植木鉢
たまたま君がそこにいてくれたから
光は影をもって成せたんだ
僕はまるで鮮魚のように飛び跳ねた
帰り道、それはそれは君のことで頭がいっぱいだった
君の心だって、踊っただろう
夏と冬は、跡形もなく消え去った
春はやけに焦げついて、色取りが変になった
秋は、思い出だけのものになった
たくさん歌った
歌という歌を、たくさん歌った
たくさん喰らった
肉という肉を、たくさん喰らった
僕が大きな嘘をついていて、
君が理想とした格好良い男のイメージを、
突き破って覆して壊して越えていくことが出来なくて、
遂に、互いの血途には届かなかった
真水を注ごう
次元が溢れ返るくらいに