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11昇級試験

11話更新しました

最後まで読んでください

応援もよろしくお願いします

早いもので初等部の1年目がもうすぐ終わる

1年を締めくくる最後の行事が昇級試験だ。

ここで再度実力テストが行われ2年目のクラス分けが行われる。

「まぁ、俺はやらないけどね」

この実力テストは自由参加であり強制ではないのだ。


「ジンギード君は実力テスト受けるのか?」


「はぁ、興味無いね」


「一緒に受けようよ」

本当の理由はAとSの先生が整理的に無理なのと、Bの先生がドストライクだからだ。

「上に行っても得られるものが無い」

まぁ、正直には答えるはずがないけどね。


「君達は受けてきなよ」

「ジンギード君が受けないなら私達も受けないかな」

「今の実力が分かると思うよ」

「じゃあ取り敢えず受けてみようかな」

「まぁ、頑張れ」

上を目指す者達には年に1回のチャンス

特例は幾つかあるけど。

「ロンギウスを始め皆実力はA以上はあるはずだ」

そんなこんなで実力テストの日

Bクラスからは10人がエントリーしている。

「俺は関係無いから高みの見物だな、楽しませてもらおうか」


「いやーこれは明らかにBクラスの奴らが目立ち過ぎている、Sクラスの生徒より遥かに上だ」

審査をしている先生方も唖然としている。

「見ていて楽しいわ、会場が騒然としとるやないかい」


「これはウチの先生も鼻た~かだかじゃね」

逆にメンツ丸潰れがSとAの先生と生徒だな

先生は指導方針を疑問視されるやろう

生徒はあまりにも力の差がありすぎてやる気も失せる。

「これは大問題になりそうだな、まぁ、どうなろうと俺の知ったこっちゃない」

10人がテストから戻って来て言う

「ジンギード君どうだった?」

コイツらわざと言ってんのか

「お前らやりすぎ、見てみSとAの生徒皆意気消沈しとるやんか」

「ジンギード君、俺達は普通にやっただけだ」

「多少は遠慮しろよ」

「そうなのか、スマン」

「俺に謝られても、でも君たち明日から大変やで」

「何でだ」

「分からんか、SとAは必死になって君たちをスカウトするやろうな覚悟しいや」

俺は野生の勘でここに居たら巻き込まれると思いさっさと帰宅する。

 

さて翌日

案の定Bクラスはエライ事になっていた。

「ジンギード君、助けてくれ」

「どうした」

「SとAの先生のスカウトがしつこくて、ついジンギード君の名前を出してしまった、スマン」

「スマンで済むか、俺を巻き込むんじゃねぇ、マジでシバクぞ」

コイツらの口の軽さは何なんだ。

「勘弁してくれや」

一気にテンションがだだ下がりだ、折角高みの見物をして楽しむ予定だったのに。


「今度修行する時100倍キツくしてやる、覚悟せえよ」

それから数日は逃げ回る日々だった。

「あんな脳筋カチムチ先生とザマス先生正直話すのも無理」

結局実力テストに出た10人、S評価が7名、A評価が3名だった。

「しかも、全員がBクラス残留希望ときたもんだ」

そりゃあの先生達も焦るわけだ。

ウチの担任を通じて話がしたいと打診があった

「ジンギード君話しぐらい聞いてあげたら」

「嫌です」

「そこを何とかならない」

「じゃあ、先生は整理的に無理な男性と友達の頼みだからといって二人きりで会って話し出来ますか?」

「えーと、無理かな」

「はい、話は終わりそれが答えです」

「でも、シチュエーションが全然違うじゃない」

「何も違いません、では失礼します」

「もう、屁理屈ばかり」

俺はさっさと逃げる。

「先生よ、俺は前世と合わせると40年近く生きてるんだ、口では勝てまへんよ」

校舎の中にいると見つかりそうなので外に出る

「入学してもうじき1年か月日が経つのは早いな」

言ってる事がオッサン臭い。

苦笑いをしながら歩く

「今日は気分が乗らないから帰るか」

カバンとかは教室だが戻るのは正直ダルい

荷物は放置、家までランニングをして帰る

家に着きドアを開けるとカーチャンが又かという様な目を向けてタメ息をつく。

「ジン又サボリなの」

「今日はのっぴきならない事情がありまして」

「何なのその、のっぴきって」

説明するのが面倒臭いからシカトした。

「カーチャン腹減ったよ」

「はいはい、今作るから少し待って」

部屋に行くと妹は昼寝中だった

それに釣られ俺も寝てしまう。


それから様々な事があり2年の月日が流れて俺達は無事初等部を卒業する。

この2年間、整理的に無理な先生達がBクラスの対抗戦等の出場禁止を提案し受理された。

理由は力の差が激しいからだと

「つまりBクラスは様々なイベントに出られないシカトクラス昔の言い方をすれば村八分だった」

半分は俺のせいだろう。

だが来月からは中等部に進む、整理的に無理な先生達ともオサラバだ

残念な事もある

3年間担任をしてくれた美人先生ともお別れだ。

「それだけが俺の残念ポイントだ」

中等部の校舎は違う所にある

「初等部よりは楽しくなると期待している、後は担任の先生次第やな」

これがハズレなら3年間地獄た。

「それだけは是非ともお願いします、今まで神など当てにした事は無いが今回は何卒よろしく」

全くゲンキンなものだ

こうして俺達の初等部は無事に終了する。

中等部での楽しい日々を夢見て



















読んでいただきありがとうございます


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