奇麗事(きれいごと)と後悔。
「渡来ー♪
俺な、今月中に峰原に告ろうと思うねんけど…
どう思う??」
え…?お願い。
りんりんに告白しやんといて。
「う…うん。いいんちゃう?
がんばりや!」
どんなに告白してほしくなくても
がんばりや!なんてうちは奇麗事言うんやね…。
告白…か。
ほんまにるいのことを諦めやんな
アカンのかな?
でも、絶対に諦められへん…。
うち、どうすればいいん?
「また相談するけど…よろしくな☆」
るいが照れくさそうに笑ってる。
それを、見るのがつらい。
学校から帰ると
ベットにダイブする。
るいの照れくさそうな顔…
本間にりんりんのことが好きやねんな。
こんなこと考えてたら今にも泣きそう;
ー次の日ー
「オッス!
なあなあ、今日の放課後
告白するってゆうのはどう?」
「おはよ!
うーん放課後か…。
りんりんクラブで忙しいから
そんな暇ないかも。」
なんとか告白の延期を求めるように
言い訳を作る…。
はあー
うち最悪や。
「そっかー
じゃあ、なんて告白したらいいやろ?
お前、言葉とか考えて!おねがーい。」
「そ…そこは自分で考えて!
何でもうちに頼らんといて!!」
るいにそういって
また女子トイレに逃げ込む。
だって、うちだってるいのこと好きやのに…
告白の手伝いなんか…
告白の台詞なんか…
考えれるわけないやん。
るいのアホ!!
あ…
今思えばうち、るいに思いっきり八つ当たりしてる…。
うちは人生で何回後悔すればいいん?
るいに嫌われた…かな?
ため息をつきながら
自分の教室に戻る。
机に座ると
横からるいが
大丈夫?みたいな目でうちを見てくる…。
「夕菜♪おはよ!
るいもおはよ!」
「あ!りんりん。おはよ!」
元気そうなうちを見て
るいもホッとしたような顔になる。
そして、りんりんが自分の席に着くと
「渡来。
さっきはごめん!
それと俺、今日峰原に告白するわ。
言葉もちゃんと自分で考える!」
え…?
うそーーー!!!!
告白するん・・・
しかもきょう!?
パニックになってる気持ちを抑えて
「そっか!がんばりや。」
ほら!また奇麗事言っちゃった…。
本日2度目の後悔。
どうも!愛夢☆でーす。
るいがいきなり告白の決意!?
とまどう夕菜。
りんりんはこのことをどう受け止める??
次話はハチャめちゃになりそうです;
でも、暖かい目で見守って下さい♪