Ep.12(52) 嫌弱
〈アメリカ合衆国首都ワシントン〉
「ーー某の異名は天竜。竜と天使の混血者じゃ。混血族種転換 『|堕天《ダテン』」
※堕天
天使族の族種特質。
普通、族種特質は生まれながらに備わってる力。しかし、天使族のみ例外。
堕天を行うには、修練と才能が必須。誰しもができるわけではない。
堕天の効果は、『強異』。
身体的能力の上限解放+神通力の威力増加。
また堕天の別名は、"擬似神格"。族種中、最も脅威な特質である。
「まじかよ…… テメェ、堕天できんのかよ。
あぁ、めんどくさ。聞いてねぇぞんなこと…… くそ、これじゃ飛ばねぇじゃねぇか!!」
堕天を行った慈の肉体が倍近く増強され、放たれる神力も格段に増した。
「知っているとは思うが、これは長く持たない。だから、すぐに終わらせる。ーー『硬固』」
ただでさえ強固になった身体を、『硬固』で更に硬質化。
これで、何人たりとも彼を打ち砕くことは不可能となった。
「行くぞ」
そういうと、再び『硬固』を発動し、男の両足を固定する。
「いやいや、セコすぎだろ! これじゃ俺が飛ぶじゃねぇか!!!!」
その場から動くことのできなくなった男は、闇雲に『黒羽切壊』を発動する。
だが、
「堕天せずとも、擦り傷すらできないそのショボイ技頼りとは……滑稽、無様。だが喜べ、この世に一切の遺恨も残らぬよう、跡形もなく消してやる。安心して"飛んで"いいぞ?ーー絶戯」
絶戯解放と同時に、慈は走り出し、
「ーー『結硬』」
全ての神力を左足に集約させ、対象の顔目掛けて足を跳ね上げたーーしかし、何故だか跳ね上げた足は、男の顔付近で止まる。それと同時に「ニヤり」と笑みを浮かべる男。
「ーーどうした? 蹴らないのか? あ〜〜ぁ蹴れないのか。ははっ、アハハハッ!!」
辺り一帯に響き渡る男の笑い声。それでも慈は動かない。
「な、何をした……」
「何を? まぁその前に、確率の話をしようか」
「確……率?」
「テメェのその足が俺の顔面を捉えられる確率は何%だと思う? あぁいや、質問を変えよう。その蹴りで俺を殺せる確率は何%だと思う?」
どう考えても、現状不利なのは男の方。なのに、慈が問われ、慈が崖っぷちかのようなこの状況。
額から垂れる汗を拭くこともなく、慈はそのまま答えた。
「70……くらいだな」
「アハハハッ、謙虚かよ。だがまぁ、妥当だな。
正直、足が固定されてる以上、完全に避けるのは難しい。だが、致命傷は避けれる自信がある。では逆に、この状況で俺がお前を飛ばされる確率は何%だ?」
「……ック、クソ」
「アハハハッ! 形勢逆転とはまさにこのこと!! 何だったっけ? すぐ終わらせる? 安心して飛んでいいぞ? だっけ? アハハハッ、飛ぶのはテメェだ馬鹿野郎が!!」
ックソ、某はしくじったのか? いつだ、いったいいつ仕込んだ?
「……おい、いつだ?」
「あぁ? 何が?」
「いつ某の足に、"羽を突き刺した"?」
慈が止まった理由、そして見事に形勢逆転した理由は、慈が軸にしている右足の裏にある違和感。
チクッとする痛みと、慈の体に流れる男の神力から察するに、『黒羽切壊』の一部が突き刺さっているのだとわかった。
この羽の効果は知らない。突き刺さったから何だ? このまま蹴りを顔に当てれば……いや、ダメだ。恐らくこの羽の効果は、刺さった箇所から破裂する。さっき、才知が破裂したのはそういうことだろう。つまり、いま動けば某の足は、いや下手したら下半身が……吹き飛ぶ。 クソ、クソ、いつしくじった。
「アハ、アハハハッ、アハハハハハッ!!
