強くになりたい
結論から言うと、僕は強くになりたい。
僕が犯される運命に抗うにはどうするべきか、僕は考えた。
まずは今から国の力で主人公をなんとか捕らえること。
それなら主人公が何もできないまま牢獄に入る。
でもそれは無理だ、なせなら主人公はこの国の人ではなく、いわゆる遊牧民だ。
それに、今の彼はまだ何もしていない。
いくら国の姫でも、僕は無罪の非国民を捕らえる権利がない。
だから残された道は、誘拐事件を回避すること。
だがその時彼はすでにからにの力を手に入り、その上手下にプロの兵士を持っている。
誘拐事件はきっと簡単に回避できないだろ。
だから僕が思いついた策は、捕まえられない、捕まえられても脱出できろ程強くなること。
僕もこの案の無理矢理さをわかっている。
でも、僕はバカだから、正直これ以外の案が思いつかない。
僕は一応姫だし、きっと血筋にとんでもないポテンシャルを持ているだろ!知らないけど。
そこで、僕はお見舞いにくるお父様こと王様に尋ねることにした。
「アリスちゃん〜」
「お父様うるさい」
僕にあった瞬間、お父様抱きついてきた。
「パパはすごく心配だったよ、アリスちゃんが死ぬんじゃないかって〜」
「そんなわけありません」
そう、この国の王様であろうものは、娘の前では甘々である。
「当時側にいるメイドさんは誰だっけ?アリスちゃんに傷を負わせやがって……!絶対クビにしてやるぞ!」
「待……待ってくださいお父様!彼女はなにも悪いこともしていません!悪いのははしゃぎすきて周りを見ていないわたくしの方です!だから許してください!」
「アリスちゃん……」
お父様は厳粛な目で僕を見つめる。
僕の言うこと聞いてくれるかな……?
「……」
「……」
「アリスちゃん大人になってねえええええええええええええええ」
「ええええええ!?」
お父様は泣きながら、さらに僕を抱けしめる。
「あのアリスちゃん、使用人の心配をしてくれるなんて!パパ感激だよおおおおおおおおお!」
「わかった!わかりましたから放してください!」
何これ、まるでマリアさんが二人いるみたいだけど。
お父様がやっと落ち着いた後、僕は言い出した。
「お父様、わたくしは魔法と剣術を学びたい」
「どういうこと?」
お父様は困った顔で言う。
「アリスちゃんは姫なんだから、魔法はともかく、剣術はいらないじゃないから?」
「いえ!皇族として、きっとこれから大変な目に会う時もいます、だからその時のために、自分を守れるようにならないと!」
「それもそうだが……でもね、アリスちゃん」
「はい」
「ものを学ぶには、きっと辛い目に会うものだ、体をはるものはとっくにそうだ」
「君には、それを耐える覚悟があるかね?」
お父様は真剣な目で、僕を見つめる。
「はい、絶対に耐えてみせます!」
僕も力強く答えた。
だって、頑張らないと、人に犯されるだもん。
どんな苦行でも、耐えてやるぞ!
「わかった、ならばパパは知ってるのなか一番強い人を君の師とする!」
「ほんと!?ありがとうございます!」
「いいんだ、娘の頼みだ、私には断ることができない」
よし!僕はこれから頑張るぞ!!!!
打倒調教!打倒エロシーン!
こうして、訓練する日が訪れた。
僕は家の庭、僕の師になる人の到来を待つ。
「一体誰だろ?僕の知ってる人かな?ゲームのヒロインとか」
王国の最強クラスの人は、基本原作で出てるからな。
一体どんな人だろ?
そんな期待そしていると……
「君は、アリスちゃんですね?」
「ひい!?」
後ろから、誰かの声が聞こえる。
僕は慌てて後ろを向くと、そこには白い長髪を持ている長身なお姉ちゃんがいた。
「どうもアリスちゃん、私は王様に頼まれ、君の師となる、魔法使いのカリンです」
カリンといえば、ゲームのヒロインの一人。
特徴はその完璧と言えるスタイル、とんでもないお胸と、スケスケな服。
いつも誰かを誘惑しているような見た目で、変な人に見えるが、実はから国での最強の魔法使い。
ゲームの主人公すら、倒すにはギリギリだった強者だ。
「以後、お見知り置きを〜」
「カリンさん、僕はこれからどうすればいいんですか?」
「そうですね……」
そこで、カリンさんは考え込んだ。
最強の魔法使いだ、きっととんでもないトレリングさせるに違いない!
「まずこの庭で、20週を走ってくれませんか?」
「はい?」
「20週を走ってくれませんか?」
「いえ、それはわかっていますが……これは魔法の指導ですよね?」
「あ〜!もちろんのことですよ。魔法というものは体力に関わるものですから、まずは身体作りからしないと」
「なるほど……じゃ僕、走ってくるね」
「何やってんのよ!まだ50回しか経ってないわよ!」
「もっと早く!こんスピードじゃ何もしてないと同じよ!」
「ひいいいいいいいいいいいい!?」
あれから、僕たちは激熱なトレリングを始めた。
走りから、スクワット、腕立て伏せ、シットアップ。
それもかなりのスパルタで、少しだけ手抜きすると怒られる。
ほんとになんの容赦もない。
途中、何回も諦めかけたことがあるが。
ゲームのエロシーンを思い出すと、僕は諦めることができなかった。
だって!僕はあんなようり犯されたくないよおおおおおおおおおお!!!!
気付けば、太陽が降ろし始め、空は真っ赤になった。
「次は何するですか?」
「!」
僕はカリンさんに次に指示を尋ねる
なぜか、カリンさんはちょっと驚いた顔をしていた。
でも、そんな顔も間も無くのこと。
「もう今日はここで終わりです」
「やったああああああああああああああああ!」
喜びのあんなまりに、僕は空に向けて叫んだ。
僕はこのスパルタ訓練を耐えたそ!
「明日もトレリングしますから忘れないでくださいね〜」
「あっ」
僕のことバカにしてるように、空の鴉が鳴いていた。
「あのカリンさんという人、ひどすぎます!」
夜、僕は筋肉痛のあんまりに、マリアさんにマッサージを頼んだ。
「お嬢様のことこんなにこき使って、どこが痛んだらどうするですか!」
「それは僕が頼んだことだし、それにあれはこき使いじゃなくトレーニング、これくらい普通だよ」
「それはそうですけど……」
これは聞いて、マリアさんは悲しいそうな顔をする。
「マリアさん、そんな顔しないでくれ、せっかくの可愛い顔が台無しだよ」
「もうお嬢様たら、まだご冗談を〜」
「だってほんとのことだもん」
あれから、僕たちこうしてバカなことが言える関係になった、まるで友たちのように。
正直、自分一人こんな異世界にいるのがこころぼそかった。
でも、マリアさんという友たちがいるおかけで、僕は頑張れた。
本当に、彼女に頼うことばかりだ。
「マリアさん、いろんなことしてくれて、ありがとう」
「お嬢様……」
マリアさんは見るに顔が赤くなっていき。
ほんとに可愛い人なんだから。
マリアさんはデレを誤魔化すように、次の言葉を言った。
「それより、私、気になることがあります」
「何?」
「カリンさんって、魔法使いですよれ?」
「そうだけど?」
「じゃなぜ、今日は魔法について何も言ってないのですか」
「……」
「……」
そうだったあああああああああああああああああああああああああ!
トレーニングに気を取られすぎて、完全に忘れた。
あいつ、なんの魔法も教えてくれてないじゃないか!?




