絶対負けへん!
「おい!今回のテストも分かってるだろうな。」
テストが始まる5分前。るいが話しかけてくる。
「あんな、もうすぐテスト始まるんやで!それと今回もテスト勝負するん?」
「当たり前やろ。今回は渡来が負けるばんや!」
「勝手にうちが負けって決めやんといてくれますか?」
うちは、渡来 夕菜。性別 女
横でうるさいのが、槙原 るい。性別 男
ただいまテスト開始5分前。
うちとるいは別に幼馴染でもないし
同じ小学校だったけど、そんなに仲は良くなかった…。
中学に入って同じクラスで席が隣だから
よくしゃべるだけ。
「はい。テストはじめ!」
あ!テスト始まった
ほんで、さっきるいと喋ってた
『テスト勝負』やけど、
うちらは、毎回テスト勝負ってゆうて
テストの平均がどちらが高いとか、
五教科だけで勝負するときもあるし、
全部で勝負するときもある。
でも、今のところ全部うちが勝ってるねん♪
「はい!そこまで。鉛筆おいて後ろから集めて来い。」
うちの名前は『わ』から始まるから出席番号は1番後ろ。
いろいろ集めるのも慣れた。
「よ!今回のテストは俺が勝ったかも♪
めっちゃ解けたもん。」
「はいはい。そうですか…。でもうちも負けてないで!」
るいは、すごくお子ちゃまだから誰からも
かわいがられる…愛されキャラって感じ。
-数日後ー
「はい。テストを順番に返していきます。」
バチ!
るいと目が合う。ううっ
るいはその後、私を鼻で笑った。
むかつく!!
「はい。渡来は結構がんばったな。」
テストを恐る恐る見ると……
あ!国語のテストは82点。
がんばって良かった♪
自分の席に戻るとるいが鼻歌を歌いながら待ってた。
(今回もうちの勝ちやな。)
「どうやった?俺、結構良かったで!」
「それはどうかな?うちは82点やで。」
るいの表情が曇る…。
と思ったらいきなり笑い出して
「俺の勝ちや!83点」
「うわー。1点差か…まあ、同点みたいなもんか。」
「お前!1点でも俺の勝ちや。そうか、お前俺に負けてくやしいんやな!」
「はいはい、そうです!でも他のテストはどうかな?」
ーそして数日後ー
「うちの平均点は…84点でーす♪」
「はあー。俺、76点」
結局うちが勝った!
るいの敗因は英語。こいつの英語の点数…42点(笑)
るいは英語が1学期から点数悪かってん。(ただ今、2学期の中間テスト)
それで、いつもうちが勝ってたわけ☆
「ほんじゃ、るいが負けたからうちに好きな人教えてや!」
「はあ?お前絶対誰かに言うやろ!」
「ううん。絶対言わんから!! おねがーい。」
るいが少し考えて…
「絶対誰にも言わん?」
「うん。うちが言うわけないやん!」
「そのかわり、俺が言うたら協力してくれる?」
「うん!するする。
早く言うて。 絶対協力するから!!」
「ほんじゃ、言うな…俺の好きな人は…。
どうも!愛夢☆です!
今回のテーマは…よく分かりません!(おいおい!)
さあ、るいの好きな人は?
まりの元カレ急接近!?
2話からまりのハチャめちゃ生活が幕をあける☆