妹2
あれから、僕たち兄弟は仲良くなった。
会うことすらあんまりない僕たちは、一緒遊ぶことが増えた。
最初はただ部屋でお話しするだけだったが。
流石にいつまでも部屋に籠るのは体に良くないから、僕は彼女を庭まで連れ出した。
庭の川で釣りとか、昼寝とか、隠れん坊とか、我ながらなんと言う健康的な子供ムーブなんだろ。
彼女がついてこれないこともただあるが、それでも彼女は笑ってくれた。
今となったら彼女はたまり僕のトレーニングをみにくるようになった。
「頑張って!お姉様!」
「おおおおおおおおおお!」
カリンさん曰く、アンジュが来てから僕のパフォーマンスは前より良くなった。
それもそうだ!可愛い妹が応援してくれて、頑張らない姉(兄)はどこにいるか!
そんなある日、僕は庭で一人でトレー二ングしてる。
まっ、正確はアンジュもいるだけどな。
今日の課題は、魔力のコントロール。
「ガガガガガガガガガガガガ」
「大丈夫ですかお姉様!」
僕は雷に撃たれたように、体がガクガク痙攣している。
なぜなら、僕の魔力の属性は雷だからだ。
僕のコントロールが下手なせいで、放出する雷が逆に僕自身に襲いかかる。
それに、幸運というか、悲しいというか、僕の魔力が低いせいで全く大傷にならない。
「痛ってて」
「無茶しすぎですよお姉様!」
そこで、アンジュが僕を叱う。
心配してくれるのは嬉しいが……
「大丈夫!無茶しているのは承知の上だ!僕は強くならなきゃならないんだ!だから止めないでくれ」
最初は、ただ犯される運命から、自分の身を守りたがった。
でも、こうしてこの世界で生きることで、僕はたくさんな人と知り合った。
マリアさん、師匠、アンジュ。
彼らもまだ、このゲームのシナリオの被害者である。
でも、そのことを知っているのは僕だけ。
だから……
「僕は、君を守護りたいんだ!」
「お姉様……」
僕の言葉を聞いて、アンジュは何も言えなかった。
やばい!?もしかして言いすぎたか!
「あ……その、僕もちょっと熱くなすぎたかもしれない、ちょっと休もう」
「……」
「アンジュ?」
「なん……なんでもありません!」
顔はちょっと赤いだけど、本当に大丈夫か?
僕は地面に座り、アンジュから貰ったタオルで顔を拭く。
「いつもありがとう、僕の面倒を見てくれて」
「そんなことない、私はただやれることをやっただけです!」
「アンジュはきっといいお嫁さんになるよ」
「お……お嫁さん……!」
何を囁いているのかはわからないが、アンジュの方を見ると、彼女の顔は真っ赤だ。
「君、顔が赤いぞ、風邪か?」
「え?そんなことは」
「動かないで、ほら」
僕はアンジュにおでこを合わせる。
「熱はないみたいだが……」
「あわわわわわわ」
慌てるアンジュクを見ると、僕は自分のしたことに気付く。
「あっ、ごめん、デリカシーがなっかた」
いくら女の子同士とは言え、そんなことされたら恥ずかしいだろう。
「お姉様、意地悪です!」
「すみません……」
なんだかはずいから、僕は話を変えようとする。
「そうだアンジュ、僕には気になることがある」
「なんですか?」
「君の魔法、見せてくれない?」
「え?」
アンジュは僕と同じ、雷属性同士である。
それに、初めてアンジュに会った時の師匠曰く、アンジュの魔力は非常に高い。
そこで彼女はアンジュをスカウトしたが、アンジュに拒絶された。
「僕、とっても気になってる!」
僕のへっぽこ魔法と違って、彼女はマジモンの天才。
一体どんな魔法が使えるだろ?
「別に、そんな大層なものじゃ……」
「でも僕よりはすごいだろ?見たいんだ!」
「でも……」
「僕のトレーニングのヒントになるかもしれないんだ!だからお願い!」
僕はこの通りと、頭を下げた。
「わかりましたから!頭を上げてください!」
「本当に」
「ちょっとだけですからね……」
そこで、彼女は両手を上げ、二つの手のひらを面と面にする。
「『スパーク』」
手の間には、雷の柱ができていた。
「すごいいいいいいいい!そんなこともできるんだ!アンジュまじで天才!」
「そんなことありませんよ、へへへ」
「もっとすごいの見せてくれ!たどえば、そこの木!」
僕は隣の大木に手を指す。
「その木を壊すとかできないかな?」
「できますが……」
「本当に!?見せて見せて!」
「わかりました……『エレキボール 』」
アンジュは掌から、電気のたまを作り出し、木へ撃つ。
バンッ!
木の真ん中に、大きな穴が開いた。
「すごいいいいいいいいいいいいい!!!!」
マジかよ!?雷属性ってすごい!
僕もいつかこうになれるかな!
「もっと大きいな!もっとすごいなたま、作れたりしない!?」
「もっとすごいのですか!?できますが……」
「おおおおおおおおお!」
アンジュは再び両手を上げ、何かに集中するように、目を閉じた。
そして、手の上には、先のより何倍も大きいたまができた。
「すごい!すごいぞ!」
「……!」
急に、アンジュは苦しそうの顔になった。
そして、上にいるたまが、不安定になって、空でキョロキョロする。
もしかして、爆発!?
「やばい!?」
僕は慌ててアンジュを押し倒す。
そこかな爆発が聞こえ、視界が真っ白になって。
僕は気を失った。




