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雪積もる 校門前で 待つ貴女 赤きマフラー 想い込め 今日こそと言い 長々と 待ち続けるも 渡せずに とぼとぼ帰る。それを知る 友人Aが 囁くは 帰る貴女を どうしても、引き留めよとぞ。その言葉 語気強くして 仕方なく 急ぎ向かうは 門の外 しかしそこには 人の跡 帰る貴女に 間に合わず 友人Aは また嘆き 明日に期待と 言われつつ 今日も会えずに 窓の雪 降るを眺める 校舎にて 会えぬ貴女を 想いつつ 下校となりて 赤本を 置いては1人 帰る夜 路面電車に 揺られても 揺らがぬ想い 悶々と 抱えて家に 帰り着く 飯を食らひて 向かう先 机の縞も 君の顔 忘れられぬと 思いつつ、(つとめ)に励み 寝床にて 夢にも出けり。朝になり 純白の壁 聳え立つ 電車は止まり 学び舎は 休校となり 一昼夜 (つとめ)喜ぶ 母の顔 しかし脳裏に 浮かぶ君 (つとめ)にならぬと 思い切り 忘れようとぞ 念じれば 想い募るは 悲しきか 察され親に 尋ねられ 素直に答え こんこんと 説教始まり 母は言う、甘い思考は 捨て給え 幼馴染の 事なんて 忘れてしまえ そんなもの 1回生に なったなら その代わりなぞ 幾らでも 出来るからとは 言うけれど、やはり忘れは できぬとぞ 言いはしないが 心中に 秘めたる想い 膨らむが これは口外 許されぬ 秘すべき恋と なりけりと 話す相手は 誰一人 居らず悩める。

(ちょっと誤字修正は入れました)

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