いいねいいね、必死に考えるその表情、飛ばし甲斐がある。いいぜ、死ぬ前に教えてやる。いつ羽を刺したか。とその前に、テメェ、なんで翼があるのに飛ばないんだ? 空中戦を何故しないんだ?」
確かに、竜も天使も空中戦を得意とする族種。飛んだ方がスピードも出るし、あらゆる動きに対応しやすい。だが、慈は翼を使わず、地上で戦う。それを、男は疑問に思っていた。
「……それは、某の神通力的に地上で戦った方が有利に運べることが多いからだ」
「アハハハッ、嘘だね。テメェ、あれだろ?
"高所恐怖症"、だろ?」
・ ・ ・
「アハハハハハッ、ほんとわかりやすい奴だな(笑)。 まぁそう隠すなよ。俺も神通力者だ、嫌弱については身をもって知ってる」
※嫌弱
神通力者は、命源さえあれば基本的になんでもできる。だが、その力を持つが故に、代償として必ず1つだけ何かしらの不得手が生じる。
例えば、寒さに対する耐性がなかったり、方向感覚が著しく欠如(方向音痴)していたり、慈のように、高所に対する恐怖感が人一倍強いなど、神通力者にはそれぞれ嫌弱が存在する。
「テメェの嫌弱がわかった時点で俺の勝ちは確定していた。なぜだかわかるか?」
「某の嫌弱と敗因が繋がってるとでもいうのか?」
「あぁそうだ。テメェの『硬固』。確かに実にいい神通力だな。硬く、固く、強く……一見、穴がないように見える。だがあるんだな〜〜穴!!
テメェ、自分を硬固するとき、全身を硬質化するだろ? なのに、なんでテメェが立つ場所や、歩いてる場所は壊れない? おかしいよな? そんだけ硬いんだったら、普通地面が割れるよな? なのに割れない。ってことは、テメェが硬固で硬質化出来るのは全身ではなく、"足の裏を除いた"全身ってことだろ?」
男は闇雲に『黒羽切壊』を発動していたわけではなかった。
慈の弱点を理解した上で、バレないよに地面に同能力を展開して、慈がそれを踏むように仕向けていた。
「足場が悪いと戦いづらいもんな? テメェが空を飛んで戦闘できるタイプなら、間違いなく俺は飛んでた。アハハハッ、神通力ってよくできるよな? アハハハッ」
反論の余地なし、慈は空を見上げた。
ここまで……か。坊ちゃん、武蔵様、天明様。某、行って参ります。
「どうした? つうか早く俺の足の固定解けよ。もう飛ぶのは確定してんだから、潔く飛、」
慈は覚悟を決め、止めていた左足に全力を込め、男の顔目掛けて思いっきり蹴り付けた。
不意打ちではあったが、男もすぐに反応する。
「ーー『堕天』!!!!」
慈同様、堕天を発動し、身体的能力の上限解放+神通力の威力増加を行った。
それにより、筋肉が倍増。と同時に、両腕に羽を纏い、慈の蹴りを受け止めた。
「アハハハハ、アハハハハッ!! イってぇな、イってぇなぁ!!!!」
なんとか堪える男、それでも慈に残された選択肢はただ1つ。この蹴りで相手を絶命させること。
攻防から僅か3秒、男の腕が「ボキボキ」と鈍い音を立て始めたことで、慈に勝ちの可能性が浮上する。
ーーいける、このまま押し潰す!!!!
