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異世界<おせっかい>人情ラプソディ~いや、『おせっかいスキル』で無双って何⁉️~  作者: 立沢るうど


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第九十九話……モンスターセクハラ!

「ということで全員、たすくとみかの子どもを見てみたいとのことだ」

「いや、私じゃないんだけど! 私は、いつになるか分からないから!」


「そうなのか。じゃあ、セレナか……そうでないとすれば、トップの人間か」

「お、流石Tくん。初めからそれを言ってくれればいいのに。その内、挨拶に来るよ。いや、もしかしたら、もっと早いかも。たすくは、そのつもりでしょ?」

「ああ。この結果を持って行けば、サーズとビルなら、すぐに実現してくれるよ。

 とりあえず今後の予定だけど、モンスター側ではさっき言った通り、情報共有や議論、加えて文字の勉強をしていてほしい。俺達が結果を持ち帰り、洞窟Aのモンスター全員をいつ外に出していいか検討する。人間側にも心の準備が必要だからな。多分、イベント化すると思う。

 いずれにしても、その検討結果や進捗は俺から音声で伝える。Tくんが窓口になってくれ。音の伝搬速度は、秒速約三百四十メートルだから、時間差があることを理解していてほしい。それが煩わしすぎたら、俺が直接ここに来るよ。議論が必要な場合は、その方が話が早いかな。

 あくまで窓口ということで、一時的なリーダーを決める決めないは任せる。ただ、どちらも『コツ』がいる。そうじゃないと意見も集団もまとまらないんだ。それもあとで教えようか。

 ということで、要はサウズ国での『モンスターと人間の共存社会実現方針』の作成次第なんだけど、俺達がここにいる内に、ある程度は進めたいと思ってる」


「分かった。おせっかいパーティーは、これからどこか別の場所に行って、魔壁前出産時にまた戻ってくるということか?」

「うん。セントラルっていう悪の国の組織の所に。そこにもモンスターがいるよ。でも、まずは現状把握から。勘違いでめちゃくちゃにしちゃったら大変だからね」

「心配しなくていいよ。俺達がいなくても上手く行くところまで詰めるし、遠隔でこっちの状況も時々だけど把握するつもりだし。『何かあれば、まずは対話』と覚えているだけで、何とかなる。その後のエスカレーションも、ビルなら考えるさ」

「たすく。わしが城で結果を報告して、調整も済んだら、ここに一人で来てよいか? その方が議論も理解も進むじゃろう」


「それはありがたいな」

「あ、でもセクハラそのものは教えないでよ? さっきのTくんも、実はセクハラだったからね。私の子どもが見たいってヤツ」

「じゃあ、そこはプレアの責任でやってもらおうか。でも、無理はしないようにな」

「よし、任せるのじゃ!」


「セクハラ? うーん……じゃあ、俺が『みかと子作りしてみたい』と発言するのもセクハラになりそうだな」

「頭が良すぎて、ドサクサに紛れて願望を垂れ流すのがいやらしいけど、その通りだよ」

「Tくん、ダメだぞ。人間は、妊娠から出産まで時間がかかるから、男を限定しないといけないし、付き合っている男も他の男に言い寄ってほしくないんだ。男からすれば、自分の子どもかどうか分からないし、他人の子どもを育てる義理はないからな。

 それは『托卵』と呼び、社会問題化もしている。自分の子どもかどうかを確認する技術はあるんだが、母親の方が受けようとしないんだ。あ、俺達の前の世界の話な」


「そうだったのか……。たすくの力で何とかならないか? みかには色々なモンスターの子どもを産んでみてほしいんだよな。きっと、面白くなるぞ」

「いや、全然面白くないんだけど! 孕み袋にされそうなんだけど! そもそも、妊娠できるかどうかも確定してないのに!」

「流石、エロ漫画を読み尽くしているみか。孕み袋という単語が出てくるとはな。あ、もしかして、そういう願望が……。

 仕方がない。それを叶えられるように考えてみるか……。人体改造だけでなく、細胞分裂速度向上のための遺伝子改変を視野に入れる必要があるな」

「おせっかいすぎいいいいぃぃぃぃ! ん、んほおおおおぉぉぉぉ‼️」

「みかさんが変な方向にキレちゃいました!」

「みかお姉ちゃん、今の何? 私もやってみたい! ちょっとアレンジしてもいい? お、おほおおおおぉぉぉぉ‼️」

「…………見たことない、そんな人間……。でも、いたら面白いね……ん、んほぉ……」

「セクハラモンスターが生まれんようにしないといけないのぉ……。わしの責任は重いか……んほぉっ!」


 その後、洞窟内で『んほぉ』が流行ってしまい、収拾に苦労した。言ってみたいだけのモンスターが多すぎるんだよなぁ。

 私も言ってみたかっただけだけど……。



 残るは、最大のハードル。首都民がモンスターを受け入れるかどうかだ。

 しかし、私には妙な安心感があった。

 国家持続方針が共有されていなかったら、あの公開処刑がなかったら、きっと不安でいっぱいだっただろう。

 その手続きがなければ、過程がなかったら、階段を踏み外していたかもしれない。


 もちろんまだ分からないけど、目の前のモンスター達が、その希望を確信へと変えてくれている。

 それだけの力強さを感じさせてくれているのだ。

 そこは、流石モンスターと言ったところだろう。人間では到底超えることができない存在だ。


 だから、せめてこのあとも……。


 超セクハラモンスターにはなりませんように……。

 プレア、本当に頼むよ! そっちの方が心配なんだから!

「面白かった!」「つまらん……」

「続きが気になる!」「次回作に期待!」

「おせっかいすぎ!」「言うほどおせっかいか?」


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最後に、本話をお読みいただき、ありがとうございました!


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