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103/107

103冥王

103話更新しました

ブクマ、レビューなどしてもらえるととても嬉しいです

よろしくお願いします

頭の中で魔法の知識がぐるぐる回っていたが

急に一つ一つが脳内にしっかりと整理されていった

「もう~主さんは本当に世話がやけますねぇ~、ヨシとこれで終わりです」


アレグリアの声がした後目を覚ます

「・・・・ここは」

あの強烈な激痛はすっかり治まっていた

「良かった目が覚めたのね」

俺はベッドから起き上がる

どうやら誰かが部屋に運んでくれたみたいだ


「マリアンヌ俺はどれくらい意識を失ってたんや」

「そうね、おそらくだけど数十分ってところかしら、ところでもう平気なの」

「あぁ頭痛はもうしないよ」

「それなら良かったわ、あっそうそう目が覚めて動ける様になったらガルムさんの所に来てほしいと言っていましたよ」

「ガルムさんが了解した、もう少し休憩したら一緒に行こう」


おそらく最後の挨拶になるだろう

「ガルムさんには大概お世話になったからなぁ~」


それから少しの休憩ののち

俺とマリアンヌはガルムの元に向かう


「おっ来たね、もう頭痛は治ったのかい」

「お陰さんでこの通りですわ」

「それは良かった、あの魔法の知識量は膨大だったからな、ジンの頭じゃちと厳しかったのう」

「何気にバカにされた様な」

「気にするでないよ」

「とにかくガルムさんにはとてもお世話になりました」

「それはコチラのセリフだよ、私の長年の夢が叶ったんだからね、ジンありがとよ」


更にガルムは思い出した様に

「おっと大事な事を忘れていたよ」

ガルムは青龍の証を放り投げた

「ありがとうございます」

「ついでにこれもジンにあげるよ、持っていきな」

ガルムは指輪を俺に手渡した

「これは?」

「ガルムの指輪さ、ちなみに魔力軽減、魔法威力上昇、魔力制御が付与されているよ」

「そんな高価な物貰ってええんですか」

「あぁ~どうせ私には必要が無い代物だからね、ジンのこの先の旅で役に立てておくれ」

「ガルムさん感謝します、ありがとう」


それから暫く話をし

「ジンよもう行くのかい」

「えぇ名残り惜しいですが、早く仲間と合流したいんで」

「そうか、では最後に一つこの先の闇ロードを越えれば冥府の王がおわす居城、王はジンのこれまでの行動を全て見ておられる、くれぐれも失礼の無い様にな」

「助言助かります」

「うんでは元気でな」

「ガルムさんも」


俺とマリアンヌはガルムに一礼し扉を開け中に入る。

扉の向こうは真っ暗で何も見えない


「真っ暗ね」

「ほぼ闇やな、どっちに向かえばええんや」


すると各領域主から貰った証が光り出し道を照らす

「なれぼどな、この証が道先案内をしてくれるんかいな」

「そうみたいですね」

「これが無ければこの闇の中で永遠に迷子になるちゅ~訳やな」

「勝手に抜け出すのは不可能なのですね」


俺とマリアンヌは証が照らす道をひたすら歩く

「結構歩いて来たわね」

「ホンマやねまだ着かへんのか」

「私少し疲れたわ」

「ほなちょっと休もうか」


俺とマリアンヌこれからの事を話始める

「マリアンヌ冥府から出たらどうする?」

「私もずっとその事を考えていました、もし迷惑で無ければジンと一緒に行きたいと思っています、ダメ?」

「俺は大歓迎やがマリアンヌはそれで本当に良いんか」

「えぇあの国にはもう私は必要無いと思うの」

「俺はどうせマリアンヌの国に行く、決断は今の現状を見てからでも遅くないと思うけど」

「そう、そうねジンの言う通りね、ありがとうもう少し考えてみるわ」


少しの休憩の後俺とマリアンヌ又歩き出す

暫く歩いていると先の方に小さな光が見えた

「ねぇあの光はもしかしてようやく出口に着いたのかしら」

「あぁ多分あの先に冥王の城があるんとちゃうか」


ようやくゴールが見えてきた

足取りも軽くなる


そして光の扉の前に到着した

「開けるで」

「えぇ」

扉を開けた先には

「おいおいとんでもなくデカイ城やな」

「えぇ今まで見てきた城とは桁違いね」

「さあ泣いても笑ってもここが最後や、心の準備がでけたら行くで」

「私はいつでも良いわ」


準備を整えゆっくりと歩き出す

門の前には屈強な門番が立ちはだかる

「お前がジンとか言う奴か」

「はいそうですが」

「グハハハどんな奴が来るのかと思えば只のガキじゃねえか」

その態度にムッとしたが

「いきなり失礼な奴ですね、だがそんなガキがアンタより強いかもよ」

門番の汚ならしい笑い声がピタリと止み

怒号が響く

「ガキの分際でナメた口を聞きやがる」

「アンタ何イキってんだか知らんがガキだからといって甘く見てると痛い目にあうぞ」


まさに一触即発寸前

その時

「入り口で何を騒いでんだ」

扉が開き一人の男が出てきた

「こ、これはグレス様、い、いやこの小僧が」

「馬鹿もの、お前は我が王への来客に何という事をしてるんだ」

「す、すいません」

「ジン殿ウチの部下が大変な失礼をどうか許して頂きたい」

「いえコチラも少しムキになってしまいました、どうか気になさらずに」

「そう言ってもらえると助かります、どうぞ王がお待ちかねです」


いよいよこの冥府の絶対的支配者冥王にお目通りだ

俺達は覚悟を決めグレスの後を歩いて行く。




104話「帰還」をお楽しみに

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