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東方三無言〜無を求める者  作者: みょん悟り
東方記憶桜〜永遠の綺麗
6/6

第六桜 すべてがすべて、偽物

そろそろ卒業式シーズンですねー。

そこに霊夢がお茶を淹れてきた。「はい」と架依に緑茶を渡す。その緑茶は飲む気になれない。

数秒して魔理沙が来た。架依は魔理沙を警戒する。

「珍しいじゃないか」

魔理沙は縁側に座る。魔理沙が座ったと同時に霊夢は中に入っていった。

また数秒して霊夢が出てくる。

「あ、ここにあったのね、湯のみ」

霊夢は水が入った湯のみを持ち中に入る。

ここでまた違和感を感じたが言う気になれなかった。

「霊夢、お茶早く淹れてきてくれ!」

何かを急ぐかの様に魔理沙は霊夢に声をかけた。「はいは〜い」と中から声がして、霊夢は中からお茶を持ってきた。

「やっぱり霊夢が最高だな!」

架依は二人を注意しながらも桜がないかを見る。もちろんない。

襖が開き霊夢が出てくる。

「さっき人里に行った時茶葉買うのわすれてた…」

「霊夢出かけるのか?」

「ええ、茶葉を買いに行かないといけないから」

「ついていくぜ!」

と言って二人で人里に行ってしまった。架依一人になった、あまり問題はないが。

何かの気配。とっさに架依は構える。

…ただの蛇だ。いやただのじゃない!いや毒蛇だ!

「え、えぇ。わ、私記憶無いと武器作れないのにぃ!」

もう毒蛇は架依の目の前。幽霊になろうとしても時間が間に合わない。駄目元で目を閉じながら幽霊になろうとする。

ダン

ものすごい音がした。

「お姉ちゃん」

目を開くと、恋音が大鉈を持っている。その横にあったのは、真っ二つに折れている刃が付いた蛇のおもちゃだった。

次に恋音は博麗神社の裏に行った。「助けてー!」や「逃げるよ!」などという声が聞こえる。

「お姉ちゃんこいつらだよ」

「ち、違います。今からいたずらしようとしてただけです」

記憶を見てみる。_本当だ。

「恋音は三妖精連れて牢屋の中に入れておいて」

「もう、あの桜に行くから、帰って」という意味。架依は到底そんな風には言えない。

恋音は言われた通りに家に帰った。


気づけばもう夕暮れ時。

桜があった場所に向かい、一度瞬きをすると、桜と女の子が立っていた。近くなったところで架依は止まる。

「お姉さん、よくわかりましたね」

「ええ。だってここ、そもそも」


________博麗神社じゃない、偽博麗神社(ここ)に来てから見たものすべてが偽物。


女の子は不気味に笑う。

「では、約束通り記憶は返してあげますよ。またこのような頭脳勝負ができることを楽しみにしています。またいつか」

その言葉は、本物にしたくない。この記憶は自然たちのだった。

偽博麗神社は元の平野に戻り、桜だった木一本だけが残った。

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