妹3
「アリスちゃん!アリスちゃん!」
「お嬢様!」
「はっ!ここは!?」
気付けば、僕は自室のベットで寝ていた。
「アリスちゃん!無事で良かったよおおおおおおおおおお」
「お嬢様ああああああああああああああ」
「お父様とマリアさんうるさい!」
「「あっごめん(なさい)」」
「だって!本当にびっくりしましたんです!庭に行ったら地面に大きな穴が開いて、そしてお嬢様たちが隣で倒れてて」
「それにしても良かった、医者さんがうまく治したみたいだね」
どうやら電気のたまは僕たちに当たらなかったみたいだ。
電気のたま……そうだ!
「アンジュは!アンジュはどうだ!?」
彼女は、彼女は大丈夫か!?
「彼女は大丈夫だ」
お父様はそう言いながらも、真面目な顔になっていた。
「あの爆発、やったのは彼女か?」
やばい、このままじゃ、アンジュは!?
「違うんです!あれは僕が無理矢理やらせただけで!アンジュはわざとじゃないんです!」
「やはりそれはアンジュちゃんの仕業が」
「!」
「彼女にはくれぐれも魔法を使わないと言ったのに」
お父様はさらに厳しい顔になった。
僕は慌ててベットから起きて、そのままベットの上で土下座。
「どうかアンジュを許してください!」
「彼女は元から魔法を使う気はないんだ、ただ僕が彼女に使ってくれと無理矢理お願いしただけです!」
「だから、たどえ罰をするにしても、彼女へじゃなくて、僕にしてください!」
僕は必死に謝った。
僕のわがままで、アンジュを傷つけたくないからだ。
「……」
部屋の中が、沈黙に包まれる。
そして……
「はははははは!」
「お父様……?」
お父様が笑った。
「まさかアリスちゃんがこんなに誰かを庇う日が来るとは、パパは嬉しいよ」
「え?」
「心配するな、パパは元からアンジュちゃんを罰する気はない」
「良かった……」
「でも、今アンジュちゃんは君を傷ついたと言って、自分を部屋に閉じ込めてる」
「!」
「このことの後始末、できるよな?」
「わかりました!お父様!」
僕はベットから降りて、アンジュの部屋へ突っ込んむ。
待ってくれアンジュ!今から謝りに行くからな!!
「それにしても、僕っか……アリスちゃん、本当に変わったな」
「そうです、旦那様。最初私も驚きましたけど」
「でも、今の彼女なら、きっと立派なお方になれます」
「そうだね、私もそう思う」
アンジュ視点
私には、尊敬する方がいます。
それが私のお姉様、アリス王女である。
彼女はいつもかっこよく、堂々としていて、まさにお姫様になるには相応しい人物です。
それに比べたら、私は暗く、弱気で、いつも部屋に隠れてて、身の回りの人に頼るばっか。
そんな私は、お姉様の目の中では、ただの目障りにしかないでしょう。
だから私は今までお姉様を避けてきだ。
だが、ある日、お姉様は自から私の部屋にやってきました。
最初ビビってドアを閉じた、だってお姉様はこんな私を探すわけがない。
もしかしたら私が何か怒らせるようなことをしたかもしれない。
だから私は怖くて隠れようとした。
でもそこで、お姉様は自作のクッキーを持ってきたと言いました。
あの尊敬するお姉様のクッキー、食べたいに決まってます。
気付けばドアを開けてしまいました。
そこから私の全てが変わった。
お姉様は、私と仲良くなりたいと、私が可愛いと言ってくれました。
それはまるで夢のような時間だった。
私たちは仲良しになり、一緒に遊べるようになった。
私はとっても幸せでした、尊敬するお姉様と仲良しになれて。
幸せすぎて、忘れてしまった。
自分は化け物であることを。
私は生まれつき、高い魔力を持っている。
7歳頃、当時の私は、とあるパーティに参加した。
会場は大きいのため、そこで私は迷子になってしまった。
怯える私は泣きながら、とある貴族の子供にぶっつかてしまった。
