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短編集 冬花火

梅雨と夏の思い出

作者: 春風 月葉

 部屋の隅に置かれたまま結局一度も空気を入れることのなかった浮き輪、封を開けたっきりの湿気った花火に雨ばかりが続いたおかげで溜まりに溜まった窓の前の洗濯物、ビーチサンダルはもったいないからゴミ捨てのときにだけ履いていた。

 今年も夏を楽しみにしていたのに、振り返ってみればやりたいことなんと一つもできてはいなかった。

 いつもどおりに起床、出勤、帰宅、就寝。

 それでも夏が好きで、毎年のように楽しみに思ってしまうのは悔しいけれども、洗濯物が干せないことの原因であった梅雨の雨だ。

 地面で跳ねるパチパチという雨の音、虫や蛙の合唱も合わさり、毎晩私を飽きさせることがない。

 梅雨よ、素晴らしい演奏をありがとう。

 だけどもう…そろそろ降り止んで欲しいものだ。

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