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111王都バキウム

111話更新しました

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馬車に揺られる事2時間

「ようやく見えて来ました、あれが王都バキウムです」

「やっと着いたか」

「さてと後は予定通りでお願いします」


俺達は入場手続きを始める

やはり通行許可証があるのでスムーズに進んでいく

「はいこれで手続きは終了です、まずは王都の東方面には行かない様に隣国との戦争が激化していますので」

「はい、分かりました」

「それとバキウムの中央広場でとても面白い事をやっている5人組の女の子がいるので是非一度ご覧になったら良い」

「はい機会があれば」

「ではお通り下さい」


街の中は活気に満ち溢れていた

「流石は王都って感じやな人も街並みも他の町とは桁違いや」


俺達は早々に宿を取り街を見て回る

「ここが中央広場か、そう言えば門の兵士や宿屋のおばちゃんが言ってたな」

「こんなご時世なのに人々を楽しい気持ちにさせているなんてエライですわ」

「歌って踊って演舞かぁチャンスがあれば見てみたいもんや」

宿屋のおばちゃんの話では開催は週1回程度らしい

「5人組かぁ一体どんな奴らなんやろう」

この日はバキウムの街の地理を把握して終わる。


宿屋に戻り明日からのスケジュールを話し合う

「結局パラミア達の情報は得られなかったな」

「俺も姫の情報は皆無だ」

「まだ来たばかりだし焦っても仕方無いです、ノンビリとはいきませんが明日も街を隈無く調べましょう」

こうしてバキウムの初日はあまり成果が無く終わる。

 

翌日

二手に別れ昨日回れなかった場所を調べる

俺とマリアンヌで王都の北側をグレスが南側を見て回る


賑やかな中央を少し抜けるとそこには

高く長い壁が立ちはだかる

「なんじゃこりゃ~先に進めんやんか、マリアンヌどないなっとんねん」

「こんな壁私がいた頃はありませんでした」

「つまりマリアンヌが居なくなってから出来た訳やな」

「そうですね」

俺達は壁づたいに歩いて行くと小さい扉がありその前には兵士が立ちはだかっていた


「すいませんこの壁の先に行きたいのですが」

兵士はコチラをチラリと見て

「ダメダメこの先は立ち入り禁止だ」

「しかし以前来た時はこんな壁は無かったはずです」


「あぁ少し前まではな、今は壁の向こうは国民の義務を果たせなかった者や王家に弓を引く者を集めて隔離しているのだ、反乱を起こされちゃ大変だからな」


~この先には何かがあるな~

俺は心でそう思いながら

「なるほど納得しました、では失礼しました」

マリアンヌに目配せしながらその場を離れる


「マリアンヌ、あの塀の向こうは調べる価値がありそうや」

「何か分かったの」

「あぁ」

俺達はその後街をくまなく回り宿に戻る。


宿に着くとグレスは既に戻っていた

「グレスさん早かったっすね」

「あぁ南側は別段変わった所は無かったよ、そっちはどうだった」

「収穫はありましたよ」

「ほう、楽しくなりそうだね」


俺はグレスに北側での話をした

「なるほどな」

「まぁ塀の向こうは今の王宮にとって邪魔な者ばかりが集められてる可能性が高いと思っています」

「そうだろうな」

「私も同じ意見です」


「取り敢えず近いうちに塀の向こうへ潜入してみようと思ってます、今の王家の事や色んな情報が手に入りそうや」

「だったらそれと同時に仲間と姫の行方を探さないとな」

「多分まだこの国を出ていないと思ってるんやけどそれらしい情報は今のところ無しですわ」

「催し物がある中央広場とかに現れる事は?」

「それはあるやろうな、前回開催したのが俺達が着く1日前だったから後5日後に再び開催される可能性が大や」

「あの掲示板を毎日確認しないといけないね」

こうして2日目は終わった

仲間の収穫は得られなかったが面白い場所は見つけた

明日以降もやるべき事は多い


3日目

今日は東西を見て回る

グレスは東、俺とマリアンヌは西へ

「東側は王城があります、そして貴族が多く暮らす地帯となっています」

「見たら胸糞悪くなりそうや」


街を抜けると

案の定ひときわ豪華で金が掛かってそうな建物が並ぶ

所々に建物が壊されて平地になってる場所もある。

恐らくは今の王国にとって対抗勢力になる貴族の屋敷だったのだろう。

そんな事を考えるとやはり

「もうムカついてきたわ、その辺に立ちションでもしたろうか」

俺の大声に

「ビックリした、急にどうしたの?」

「イヤ何、国民が苦しい生活を送ってんのにこんな立派な屋敷でふんぞり返ってる姿を想像してたら怒りが、マジで作戦も何も関係無くこのまま王城にカチ込んだろうか」

「ジン落ち着いて、ここは見ても仕方ないからもう行きましょ」

マリアンヌは俺の手を引っ張りながら来た道を戻る。


「もう宿に帰りましょう」

「あぁ~そうだな」

宿の前で丁度戻って来たグレスと鉢合わせをする

「君たちも今帰りか」

「えぇちょっとジンがキレちゃって早目に戻ってきました」

「君は気が短いねぇー長生きしないよ」

「既に1回死んでるんですが」

「ハッハッハそうだったね、そんな事よりさっき掲示板を見て来たんだが明日イベントが開催されるみたいだぞ」

「そうですか、だったら今日中にあの壁の向こうに潜入してみるか」

「今からかい?」

「流石に目立ちますから夜にでも行って来ますよ、ところで東側はどうでした?」

「あぁ~ヒドイ有り様だったよ、民は怯え兵は疲弊している、こことアチラではまさに陰と陽だ」

「ダメだ余計にムカッ腹が立ってきた、取り敢えず夜まで一休みしますわ」


俺は夜が来るのを待って壁の向こうに潜入する事にした


辺りが暗くなり俺は黒装束に身を纏い

「では行って来ます、グレスさんマリアンヌの事頼んます」

「あぁ気をつけてな」

グレスに頭を下げ俺は作戦を開始する。















112話「意外な再会」をお楽しみに

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