倍返し

「どうだ痛いだろう」

敵はその場でうずくまり戦闘不能に

続いて近くにいる敵数人をまとめて始末する

「ちょっと疲れたから一旦戻るか」

軽やかな足取りで仲間の所に戻る

「フェルト、ダリル見てるか、お前達のお陰で俺は又強くなれたよ」


「ジンお疲れ」

「大暴れだったな」

「あぁ、取り敢えず4人ほど倒したよ、疲れたから戻って来たけどな」

「充分過ぎるよ、後は俺達に任せてくれ」

「頼んだよ、俺は少し休むから」

「あぁ、ゆっくり休んでくれ」

俺は心地よい気分で目を閉じそのまま眠りにつく。


どれくらい寝たのだろう

目を開けると周囲はすっかり真っ暗

「おっやっと起きたか」

「スマン、俺はどれくらい寝てたんだ」

「4時間ほどだ」

「そうか、それで今の状況は?」

「残り3人だ」

残り時間を考えてたら余裕で突破出来る

「ジンが初手で4人倒したのがデカイ」

「あぁ、だがフェルトとダリルだよ」

「そうか、フェルトとダリルか」

「あぁ、アイツらが俺に力をくれたからな」

「ジン、ここで一気に攻めるか」

「そうだな、皆で攻め込むか」

ここは攻めて余裕を持って次に挑むべきだ

皆が休息する時間も必要だ

「皆、ここは攻めて余裕を持って次に行こう」

「よっしゃ」

「えぇ、行きましょう」

アイツらが切り開いた道を無駄にしない為にもこんな所で立ち止まっていられない。

「よし、行くぞ」

「おお~」

俺達はこの砦を制圧するべく敵陣に突撃する。
























28話をお楽しみに

ブクマ、レビュー、評価よろしくお願いします

やる気が上がります

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