だが、
「おい、忘れてんじゃねぇよ。優位は俺で、劣位がテメェだ!! ーー『黒羽切壊』……飛べ!!」
男の発した言葉と同時に、羽の突き刺さっていた右の足裏が膨れ上がり、足裏から股関節付近までが一瞬にして破裂した。
それにより、慈の力は解け、右側に向かって倒れた。
「あ〜〜ぁったく、堕天して羽で防御したのに、両腕粉砕だよ。どんだけ強ぇんだテメェ? まぁ何はともあれ、足の固定も解けたし、これでゆっくりお話しできるな」
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「ゲ〜〜タゲタゲタ!!! このクソガキンチョ! 抵抗しないで胃袋入れ!!」
「やなこったバ〜〜カ、バ〜〜カ!!」
一方その頃、慈から数キロ離れた場所で、クロコダイルの摩瓈爾奠と交戦するグレン。
摩瓈爾奠相手だ。逃げきれる自信がねぇ。だったら、とにかく……
「お前が死ぬまで殺し続けてやるよ!!」
あん時は3人でもやっと、つうか云大が神格したから勝てただけで、俺1人じゃ摩瓈爾奠は殺せない。かといって、霄壌断絶を抜けるために、走って撒くことも多分できない。仮に逃げられたとしてもこいつはついてくるから……ダメじゃん! 外にこんな化け物出したら!! ならどうするか……って少し前の俺なら焦ってただろうな!!
以前、摩瓈爾奠との交戦をした彼は、摩瓈爾奠との戦い方を学んだ。故に、逃げるのではなく、必死に向かって行く。
「おいおいガキンチョ!! 鰐頭様の忠告を無視してんじゃねぇ!! さっさっと胃袋に入れ!!!!」
※鰐頭
クロコダイルの摩瓈爾奠の名前。
「だから嫌だって言ってんだろうが!! お前こそ、口動かしてねぇでもっとこいや!! じゃないと、あっという間にあの世いきだぜ?!」
「ゲ〜〜タゲタゲタ。鰐頭様には命が何個もある。お前如きじゃ殺せねぇよ!」
「はっ、そんなこと知ってる!! それでも絶対俺が勝つ!! 混血族種転換 ーー『炎魔』」
力を発動すると同時に、纏っていた真っ赤な火楼羅炎は、色を変え、青黒く燃え盛った。
「なんだ? パワーアップか? ゲ〜〜タゲタゲタ、なんにせよ、さらに旨そうになったな」
変貌を遂げたグレンを前に、鰐頭は笑みを浮かべる。しかし、すぐにその笑顔は消え去る。
「絶戯 『焚誑』」
全身を覆っていた炎は、彼の両拳へと一気に集中する。
そして、炎が全て両拳に集まると、鰐頭に対して右拳を勢いよく突き出した。
すると、右拳に集まった炎が消え、直後鰐頭の全身を炎が包む。
「アッヂィィィィ゛!!!!」
響き渡る鰐頭の奇声。それでも、グレンは手を休めることなく、何度も何度も『焚誑』を打ち続けた。
「おいおいその程度か? これなら前にやった牛の方が強かったぞ? 本気でこいよ、この鰐バカが!!」
攻撃だけではなく口撃にも徹するグレン。その煽りに怒りを抑えることが出来なくなった鰐頭は、撃ち込まれる『焚誑』と同じでスピード・同じ回数だけ再生を行った。
「命すら削れない火傷程度の火力で調子に乗ってんじゃねぇ!!!!」
焼け焦げた箇所をすぐに再生し、必死に効いていないアピールをする鰐頭。その意地と意地のぶつかり合いは、4分近く続いた。
炎魔がきれるまであと1分。よし、ならーー
混血族種転換の効力切れは5分。血気に逸りながらも彼は冷静だった。残り時間1分を前に、グレンは攻撃の手を止め、
「っち、やるじゃねぇか。流石に硬いな」
「ゲ〜〜タゲタゲタ、もう終わりか? 大したことないな。見ての通り、鰐頭様は無傷だ。必死に頑張ったのに無駄だったな(笑)。さてと、次はこっちの番、」
「バカかてめぇ? 終わりな訳ねぇだろ。