そこから、私は子供たちに囲まれ、彼らに怒られる。
何を言ったのかは覚えていません、迷子の上、子供にいじめられる私、正常の判断なんてできませんでした。
そこで、暴走気味の私の手から、魔法が放った。
気付けば周りの子はみんな泣いていて、周りものは焼き払った。
あのことから、周りの人はみんな私のことを化け物と呼び始めた。
そのあと、お父様はなんとかことを鎮まり、みんなもこのことを忘れたが。
思い返してみれば、これは私が部屋に引きこもるきっかけだった。
でも私はこのことを忘れてしまった。
今日、私はお姉様に向けて、魔法を使った。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
私はもうお姉様に会えない、会ってはいけない。
たとえ会っても、お姉様はきっと私のことを化け物と呼ぶでしょう。
「アンジュ、いるか!お姉様だよ!!!」
お姉様、来ないでください。
「私はお姉様を傷ついた化け物です、もうお姉様に会う資格がない」
「何言ってんだ君!早くドアを開けて!ね!ね!ね!!!!!」
私は黙り込んだ。
これなら、お姉様も諦めるでしょう。
これでいい。
「あああああもう!めんどくさい!」
すると、お姉様はドアを叩くのをやめた。
やっと帰てくれたのでしょう。
私はちょっと安心した気持ちになった。
でも、そうはならなかった。
「覇!」
「え?」
爆音と共に、ドアの中から手が伸びた。
違う、ドアが、拳に破れた。
「覇!覇!覇!」
「え!?ちょっと!?」
気付けばドアの上には穴だらけになり。
そして……
「やっと入れた」
お姉様が部屋に入った。
壊れたドアの破片を踏みながら、私のベッドの前まで歩く。
私は何かなんだか訳わからなく、お姉様を見つめるしかできなかった。
すると、お姉様は息を思い切って吸いて、そして……
「君は、化け物なんかじゃねえええええええええええええ!!!!」
私はびっくりした、あんなに大きな声を出すお姉様は初めて見た。
でも、そんなお姉様の声より、驚くことがあった
お姉様の目は、すでに涙でくちゃくちゃだ。
「違います!私は、魔法でお姉様を傷ついた化け物です!」
「じゃあ、アンジュ!君はなんで、泣いているんだ!」
私も、お姉様も、泣いていた。
「化け物ならよお!笑えよ!嬉しそうにしろよ!化け物らしく!」
お姉様の声には、悲しさと、怒りが籠っていた。
「だけど君は泣いてた、僕は傷ついたことに悲しんだ!だから君は化け物なんかじゃねえ!」
「でも……」
「謝るべきなのは、僕の方だ!本当に!申し訳ございませんでした!」
「なんてお姉様が謝るのですか!」
「だって無理矢理魔法を使わせたのは僕だ!」
「お姉様、怖くないのですか、私の魔法が暴走するの」
「暴走するなら暴走しなくさせればいい!君のポテンシャルならきっとできるはずだ!」
「それでも、私がお姉様を傷ついたことに変わりわない!」
「見ての通り僕はビンビンだ!だから気にする必要がない!」
「でも……」
「もういい!」
お姉様は私は抱きついた。
「もう勝手に僕の前から消えないでくれ」
「え……」
「君は化け物なんかじゃない、君はこの世でたった一人の、僕の大事な妹だ」
お姉様は優しい声で、耳元で囁く。
「だからもう忘れよ、僕はずっと君の側にいるから」
「お……お姉様」
「もう我慢しなくていいんだ」
「わあああああああああああああ」
私は、思い切り泣きだした。
もういいよね、お姉様。
「このドアはどういうことかねアリスちゃん」
「げ!?」
「もっとうまくやれる方法はあるじゃないかな?鍵を使うとか」
「かん……完全に忘れた……」
「パパは悲しいよ」
「ちょっと、何するんですかお父様!?」
「お尻ペンペンだ!」
「ああああああああああああああああああ」




