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部長どもの無双劇
とある高校生「橘竜馬」は空手の強豪校の部長であった。
だかしかし彼はひょんなことから、とんでもない闘いに巻き込まれるのであった。
竜馬は目覚めた。だがそこは部室でも家でもない。
見たこともない世界だったのだ。
何が起こったのか?竜馬は必死に思い出そうとした。
全く思い出せない。
しかし自分が何者かは分かる。空手家だ。
「何かしら食わねばならぬ」
そう思った竜馬は草原を歩き食料を探した。
1時間ほど経っただろうか。
竜馬は遭遇した。
この世界で「ドラゴン」と呼ばれ忌み嫌われる存在の生き物に。
しかし竜馬は怯まなかった。
なぜなら空手家は脳筋なのだ。
自身を空手家であるという誇りと部員にかっこ悪い姿を見せてはならぬという意地があるからだ。
「ドラゴン」
そう呼ばれる物は竜馬に火を放った。
だが竜馬は容易く避けてみせた。
それは空手で培った踏み込みそのものである。
後ろ回し蹴り一閃。竜馬の一本勝ちである。
竜馬は考えた。
「なぜこのような所にいるのか?」
だが考えても答えは出ない。
とりあえず前に進むしかない。
空手家にはそのくらいの頭しかないのだ。
次回「レスリングとの出会い」