ーー絶戯 『焔流噴炎』」
高熱の粒子を大量に発生させ、高熱粒子が攻撃対象に触れると、その箇所に付着し、発火する力。
また、焔流噴炎は焚誑同様、高い殺傷性に加えて、攻撃対象に直撃すると同時に、相手から削った分だけ自身の体力や気力などを回復できる。
その高熱粒子は鰐頭の前後左右、上下に展開され、完全に逃げ場を奪う。
「何だこの粒々は? こんなもので鰐頭様の硬い皮膚に傷がつけれるとでも?」
「おうそうかそうか。だったら受けてみろよ? 耐えれるんだろ?」
グレンの合図とともに粒子は対象目掛けて動き出す。
そして、数秒もしないうちに鰐頭の全身に粒子が付着し、その箇所から激しい発火が始まった。
「ぐぁァアぁあ゛ぁぁア゛ぁァ゛」
付着した箇所の皮膚はぐちゃぐちゃに焼け爛れ、徐々に意識が遠のく。
このままいけば確実に命を削れる。しかし、グレンは何故だか能力を解いた。
「ーーどうだ? 痛いか?」
もはや原型がないほどに火傷を負った鰐頭に対し、更に口撃するグレン。
「おいおい、まさか死ぬのか? 俺程度の相手に、大事な大事な命を削るのか? だとしたら、大したことないのはお前の方だな(笑)」
意識が遠のく中でもハッキリと聞こえるグレンのその声に、単純で短気な摩瓈爾奠が背を向けるわけもなく、
「……んな……なめんな。ナメ……んなぁぁ!!!!」
一瞬にして全身を再生し、ちょうど炎魔が解けたグレンに向かって走り出した。
「殺し殺す殺す殺す!!!!」
しかし、これも彼の読み通り。動き出しと同じタイミングで、
「バ〜〜カ!! 絶戯 『大炎柱』」
鰐頭の足元から空に向かって広範囲に立ち昇る巨大な炎の柱。
当然回避できるわけもなく、全身が炎の中へと姿を消す。
「ほらほら、休んでじゃねぇよ。どうせもう再生してんだろ? さっさっとこいや!!」
彼の言葉とともに、再生しながら怒り狂った鰐頭が炎柱から姿を見せる。
長い尻尾を叩きつけながら、尖った歯が並ぶ大きな口を開き、グレンの顔目掛けて突進する。
「殺す殺す殺す殺す!!!!」
しかし、これもまたグレンの読み通りであった。
「俺はよ、色々忘れたり、字読めなかったりと、まぁ自分で言いたくねぇけどバカなんだよ。でもな、身体で覚えた知識や、感覚は絶対に忘れねぇ。よく覚えとけ、俺の名はグレン・ハイズヴェルムだ!!」
突進する鰐頭に向かって、彼もまた走り出し、纏った炎を両手に集約させる。
「火楼羅炎"攻"『戈炉火』」
※火楼羅炎"攻"『戈炉火』
通常の火楼羅炎よりも、ぶ厚い炎を両手のみに纏う力。(大体、腕2本分ほどの厚み)
効果は、打撃の強化。ただ、この状態でグレンは両手以外に神力を纏えないため、両手以外は生身の状態となる。=炎鎧の攻撃ver。
再生直後は動き鈍いし、そこまで硬くない。だからやることは1つ。殴り倒す!!
大きな口を開け、グレンに噛み付こうとする鰐頭。
しかし、グレンの読み通りに鈍い動き。
炎魔で回復した気力・体力と、彼の集中力を前に、それが当たるわけもなく、余裕で回避。
直後、手に纏った炎を、鰐頭の腹部に叩き込む。
「アヂぃイ゛ぃイ゛ぃぃイ゛!!!!」
拳が直撃した箇所はドロドロに溶け貫通。痛みのあまり膝をつき悶絶する鰐頭。
それでも、彼は動きを止めることなく、顔面・肩・背中と、あらゆる箇所を殴りつけ、同じようにドロドロに溶かし、穴を開けた。
「どうしたどうした!? こんなもんか?! 俺は拳以外、生身、つまりガラ空きだぜ? 口だけ達者なヘボ野郎、さっさっと食ってみやがれ!!」
ックソ、何なんだこいつ。鰐頭様は摩瓈爾奠だぞ? 最強なんだぞ? なのに……なのに!!!!
