1月3日の夜
めんどくさい行事は終わり、遂に新しい年も3日目に突入する。
ジャンヌの生活はと言うと……
今年も3日目になった。
面倒な行事も何とか一段落した。
それにしても、現世の両親達も弟もやたら駅伝が好きだ。
今日も朝からずっと箱根駅伝を見ていたが、私にはあれの面白さはよくわからない。走っている人を見るだけでそんなに面白いのだろうか? 正直、お笑い番組の方が良かった。それに、どうせなら自分で走った方が良い。馬にでも乗って野を駆ける方がずっと楽しい筈だ。傍観者などをやっていても仕方あるまい……ああ、とはいっても私もひきこもってTVとかネットを見ている籠の鳥を今までしていたのだから人の事は言えないか。
特にゲームしたくらいで何もせず、あっという間に夜になって、私はいつもの様にパソコンに向った。31日から休んでいた自分のブログ「ラ・ピュセル」の更新を今日から再開するためである。
3日も休むと、ブログのコメント欄がどうなっているかと心配したが、予想通り、まるで炎上したかのように大量の年賀コメントが残されていた。年賀状は今のところ親戚から数枚着ただけの私なのだが、ネットになると偉い差だ。数が100を越えていては返すのにも一苦労しそうだ。今日は寝るのが遅くなるだろう。まあ構わない、どうせ一年中休業状態なのだ。明日夕方まで寝ていようがどうという事は無い。
私は、1人1人を疎かにしない主義なのでコメントを1つ1つ見て言く。
大抵は「あけましておめでとうございます。今年もヨロシクお願いします。」的なものがほとんどなのだが、やはり変なものも見つかった。
例えば、「このブログツマンネ」とか中傷的なものもあったし「もやしは燃やしちゃえ」と言う寒すぎるギャグもあった。しかし、やはり一番訳がわからないのは<ぱくりまく朗>だろう。彼もとい彼女は、以下の7つのコメントを連投していた。
「猫は宇宙へ行った」
「腹を喰え」
「くぅえっくぅえっ死」
「激痛」
「う〇っこ」
「今日はキレ×です」
「45度方向に田中あり」
いつもの事と言えばいつもの事なのだが、一体何を私に伝えたいのだろう?
オフ会では、普通の口調で話してたのに、しかし、随分と変わるものだ。ただ、中身が同じだと言う事はあの時に納得したが。しかし、まく朗も正月は何をしていたんだろうか? あの顔ならボーイフレンドがいてもおかしくないんだが、中身が中身だけにその可能性も薄い。坂祝と言うのは田舎らしいし、結局私と大して変わらない正月を送ったのかもしれない。そういえば、ビンゴ大会でもらった「ぶりぶり君」人形はどうなったのだろう? まさか、部屋に飾っているのだろうか? そうだとしたら、尚更ボーイフレンドなど遠いだろうな。
ふと、窓の外を見ると、ぱらぱらと雪が降っていた。
静かに流れて行く、白い粒はこの国ならでは刹那さと清純さを兼ねる。
私は、マウスを持つ手を止めて、電燈に照らされる語らぬ者達を暫しの間眺めつづけた。