さんざんな一日
「・・・・・・・・・」
・・・どうしよう・・・・
なぜこうなったのかは知らないが、私は今・・・・・・膝枕をしている。いや、私が再び水の吸い込んだハンカチで血を拭いたりとかしていたら、いきなり
「・・・・・・眠い・・・・・・」
とかいって私の膝に頭をのっけてきた。私があたふたしている間にスヤスヤと寝てしまった・・・・・・。
・・・・・・はぁ。
・・・・・・でも・・・よくみるとカッコいいよね?まつげ長いし、顔も整ってるし・・・・・・。黒子もよくみるとあるかも・・・・・・
「あっ、双牙が女の子に膝枕されてる~~」
「ひやっ!」
・・・・・・また、変な声が・・・
「うーん、双牙もそんなお年頃かぁ~。」
窓から年齢は20代前半のかなり整った顔立ちをしていて、見た目かなりチャラい男の人が顔を出して言った。みたところ白衣を着ているので、保健の先生だろう。
「あの、この人が倒れてて、で、あの・・・・」
私が慌てて説明してると、
「あぁ、こいついつもなんだよね~。大丈夫、寝てればすぐ回復するからさぁ~。」
とものすごくゆるいしゃべり方をしている。
「あれ?君は、転校生?」
私が頷くと
「やっぱりね。だって、見たことがない顔だから。」
僕はこの学校の女子は全員覚えてるんだぁとニコニコしながらいった。
「名前と年組を教えてもらえる?」
「2年A組の海野赤羅です。」
「僕は椎名誠、保健医だよ。じゃあ赤羅ちゃん、こいつは僕が引き取るよ。ありがとね、今度お茶でもしよっ♪」
そう言って、軽々と双牙と呼ばれる少年を持ち上げ行ってしまった。
・・・・・・変な先生・・・・・・
・・・・・・なんか、転校初日から大変だったなぁ
私はしみじみそう思った。