表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/116

114再会

114話更新しました

ブクマ、レビューよろしくお願いします

励みになります

俺達3人は一定の間隔をあけてパラミア達の後をついて行く

「クックックッ」

「なんだいジン君さっきから気持ち悪い笑いをして」

「いや~あの舞台の光景を思い出すとつい笑いが」

「そんなに面白かったのかい」

「まぁ何と言うかあんな事をやるイメージじゃ無かったから不意をつかれた感じですわ」

「ウフフ、ジンとても楽しそう」

こんな和気藹々の会話をしているのだが他から表情は見えない

何故なら俺達は仮面を付けているのだ

「あっちもそろそろ気付いてるんじゃないか」

「でしょうね、どう見ても不審者にしか見えへんから」


時は同じく

「今日も盛り上がったわね」

「街の皆さん楽しんでくれたかしら」

「大成功よ、ねえお姉さま」

「そうじゃな」


「ところで広場からわたくし達の後をつけて来ていらっしゃるのはお客様かしら」

「その様ね」

「殺気は無い様だわ、どうしますお姉さま」

「ウム、かなりの手練れの様じゃな、しかし妾達の行動を知られるのは面倒じゃ」

「ではあの空き地に誘導しますね」

「くれぐれもナメてかかるでないぞ」

「「はい」」



「どうやら向こうさんも気付いたようだね」

「そのですね、まぁアイツなら当然でしょう」

しかしパラミア達との思念が通じないのは何故なんだ

あんなに近くにいたのに気配すらも感じなかった

暫く離れると気配も思念も薄くなるのか?

それとも何かの妨害か?


パラミア達は街外れの空き地に入って俺達を待ち構えていた

「ねぇあなた達わたくし達の後をつけて来て一体何の御用なのかしら」

口火を切ったのはマーガレットだ続いて

「私達のファンって訳じゃ無さそうね、もしかして変質者なの」

ラベンダーが煽る

「黙ってないで何か言ってごらんなさい」

ダメ押しがアーニャ

実に良いコンビネーションだ


「クックックッ」

「ちょっと貴方何が可笑しいのかしら」

「いやスマン、あの広場のチャンチキ騒ぎを思い出してな、実にオモロイ出し物やったよ」

俺も煽り返してみる

「バカにしているのかしら」

マーガレットは少し怒った口調になった

「別にバカにはしとらんよ、オモロかった言うてるやろ」

「わたくし達が女だからといって侮っているのかしら、だとしたら痛い目を見る事になりますわよ」

マーガレットは剣を抜き構える


~コイツらいくら外見が成長しても中身は幼いな、こんな安い挑発にすぐ引っかかるなんてまだまだや、パラミアのタメ息が聞こえてきそうだ~


マーガレットは数m以上離れた間合いを一気に詰め剣を振りかぶる

~これはフェイクやな、次の一撃がホンマのやつ~

俺は半身になり次の攻撃に備えバックステップで距離を取る


「なかなかやりますわね、わたくしの攻撃を読んでいたのかしら」

「あんな大振りみえみえのフェイク以外考えられへん」

「へぇ~わたくしの攻撃パターンを良くご存知なのですね、ではこれならどうですか」

マーガレットは怒りの目から本気の目に変わった。

俺は咄嗟に腰の剣を抜き構える

マーガレットの動きは先程とは比べ物にならないほど速く剣撃も鋭い


暫く攻撃を受けた後、鍔ぜり合いになり

「なぁお前この形見の剣まだ大事に使っているんやな」

「な、何故その事を貴方が知っているのです」

「鈍い奴だな、俺の事忘れたんかそれとも俺ってそんなに存在感薄かったか」

俺は仮面とフードを取り

「マーガレット久しぶりだな」

「えっ、嘘」

そう言いながらマーガレットは後退りしながら

「え~~~~~」

その声に反応して今まで背を向けていた

パラミアともう1人が振り返る

その瞬間俺の背後から

「あ~~~~~~~~」

とグレスの声が響く


「本当にジンなの?」

「あぁ~随分と待たせちまったスマンな」

「あぁ~お姉さま、ラベンダー、アーニャ、ジンがジンが生きていましたわ」

「本当に夢みたい、ずっと待っていたのよ」

「まぁわたしはきっと戻って来ると信じていたわよ」

「ジンよ生きておったのじゃな、妾は半分諦めておったぞ」

「パラミアよ俺が諦めが悪いのは知ってるやろ」

「あぁ~そうじゃったな」

パラミア達は嬉しそうに笑った


感動の再会は他にもいた

「姫、姫ではないですか」

「んっもしかしてグレッチ、ヨッおひさ」

「おひさじゃないですよ、行方が分からなくなって心配していたんですよ」

「そうなの、あーし何もしてないけど」

「王も心配されていました、とにかくお元気で何よりです」


「皆感動の再会は後回しにしてここじゃ人目につく何処か良い場所はないかパラミア達に協力してもらいたい事があるんや」

「あい分かった、ところでジンよソチラは誰じゃ」

「あぁ~紹介が遅れた彼女はマリアンヌだ」

「初めましてマリアンヌと言います、パラミアさん達の事はジンから良く伺っていました」

「そうかコチラこそよろしく頼む、では場所を変えるとしよう」

そう言うとパラミアは何も無い所に手をかざす

するとそこにゲートが出現した

「パラミアこれは」

「心配いらぬ、亜空間の妾の城に繋がっておる」

「そうか~なるほどな、道理で街中を隈無く探しても見つからんはずや」


城の中に入ると俺達は改めて再会を喜んだ


「なぁジンよ妾達に大事な話があるんじゃ無かったのか」

「まぁ今日はこの余韻を楽しもうや」

「そうじゃな」

俺達は夜遅くまで語らい、どんちゃん騒ぎをした。








115話「作戦会議」をお楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