第二桜 一つ目の記憶
「永遠は続かなく、狂気が永遠。あの桜は狂気に陥ってしまったのね」
舞歌はスペルカードルールを見ている。
「そして架依は記憶を選んだ。私の親友は狂気に陥るの?」
その言葉が覆されるのか、見ていて面白くなった。
女の子はまず弾幕攻撃をしてきた。桜の花びらが架依めがけて攻撃してくる。花びらは二十枚程で一塊になって体当たりのように攻撃してきた。横に飛び架依は剣を取り出し先っぽに弾幕を集め振るとその一つの弾幕が女の子に攻撃する。
「結界『木の香り』」
女の子がスペルカードを発動させる。結界は女の子の正面だけ守りそこから桜の花びらの色と同じの弾幕がくる。それはビー玉と同じ程の大きさで避けていくといつの間にか地面は覗き弾幕に囲まれていた。そして弾幕が近ずくと架依はスペルカードを発動した。
「記符『鋼鉄の記憶破壊』」
弾幕を消す。そしてもう一つスペルカードを発動させる。
「古里『旧と古は捨てられる』」
桜から青い線が一本出てきて架依の前に来ると架依が指で円を空に描く。その円の中に青い線が入ると弾幕になりその弾幕が無数になり女の子に攻撃する。
「枯れちゃう…!」
その弾幕を女の子は結界で防ぐと一塊の弾幕を架依めがけて飛ばす。
架依はその弾幕の間を体が入る程度のところを観察して抜けていく。手を下に振り下ろすと弾幕がすべて地面に落ちる。そして消えていった。
「いい加減にして!返しなさい!」
大きな弾幕を女の子に向ける。そして打つと女の子は避ける。
だがその弾幕は桜の木に当たった。バキバキと音がする。その木は折れてしまい、青い線が数百万。散らばり消えていった。
「まだ…ある…」
女の子は青い線になり、空に消えた。
オカルト的に考えればあの女の子は桜の木だったのだろう。
「まだあるのかー。今のはせいぜい冥界の魂だろうなー」
そう呟くとその平原から人里の入り口にいた。
「一つ目は生還。ってところかしらね。二つ目、三つ目、まだまだある。恵利は自然たちもと言っていたわね。桜から奪え返す方法は把握したから早くできるかしら?」
送ったのは舞歌。親友が狂気に陥る姿を黙って見ている。
「マスター。どうする?」
祟小那姫。九十九真楽は舞歌に命令を聞いた。
「そうね」
命令はかなり難しいものだった。二人ならなんとかやりとげてくれる。
「はいはい、お前他の世界でもな。それと僕的キャラ疲れたからな。さっさと行くぞ真楽」
「お、小那姫ちゃん!ま、マスター。それでは行ってきます!」
真楽は先に行ってしまった小那姫を追いかけて命令を始めた。