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102/107

102継承

102話更新しました

良ければブクマ、レビューなどしてもらえると

とても嬉しいです

よろしくお願いします

もうどれくらいこうしてやり合っているのか

この冥府には時間という概念が無い為分からないが。

もはや呆れを通り越して尊敬に値する


「コイツらの魔力一体どうなっとんや、底無しかいな」

「凄い精神力です、見習わないといけませんね」

マリアンヌもその一挙手一投足を見逃すまいと目を輝かせ凝視している、マリアンヌもなかなか大概だ


「アンタ凄い、凄いよ嬉しくて堪らないね」

「あなたこそバケモノですねぇ~」

二人共相変わらず楽しそうに戦っている


「マジで付き合いきれへん、見てるこっちがシンドイわ」


「ちょっとアンタ、私達の戦いはしっかり見とくんだよ」

「はぁ何でなん」

「この魔法全てがいずれアンタが使う事になるからだよ」

「アンタ遊んでたんや無かったんか」

「あぁ充分楽しんだよ、だからここからは本来の目的を遂行するよ」

「えっ、そうなんか」

「この娘がアンタの中に戻れば知識は共有される筈だからね」

「そうかい分かった、真剣に見させてもらうよ」


そこからはガルムが放った魔法をアレグリアが同じ魔法で返す

これの繰り返しをひたすらやっている。

ガルムが納得すれば次の魔法に移行しダメな場合は納得するまで同じ魔法を繰り返えさせている。


「これは見た目以上に大変そうですね」

マリアンヌが言う

「そうなんか俺にはよう分からんわ」

俺の軽い返答に少し怒った様に睨み

「まったくジンは、アレグリアさんがどれほど凄い事をしているか、初めて見る魔法をあんなすぐに使いこなすなんて・・・私にはとてもマネ出来ません」

「スマン確かにそうやな」

アレグリアが凄いのは俺にもわかる

マリアンヌじゃ無いが俺なんかが出来る芸当じゃない


そして俺は魔法を過小評価していた

今まで戦闘を手助けする補助程度ぐらいにしか考えていなかった

メインはやはり剣や無手と信じている

だが今見ている物はどれも広範囲を殲滅出来る威力のある魔法ばかりだ。


「流石に考えを改めてんとアカンな」


ガルムは更に強い魔法を続けて放つ

どれも見た事が無いものばかりだ


「あ、あれは絶級魔法」

マリアンヌが驚きの声を上げる

「絶級魔法?」

「はい、各属性魔法は上級の更に上に絶級があります余り知られていませんが、私も見るのは初めてよ」

「ヤベーのは魔法にわかの俺にもわかるよ、こんなもん何処で使うんや」


それにしてもアレグリアの魔法に対する能力は計り知れない

ガルムとまともにやり合っているのが何よりの証拠

「大賢者と名乗るのも納得やな」


各属性の絶級魔法をやり終えた後

「さてと最後の仕上げといくよ、私の冥の属性しっかり覚えるんだよ」

「は~いいつでも良いですよ~」


冥の属性魔法はその一つ一つがとんでもない

それそこ世界を一瞬で破滅させるほどの威力

まるで禁忌魔法だ

「ヤベーマジでヤベー何だありゃ~」

開いた口が塞がらないとはこの事だ

「こんなの使い道が無いやろ、邪悪な存在じゃあるまいし」


数十種類の冥の魔法をアレグリアが完全に覚えるのにかなり時間を費やした

「お疲れさん、これで全て済んだよ」

「ありがとうございますぅ~しっかり覚えましたぁ~」

「ってか、こんなん俺が使えるわけないやん」

「心配しなくても良いよ、この娘が簡潔にしてくれる筈だよ」

「は~いお任せくださ~い、バカな主さんにも分かりやすくしますよ~」

「おい、バカは余計やろ」

「あら~聞こえてたのですかぁ~ごめんなさい」

「目の前にいるんやから聞こえるやろ、まったくおっとり口調で毒吐くなや」

「ワッハハ、愉快愉快私の願いも叶ったし感謝するぞジン」

「ガルムさん初めてジンと呼んでくれましたね」

「ま、まぁいつまでもアンタじゃ失礼だからね」

ガルムが少しうつ向いて照れていた

俺はその女の子らしい仕草が今までの男らしい一面とのギャップがありすぎて可笑しかった



「んっ何が可笑しいんだい、まぁ良いこれで継承は全て済んだよ、ありがとな」

ガルムはとても満足そうに微笑む

「こちらこそ、これで仲間をより一層守れる武器になります」

俺も微笑み返す


「フワッ~あたし疲れました~戻って少し寝ますよ」

「あぁ~お疲れさん」

「あぁ~あたしが主さんの中に戻った瞬間膨大な魔法知識が脳内に一気に流れますからねぇ~」

「お、おい俺の頭大丈夫なんか」

「大丈夫ですよ~少し頭痛がする程度ですからぁ~、主さん頭空っぽでしょ」

「おい、お前なぁ~最後の一言イラン」

「テヘッ」

「何がテヘッじゃあ・・・可愛いやんけ」

アレグリアは優しい笑顔をして俺の中に戻っていった


次の瞬間

強烈な激痛が襲う

「グワッ痛てぇ~何だこれは頭が割れる」

俺はのたうち回る

生まれこのかた経験した事が無い激痛

「マジで死ぬ、アイツ何が少しの頭痛や嘘つきやがって」

地面を転げ回る

「ジンどうしたの、しっかりして」

マリアンヌが駆け寄ってくる

「だ、大丈夫じゃ無いクソ痛えー」


だんだん意識が遠くなっていく

「アレもしかして俺死ぬんか」


俺の意識が飛ぶ瞬間

「もう~主さんはだらしないですねぇ~」

その言葉聞いた後急激に痛みは和らぎ

俺の意識は完全に失う。












103話「冥王」をお楽しみに

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