表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
116/116

116行動開始

116話更新しました

ブクマ、レビュー、評価をして頂けると励みになります

よろしくお願いします

会議も滞りなく終わり後は行動あるのみだ


各持ち場に行く者同士が集まり細かい打ち合わせが行われている

「ねぇジン私達の作戦は何かあるの?」

そう言ってラベンダーが近寄って来た

「そうやな王城にカチ込みをかける、後暴れる以上や」

「はぁ~~本当にジンは仕方がない人ねぇ~」

「ラベンダー何だよあからさまに呆れた顔すんなや」

「だってぇ~言ってる事が幼稚並みなんだもん」

「お前俺をバカにしとんのか」

「違うわよ、可愛いなぁ~って思って」

「アホ漢に可愛いとか言うなや」

そんなほのぼのとした会話を終え

皆がそれぞれの部屋に戻る


「さて明日は本番やし早目に寝くさるか」

目を閉じ少し経った頃ドアの向こうから

「ジンよ起きておるか、少し話をしたいのじゃが」

パラミアだ

俺はドアを開け

「どうした?珍しいな~まぁここじゃナンだから中に」

いつもと違うパラミアの横顔は色々な思いが入り交じっている様で重い表情に見えた


「で話って何や」

「ウム実は明日から暫く音信不通になるやもしれんのでな、ジンにこれを渡しておく」

パラミアは懐から白い勾玉みたいな物を取り出し俺に手渡した

「コレは何だ?」

「妾が居なくてもこの城に転移出来るアイテムじゃ」

「へぇ~そんな事も出来る様になったんか」

「妾も日々進化しておるのじゃ」

「なるほどね、ところでパラミアよこの件に魔族が関わっている事を気にしているんやろ」

「流石はジンよの、全てお見通しか、妾はあのウォーレン一族がこんな汚い事に手を貸すとはとても思えんのじゃ」

パラミアは遠い目になる。

「パラミア、ウォーレンとは親しい間柄みたいやな」

「ウム、ウォーレンは代々オナゴに全ての能力が宿る、すなわち歴代のウォーレンの長はオナゴじゃ」

「へぇ~昔の男尊女卑の逆バージョンやな」

「そんな事はないぞ、ウォーレンの国には男が極端に少ないので男をとても大切に扱われておるぞ」

「ウヒョ~~ハーレムかいなこの世の楽園、是非一度行ってみたいもんや」

「ワッハハ、ジンよソナタが行けば取り合いになって大変な事になるわ、人族の力を遥かに越えた存在じゃからな」

「そんな経験一度味ってみたいもんや」

「アヤツらに恨まれるかの」

「はぁ~~アヤツらって誰や?、おっと話がそれてしまったな、これぐらいにして話を戻そうか」

「そうじゃな、今ウォーレンは恐らく当主を交代している筈じゃ、次期当主はカーミラ、妾と同世代で良き仲間でライバルじゃ」

「仲間でライバルかぁ~青春しとるな、それでカーミラってどんな奴なんや」

「カーミラは恐ろしく強い、一族歴代で最強じゃろう、妾も何回も挑んでおるが勝てた事が無い」

「ほぅ~」

「カーミラは一族伝承の魔法だけでは無く全ての魔法を使いこなす更に腕っぷしも最強じゃ」

「良いねぇ~一度手合わせをお願いしたい」

そう言った後苦笑する

やれやれ俺の戦闘狂には困ったもんだ

「カーミラは強くなる為なら努力も時間も惜しまぬ、じゃが争いは好まぬし野心も無い、正義感の塊そんな奴が汚い事に手を貸すとはとても思えんのじゃ」

「パラミア・・・・」

今目の前にいるパラミアは俺達がいつも見ていたカッコいい姿ではない

とても弱々しい普通の女の子にしか見えない


「なぁパラミア考えてみてくれ、その正義感が強いカーミラがそれを曲げてまでやらなきゃならん状況だったらどうする、争いも好まない野心も無い奴がもしこの件に関わっていたとしたらカーミラはどれほどの苦痛に耐えているか、それを己の目で見て見極め判断したらえぇ」

「ウムそうじゃな」

「それと最後に俺から一つパラミアが見て判断した事に後悔だけはしないでくれ、俺もあの3人もパラミアが決めた事を信じる、例えそれが間違っていたとしてもだ、俺達はとことんお前と付き合うって決めてるからな」

「ジン・・・感謝するぞ、ソナタ達に出会えて妾は嬉しく思う」

「おっとアカンなガラにも無い事を口走ってしもた」

「フフフ、ジンはカーミラに良く似ておる、とことん強さを求める姿も芯が一本通った性格もな」

「いやいや俺なんてどーしょうも無いクズやから」

「まぁジンと話したお陰でモヤモヤがぶっ飛んだようじゃ」

「そうか、それは良かったくれぐれも無理せんようにな」

「ウム、ソナタも暴走してラベンダーに迷惑かけん様にするのじゃぞ」

「あぁ気をつけるよ」

パラミアは来た時の暗い表情は無くいつもの凛々しい顔つきになっていた。

「さて明日も早い部屋に戻って寝るとしよう、ジンよ寝坊は厳禁じゃぞ」

「あぁパラミアもな」


翌日

「うわっ、やらかした寝坊してもうた」

急いで飛び起き準備を整え集合場所に行くと

既に全員集合していて最終打ち合わせをおこなっていた

俺が部屋に入ると一斉に視線が集まり一言

「「「遅い」」」

「ホンマ申し訳ないです」

深々と頭を下げる。

暫く隅っこで小さくなっているとラベンダーが近寄って来て

「もう~ジンは大事な時に寝坊なんて」

「マジでスマン」

「まぁいいわ、それより変更があったから伝えておくね」

「変更?」

「まずはアレクさんの解放そしてアレクさんを王城に、それまでに私とジンが玉座までの道を切り開くって感じ」

「まぁ俺達がやる事は大して変わらんみたいやな」

「まぁそうね」

「じゃあ行こうか」

それぞれがそれぞれの戦地へ向けて旅立つ

今この時から計画が動き出す。



117話「解放」をお楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