プライドだけは高い生物、それが摩瓈爾奠。そんな生物が、目の前にいる子供1人殺せないこの状況で、冷静さを保てるわけもなく、すぐさま再生を行い、同じように飛びかかった。
「鰐頭様は摩瓈爾奠。この世を統べる力を持つ生物だ。小僧が、調子に乗るなよ!!!!」
「そうかよ、なら俺も世界を滑れるってことだな! うん? 世界を滑る……おい、世界を滑っても意味ねぇだろうが馬鹿野郎!!!!」
そこからは同じことの繰り返し。グレンの拳が至る箇所にめり込み、溶ける。そして再生。何度も何度も膝をつき、何度も何度も再生し、飛びつく。
数えていたらキリがないほどに、鰐頭はめげずに飛びかかった。
しかし、数分が経過したとき、鰐頭の体に異変が起きる。
おいなんだよ……なんでだよ。何で再生しない!? それどころか、体が劣化し始めてる。どうなって、
「やっと迎えたか。ぶっちゃけ炎魔で回復してなかったらヤバかったわ」
鰐頭の様相を見て、グレンは完全に力を解いた。
「おい、なぜ能力を解く? 何か知ってるのか? 知ってるなら教えろ」
「え? 自分のことなのに知らねぇの? やば……まじでアホじゃん」
「いいから言え!!」
怒鳴る度に体がボロボロと崩れる、そんな鰐頭を不憫に思ったグレンは、地面に尻をつき、
「いいか? 摩瓈爾奠ってのは食べれば食べるだけ命をストックでき、強くなるらしい。まぁあれだ、いわゆる不死ってやつだな。でも……不老じゃない。本来使えないはずの命源を使えば使うほど、体は老い、朽ち果てる。再生で酷使したせいで、お前は今、寿命を迎えてるってことだよ」
信じたくはないが、いまの状況を見れば信じざるを得ない。
鰐頭は動こうとすることをやめ、ゆっくり目を瞑った。
「そうか……そうだったのか。じゃあ鰐頭様は死ぬんだな?」
「あぁ」
「ゲタゲタ…… 短い命だった。あ〜〜ぁ、お前を食いたかっ……」
足の先から、頭部に至るまで、鰐頭の全身はゆっくり塵となった。
「……最後の最後まで飯のことかよ!! 俺を食ったら火傷するぜ? って言いたかったんだけど…… はぁ、まぁいいや。んなことより…… っっっっしゃぁぁぁぁ!!!! 摩瓈爾奠を1人で倒したぁ!!!! ヒャッホ〜〜ィイ!!」
大金星、中位が摩瓈爾奠を1人で討伐なんて普通はできない。彼もまた、日々成長しているということだ。
「いや〜〜やっぱり俺天才? 天才なのか?
いや天才だな! ガッハッハハ〜〜!」
作戦通りに戦えたことを自画自賛し、大はしゃぎするグレンであったが、一瞬にして彼から笑みが消えた。
!? 慈の神力が消えた?! それと、同じ方向から感じるもう1人の神力も消えた。どっちだ? 勝ったのか? 負けたのか? いや、そうじゃない。何してんだ俺!! 急いで向かわないと。
慈の神力が消失したのを察知した彼は、すぐに走り出したーーしかし、駆け出してすぐ、彼はその場に全身から力が抜けたかのようにバタリと倒れ込んだ。
・・・は?
本人ですら理解できていない状況に陥った。




